以前『ハロプロに学ぶ楽曲制作論』『ハロプロに学ぶダンスパフォーマンスのススメ』
というものを書かせていただきまして
このブログは一応音楽に絞ってはいるものの、色んな話題に手を広げすぎており、
ハロプロについてがっつり書くのがどうなのかと言う懸念もあったのですが
(まぁ、ちょこっと書いたことはありますが、あそこまで書いたのは初めて)
これがまた、予想以上に多方面の方より様々な声を頂き、有難うございます。
「楽曲批評してください」というような声が多かったのはちょっと驚きました。
主にうちを好んで読んでくれている人は、ちょっと変わった洋楽が好きとか、30代付近のV系創世記世代が多いようなので、需要があるか解りませんが、なんとなく自分の周りではハロプロ再評価の兆しも見えておりますので、地道に布教活動していこうかなと。
にしても、ライブレポであるとか、そういう類いは数多くのファンの皆様が書いていると思うので、あくまでうちは音楽的やマネジメント部分のところに絞っていきたいな、と思っています。
と言うことで、これからもちょこちょこハロネタ書いていきます。
『甘酸っぱい春にサクサラサク』が良曲過ぎた
で、早速なんですが先日Berryz工房×℃-ute『甘酸っぱい春にサクサラサク』とモベキマス『ブスにならない哲学』のMVが公開されました。後者のモベキマスのほうは相変わらずのハロ節全快だなと、そして前者。
個人的に“はいからんさん袴”姿大好きなので。(そんなこときいてません
レストラン<馬車道>はメイド喫茶より萌えるだろ!
(おいと言いつつも、ベリキューの衣装は何だか旅館の仲居さんにしか見えn、
Ustで先行公開されたときはそれがあったり、MVしかり楽曲しかり、
正直、パっとしないだったんだけど、改めて聴いてみたらコレが凄い。
全体的にハネまくり、複雑なAメロの半音進行、要所要所のシンコペーションと3連符突っ込み、譜割りに対する歌詞の折り込み方が絶妙過ぎてヤバイ。こういう超良曲が、たまに投下されるので、つんく♂楽曲はやっぱりハマります。

個人的には8割歌唱法と呼んでいるんですが。
如何に歌い上げずに歌うか、ということ。
一般的にソウルフルに歌い上げたり、声量を上げたりしたほうが歌は上手く聞こえる。歌ってる側も大きい声出したほうが音程も取りやすい。
クラシックの世界では“ff”(フォルティッシモ)、“pp”(ピアニッシモ)と使われますが、
『フォルテ=大きい』じゃないんですよ。フォルテは強く、ピアノは弱く。
だから、声量ではないところで強弱をつけられるかが重要なんです。
何が言いたいかと言いますとこういう『甘酸っぱい〜』のようなサビの盛り上がりの少ない平坦な楽曲に如何に抑揚をつけることが出来るか。
声量を普段より抑えて歌ってます。盛り上がりがないぶん、譜割りとリズムでかなり抑揚をつけている楽曲です。
これ、歌うのかなり難しいと思うんですが。
歌から読み取る日本語楽曲
譜割りに関する歌詞のハメ方が美しいものは聴いていて気持ちいいです。言葉を詰め込みすぎない感じ。これに関しては、いきものがかりが凄いなぁと常々思ってまして。
メロディに対する言葉の選び方が自然なんですよね。下手に横文字に逃げるようなこともないし。
バラードはもちろん『ブルーバード』あたり聴くと流石です。
あと、最近の楽曲で凄いと思ったのはAKBの『ヘビーローテーション』
“英語はリズムに乗せやすくて、日本語は乗せにくい”
よく言われることだけど、逆に言えば自由度は高い。
「アーイ ラブ ユー」という譜割りは無理ですよね。
逆に日本語は「あーいしてるー」でも「あいしーてる」でも
「あーいーしーてーるー」でも、何でも自由が効きます。
洋楽と邦楽の違いについて、構成のみならず、言葉の譜割りの部分でもこういった違いがあります。
そもそも日本には古くから短歌や俳句、和歌という文字数の決められたものが文化としてあるわけですから、簡潔に言葉を詰め込んで聴く人に伝えることに関しては文化として根付いているはずなんです。
海外アーティストが「日本の楽曲はメロディが変わってる」という場合が多いのだけれど、このような言葉のイントネーションによる譜割りの構築の仕方というのがそう思わせる要素だと思います。
一般的に日本語曲は言葉を聴かせようという傾向が強いと思います。滑舌含めて。
外国だとそれよりも雰囲気を取る場合が多いです。
ハロプロ楽曲大賞
そうそう、ハロプロ楽曲大賞10周年記念の結果が発表されましたね(今更かよ何気に毎年楽しみにしておりまして、今回は10周年企画ということで投票する気万々に息巻いていたのですが、5曲絞るのに難航してしまい、悩んでいるうちに投票期間が終了しておりました、、、
で、気になる結果はコチラ
非常に興味深いですね。この結果を踏まえ、上位Best10の中から気になる曲をいくつか。
1位『リゾナント ブルー』モーニング娘。

「モー娘。ってまだいるの?」という世間一般の声に肩身の狭い思いをしていたハロプロファンが「今、こんなカッコいいんだぜ!」と胸張って言える楽曲ですよね。
この辺りはBUCK-TICKファンと同じ境遇なのかもしれません。
「まだいるの!?」「再結成したの?」「いや、毎年武道館でライブやってますから!」
実際この曲で娘。やハロプロにハマったファン多いんじゃないでしょうか?全盛期の頃はそんなに興味はなかったんだけど、再認識したと言いましょうか。ええ、私も似たようなものです。
3位『恋をしちゃいました!』タンポポ

ハローの王道アイドルソングと言えば『ロマンティック 浮かれモード』『♡桃色片思い♡』あたりだと思うんだけど、この曲は完全な一般アイドル王道ソングですね。80年代的な。南野陽子あたりが歌っていても全く問題ないと思います。
6位『ロッタラ ロッタラ』Buono!

Buono!は単純に楽曲の良さだけで言えば『恋愛♥ライダー』のほうが上だと思うんだけど、完成度といいましょうか、アレンジ含めたインパクト、トータル的なバランスで考えたらロッタラには敵わない。
単純だけどインパクトのあるキャッチーなサビ、重すぎず嫌みにならなないギターリフを中心とした遊び心のあるツェッペリン・ロックアレンジ、それとは裏腹に切なさ漂う歌詞、、、全てにおいて日本のガーリーロックポップス最強ソングでしょう。
上記3曲はもう異論なしのベスト10入りでしたね。
もっと評価されるべき私的ベスト5
上記結果を踏まえた上で。私は基本ベリキュー、特にBerryz贔屓なのであれなんですが
そういう贔屓目ナシ、ライブで盛り上がる、MVがカワイイなんていうフィルター要素は一切抜きにしまして、いち楽曲としての完成度判断で厳選させていただきます。好きな楽曲選べというとまた違う選曲になると思います。
異論は認める。
5位『スッペシャル ジェネレ〜ション』Berryz工房

テンポ感、ブレイクの間の取り方、古くさいホーンアレンジ含め、一切の隙がないです。
楽曲を作る際、ハメ英語なんていうのを使う場合が多いわけですが、メロにハマる適当な言葉を当てはめるだけというね。
まさにその手法で作られ、そのままパッケージされたんでしょう。
「どーたらこーたら」「チャラチャラ」語感が気持ち悪いくらいハマりすぎてる。
「ほのまら!」という意味の解らない勢いだけのキメ台詞が思い浮かんで、似たようなニュアンスの”Hold on my love”という文章を当てつけたというね、絶対そうだと思う。
地下鉄だろうが、池袋だろうが、歌詞に意味なんて全くないですね、これは。
こういった作詞は、かの氷室京介のお家芸。BOØWY時代に良くやってましたが
「アンニュイ LAST NIGHT おざなりなPLAY」
作曲するときに何かが降臨する瞬間ってあるのですが、歌詞・メロ・アレンジ、まさに全て一気に出来た奇跡の楽曲だと思われます。
5位『SHOCK!』℃-ute

007風味のイントロから、全体的にマイナー調の雰囲気がありますが、サビなんてそのまま昭和時代の爽やかCMかよ!っていうくらいの破壊力。聖子ちゃんカットのアイドルが清涼飲料なんかを片手に「あ・り・え・ない!ない!」という光景が浮かんできます(おい
Aメロが“ガロ風昭和フォークメロディ”で、ところどころキメが入ったり、Bの「ショック!ショック!」でブレイクを挟み、冒頭の爽やかCMサビ。全てにおいて一貫性のない斬新すぎるアレンジなんだけど(元ネタは全部古くさいけど)何故か1曲通してスルッと違和感なく聴けるんですよね、恐ろしい。
これメンバー全員一通り歌ったけど、最後のミックスの段階で歌割り決めるときに結果的に鈴木さんメインになりました!という感じなんだろうなぁ。Aメロのふにゃふにゃした歌い方、語尾の捻くれたフェイク含めて彼女しかハマらないでしょう。
3位『大阪 恋の歌』モーニング娘。

関西弁の恋愛ソングといえば、上田正樹かやしきたかじんかと思えば、これは長渕剛『ほんまにうち寂しかったんよ』ですね。(つんくP、長渕ファンですし。
つんくコブシといいかましょうか、一歩間違えたら水っぽい歌謡曲になるところですが、流石だなと感じるのは、意外とBPMが物凄い速いこと、かなり前のめり、クイまくり、ハネまくりの歌でどこかソウルフルな要素を感じてしまう不思議な曲。かといって、どこかしらクールっぽさもあるので、山本リンダにはなっていない。
タンゴ?サルサっぽいアレンジも輪をかけて無国籍感を感じます。
テンポ感があるので、聴感上3分半くらいの曲だと思っていましたが、実際は4分20秒もあります。
印象的なホーンセクションもカッコイイですが、全編に渡って支配しているのは安っぽいシンベですね。
そしてなんといっても、つんくの歌。メインの歌とバッキングは真ん中に集中してるんですよ。そしてほぼ全編に渡ってこれでもかというほど、しかも、笑っちゃうほどかなり外側にステレオで入ってます。
2位『Thanks!』GAM

イントロのギターリフからポンポンとリズムに合わせて流麗な美メロが秀逸過ぎます。
『甘酸っぱい〜』と傾向は似ていて、最初から最後までの一定感、逆にこういうサラっと聴き流せるって重要だと思います。凄い歌うの難しいメロディとリズムだと思うんだけど、そうは感じさせないこの二人のちょっと歌唱力。ちょっと力抜きだけど滑らかな感じが堪らないですね。
『甘酸っぱい〜』は言葉の伸びを大切にしてましたけど、こっちはキレキレのリズム、スタッカート感が要所要所グサグサと突き刺さります。
藤本さんの声が凄い好きで。鼻にかかっててるんだけど、スルスルとしていて、滑舌もキレイ。甘いんだけどザラっとしてて後味がほろ苦いというかGODIVAのチョコレートのような(どんなだ
しかし、GAMって相当レベル高いので、もう少し色々曲聴きたかったです。
1位『雄叫びボーイ WAO!』Berryz工房

もう訳解らないけど勢い充分、インパクト充分、破壊力絶大。
やっつけ感満載の割とどこにでもありそうなメロディに適当な歌詞つけるというね、3分の楽曲作るのに1分で出来てしまいました!っていう、いや実際はそんなわけないんだけど、ニュアンス的にはそんな感じ。
言葉にするとクソ曲感満載なんですが。この手の曲って『直感』『THE マンパワー!!!』にも通ずるところもあるダサイ中毒感。
なんだこれ!って思っても、気がつくと「うわーお!うわーお!」って頭の中でグルグル回ってる。こういうのがキラーチューンって言うんだよ。スネアとタカタカ感トギターのカッティングも凄いパンキッシュですこぶるカッコいいです。こういう曲ってドラムンベース的なリズム入れたり、テクノ調の打ち込み駆使したり、余計なこと施したくなるものだけど、基本シンプルにバンドサウンドでまとめたのが大正解ですね。
先ほどBOØWYを例にあげましたが、これはBOØWYでいう『ON MY BEAT』だな。位置的には。
この楽曲をシングルにした事務所凄いけど、逆にシングルじゃなきゃいけない気もするし。
Berryzは菅谷+夏焼のボーカルが肝だと思っていて、ある意味アイドルにしておくのはもったいない歌唱力だとも思ってるんだけど、そんな二人がこういう歌を歌ってる贅沢さも魅力で、しかもばっちりハマるという。
こんなのハローしか出来ない曲ですよね。Berryz工房じゃ絶対成立しないし、他ハログループが歌っても絶対ダメな気がする。
以上、そんな感じです。他にも『ガタメキラ』や『気まぐれプリンセス』とかね、色々あるんだけど、この辺にしておきます。
とりあえず、自分は改めてつんく♂楽曲好きだなぁ。
歌フレーズ的に数パターンしかなくて、それをアレンジとメロディのリズム感で振り分けてる。
その辺は賛否両論だと思うけど。
キャリア積んでくると、マンネリとかワンパターンと言われる。
でもそれしか出来ないからと続けていると『一貫性がある』と評価されたりするんだよ。
- 小田和正
3年同じ曲調を続ければマンネリと言われるだろうけど、16年続いたら文化じゃねぇの?って言いたい
- TAKURO (GLAY)
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