これからビールのこと、“初恋サイダー”と呼びます

2011年1月18日にリリースされるBuono!ニューシングル『初恋サイダー/Deep Mind』の両曲のMVが公開されたわけですが、音源発売前にして興奮さながらYouTubeをこんなに幾度もリピートしてるの初めてかもしれん、、、、

こんな楽曲を待ってたんだぁぁぁっ!!
Buono!は歌もパフォーマンスも凄いし、ロック調だし、楽曲も聴きやすいし、だから人に勧めやすい、なんてよく言うわけで。だけど不思議とね、Buono!を人に勧めるときって、絶対ライヴ映像を勧めてた気がしてたんですよ。バンドサウンドだから、ロックだからといってね、じゃぁ、アイドル一切興味のないロック好きに『ロッタラ ロッタラ』や『恋愛♥ライダー』のMVをいきなり勧めるか、と言ったら何か違う気もしますし。

“ロックアイドル”という言葉からの世間一般的なイメージって、アヴリル・ラヴィーンみたいなのかなって。現在のJ-Popシーンには土屋アンナや木村カエラみたいな人もいるし、アイドル的ガールズバンドと言えば、SCANDALだし。
アイドルだって、ロック調の楽曲は多いし、ハードロック系統だったら、声優さんたちが沢山やってると思うんですよ。
そんな中でBuono!の特異性と言えば、アイドルが全力でロックを演じてるってことに限る。

ハロプロ実力派メンバーで構成されているというのはさておき、やっぱりロック性だと思うんですよね。根底としてバンドサウンドがあったり、生バンドでのライヴであったり。
だからといって、正統派ロックアイコンではない、あくまでアイドルであると。
ライヴを観れば彼女たちの凄さは解ると思うんだけど、この2曲のようなバンドスタイルのMVって今まで不思議と無かったんですよね。要所要所のシーンとして登場したことはあったけど。決してバックバンド的イメージでもなく、アイドル+バンドという構図、可愛さとカッコよさの共存。アイドルが全力でロックを演じてる、やっぱりこれが最大限の武器。

だからこの『初恋サイダー/DEEP MIND』の2曲は今までの集大成、そしてこれからのBuono!を予感させるような仕上がりだと思うんです。

『初恋サイダー』 (MV)




衣装や数パターンのシチュエーションを折り込んだ情報量の多いMVではなく、統一感があって、カットパターンでメリハリつけて行く構成、モノトーン調バックにピンク衣装のコントラスト。時折挟みこまれるダフネ・ブルーのミュージックマスターベースと田渕さんのオレンジのアンプもアクセントカラーになっていて、、、

こんなセンスのMV作れるんじゃないか!

楽曲に関してはsupercellっぽいのいうのは置いておいて、ギターリフものの印象が強かったBuono!としては本来の良さも残しつつ、新境地を見た気がします。
ギターをゴリ押ししなくともBuono!っぽさって出せるんだ!っていうね。それによって音像が今までよりクリアになった印象で、良メロとアコギのカッティングとピアノが心地よい。言い方は悪いけど、今までに比べて少し上品になったポップロックという気がする。
Bメロのリズムがハーフっぽくなって、「はずかし〜あなたをもう」でアクセントつけてからのサビ前のブレイクが何度聴いてもカッコイイ。「まってられないの〜」で演奏がピタっと止まって「の〜」のリバーヴ成分が残って、サビ頭の「キス」が裸になるところとか(0:59〜)
落しサビ終わりでサビ直前に入るラスギャード風のブラッシングが凄いツボです。

『DEEP MIND』 (MV)




左右に振りつつ、下から狙う構図とか、コントラスト強めで彩度抑えた画質感とか、焦点ずらしたぼかし、、、

90年代前半お耽美黒服世代、おれ歓喜!(サカグ○ケン的な!)

こういうMV懐かしいなぁ。最近だとTHE BACK HORN、凛として時雨あたりの雰囲気。アイドルでこういうの作っちゃうの新しい。生バンド従えてるBuono!だから成せる技。MV撮影演出のためにバンド連れてきましたっていうのじゃ、こうはならないよね。
歌い始めのスプラッシュ、二番Aメロ終わりのモジュレーションっぽいギターがパンで左右交互にふって、Bメロ入る前、ズパーンっ!爽快なスプラッシュ、ちゃんとドラムのアングルになるし、最後のフィードバック切るところにギターが来たり、、、諸々わかってるじゃん!!

曲はiTunesで既に配信済なので何度も聴いていたのですが、あれは悲しいかなマスタリングしてるのかよ!という音質なので、、、もっとバキっとして、ローミッドが出てくるとすげぇ気持ちよくなるはずなので、CDに期待(YouTubeでは判断しかねる)
生歌聴いたときのインパクトもすごかった。サビのハモリの迫力。安心して聴けるAKIRASTAR楽曲という印象ですが、夏焼無双だな、と。
今年頭からのこの人の覚醒ぶりがハンパない印象で。元々歌には定評あったけど、更に強力さを増した感じ。あとの2人も凄み増したけど、それも夏焼さんに引っ張られてという起因があったように思える。

それにしてもドラムヤヴァイね。畳みかけるダブルストロークといい、振りかぶり気味のストロークといい、巧みなフィル、ハイハットの刻み、、、、
このドラムのグルーヴのおかげで楽曲のポテンシャルを3倍引き出せてる気がする。それによって、歌のノリも出てるし、テンションもアガるでしょう。
これ誰が叩いてるのだろう?(MVじゃなくて、音源ね)こういうプレイスタイルは、意外と少ないから何となく想像つくけど。
多分初恋も同じ人の気がする。
今村舞さんであって欲しい気もします。最近はサポート多いけど、SUPER EGG MACHINE時代はかなりアグレッシヴなプレイだったから。

Buono!ってそもそもアニメ発祥ユニットだったし、ポニーキャニオン制作だったし。ハロプロに居ながらハロプロっぽくない存在と言いましょうか。
実際、2ndあたりまではハロプロ臭、歌い方の節回しであるとか、そういった個性を敢えて消す方向に作られたと思うし。
楽曲発注含め、歌詞然り、ヴィジュアルイメージ然り、ハロプロにはない等身大的な世界観とか。
だから、あの楽曲のココの歌い方が好き、みたいなところがBerryz工房や℃-uteに比べる、と実際少なかったと思うんですよ。ライヴは別として。
今回はそういう意味でも、しなやかさの鈴木愛理、艶やかさの夏焼雅、鋭利な嗣永桃子、という三種三様の歌声の特徴を活かし、それによる相乗効果が明確に打ち出せてる。

楽曲云々もあるけど、何よりも歌で持って行ってる感が無敵すぎる。

本人たちの成長も含め、アニメタイアップという大義名分を失った現在における存続意義、ハロプロにおけるポジション、そしてJ-Pop界での立ち位置みたいなものを提示できたのではないかと。

それにしても、販促特典ポスターいいなぁ。こういうセンス好きだ。モッズだし!モッズだし!
これはLPジャケットサイズのパネルで欲しい!

そういえば、ももクロがアルバムをLP化したようですが、Buono!でもやってくれないか。
名盤ベスト『The Best Buono!』ような神懸かったマスタリングで、是非。

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これからビールのこと、“初恋サイダー”と呼びます

2011年1月18日にリリースされるBuono!ニューシングル『初恋サイダー/Deep Mind』の両曲のMVが公開されたわけですが、音源発売前にして興奮さながらYouTubeをこんなに幾度もリピートしてるの初めてかもしれん、、、、

こんな楽曲を待ってたんだぁぁぁっ!!
Buono!は歌もパフォーマンスも凄いし、ロック調だし、楽曲も聴きやすいし、だから人に勧めやすい、なんてよく言うわけで。だけど不思議とね、Buono!を人に勧めるときって、絶対ライヴ映像を勧めてた気がしてたんですよ。バンドサウンドだから、ロックだからといってね、じゃぁ、アイドル一切興味のないロック好きに『ロッタラ ロッタラ』や『恋愛♥ライダー』のMVをいきなり勧めるか、と言ったら何か違う気もしますし。

“ロックアイドル”という言葉からの世間一般的なイメージって、アヴリル・ラヴィーンみたいなのかなって。現在のJ-Popシーンには土屋アンナや木村カエラみたいな人もいるし、アイドル的ガールズバンドと言えば、SCANDALだし。
アイドルだって、ロック調の楽曲は多いし、ハードロック系統だったら、声優さんたちが沢山やってると思うんですよ。
そんな中でBuono!の特異性と言えば、アイドルが全力でロックを演じてるってことに限る。

ハロプロ実力派メンバーで構成されているというのはさておき、やっぱりロック性だと思うんですよね。根底としてバンドサウンドがあったり、生バンドでのライヴであったり。
だからといって、正統派ロックアイコンではない、あくまでアイドルであると。
ライヴを観れば彼女たちの凄さは解ると思うんだけど、この2曲のようなバンドスタイルのMVって今まで不思議と無かったんですよね。要所要所のシーンとして登場したことはあったけど。決してバックバンド的イメージでもなく、アイドル+バンドという構図、可愛さとカッコよさの共存。アイドルが全力でロックを演じてる、やっぱりこれが最大限の武器。

だからこの『初恋サイダー/DEEP MIND』の2曲は今までの集大成、そしてこれからのBuono!を予感させるような仕上がりだと思うんです。

『初恋サイダー』 (MV)




衣装や数パターンのシチュエーションを折り込んだ情報量の多いMVではなく、統一感があって、カットパターンでメリハリつけて行く構成、モノトーン調バックにピンク衣装のコントラスト。時折挟みこまれるダフネ・ブルーのミュージックマスターベースと田渕さんのオレンジのアンプもアクセントカラーになっていて、、、

こんなセンスのMV作れるんじゃないか!

楽曲に関してはsupercellっぽいのいうのは置いておいて、ギターリフものの印象が強かったBuono!としては本来の良さも残しつつ、新境地を見た気がします。
ギターをゴリ押ししなくともBuono!っぽさって出せるんだ!っていうね。それによって音像が今までよりクリアになった印象で、良メロとアコギのカッティングとピアノが心地よい。言い方は悪いけど、今までに比べて少し上品になったポップロックという気がする。
Bメロのリズムがハーフっぽくなって、「はずかし〜あなたをもう」でアクセントつけてからのサビ前のブレイクが何度聴いてもカッコイイ。「まってられないの〜」で演奏がピタっと止まって「の〜」のリバーヴ成分が残って、サビ頭の「キス」が裸になるところとか(0:59〜)
落しサビ終わりでサビ直前に入るラスギャード風のブラッシングが凄いツボです。

『DEEP MIND』 (MV)




左右に振りつつ、下から狙う構図とか、コントラスト強めで彩度抑えた画質感とか、焦点ずらしたぼかし、、、

90年代前半お耽美黒服世代、おれ歓喜!(サカグ○ケン的な!)

こういうMV懐かしいなぁ。最近だとTHE BACK HORN、凛として時雨あたりの雰囲気。アイドルでこういうの作っちゃうの新しい。生バンド従えてるBuono!だから成せる技。MV撮影演出のためにバンド連れてきましたっていうのじゃ、こうはならないよね。
歌い始めのスプラッシュ、二番Aメロ終わりのモジュレーションっぽいギターがパンで左右交互にふって、Bメロ入る前、ズパーンっ!爽快なスプラッシュ、ちゃんとドラムのアングルになるし、最後のフィードバック切るところにギターが来たり、、、諸々わかってるじゃん!!

曲はiTunesで既に配信済なので何度も聴いていたのですが、あれは悲しいかなマスタリングしてるのかよ!という音質なので、、、もっとバキっとして、ローミッドが出てくるとすげぇ気持ちよくなるはずなので、CDに期待(YouTubeでは判断しかねる)
生歌聴いたときのインパクトもすごかった。サビのハモリの迫力。安心して聴けるAKIRASTAR楽曲という印象ですが、夏焼無双だな、と。
今年頭からのこの人の覚醒ぶりがハンパない印象で。元々歌には定評あったけど、更に強力さを増した感じ。あとの2人も凄み増したけど、それも夏焼さんに引っ張られてという起因があったように思える。

それにしてもドラムヤヴァイね。畳みかけるダブルストロークといい、振りかぶり気味のストロークといい、巧みなフィル、ハイハットの刻み、、、、
このドラムのグルーヴのおかげで楽曲のポテンシャルを3倍引き出せてる気がする。それによって、歌のノリも出てるし、テンションもアガるでしょう。
これ誰が叩いてるのだろう?(MVじゃなくて、音源ね)こういうプレイスタイルは、意外と少ないから何となく想像つくけど。
多分初恋も同じ人の気がする。
今村舞さんであって欲しい気もします。最近はサポート多いけど、SUPER EGG MACHINE時代はかなりアグレッシヴなプレイだったから。

Buono!ってそもそもアニメ発祥ユニットだったし、ポニーキャニオン制作だったし。ハロプロに居ながらハロプロっぽくない存在と言いましょうか。
実際、2ndあたりまではハロプロ臭、歌い方の節回しであるとか、そういった個性を敢えて消す方向に作られたと思うし。
楽曲発注含め、歌詞然り、ヴィジュアルイメージ然り、ハロプロにはない等身大的な世界観とか。
だから、あの楽曲のココの歌い方が好き、みたいなところがBerryz工房や℃-uteに比べる、と実際少なかったと思うんですよ。ライヴは別として。
今回はそういう意味でも、しなやかさの鈴木愛理、艶やかさの夏焼雅、鋭利な嗣永桃子、という三種三様の歌声の特徴を活かし、それによる相乗効果が明確に打ち出せてる。

楽曲云々もあるけど、何よりも歌で持って行ってる感が無敵すぎる。

本人たちの成長も含め、アニメタイアップという大義名分を失った現在における存続意義、ハロプロにおけるポジション、そしてJ-Pop界での立ち位置みたいなものを提示できたのではないかと。

それにしても、販促特典ポスターいいなぁ。こういうセンス好きだ。モッズだし!モッズだし!
これはLPジャケットサイズのパネルで欲しい!

そういえば、ももクロがアルバムをLP化したようですが、Buono!でもやってくれないか。
名盤ベスト『The Best Buono!』ような神懸かったマスタリングで、是非。

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