ジャンクギター再生計画【其の参・ピックアップ/ピックガード篇】

前回まではコチラ

  • ジャンクギター再生計画【其の壱・ボディ加工】
  • ジャンクギター再生計画【其の弐・塗装篇】
  • ということで長かった塗装も終わり、アッセンブリー&ハードウェアに取り掛かります。

    Pickup

    アッセンブリーはシンプルというか、いなたい感じにしたかったので1ピックアップ。
    本当はデュアルモンドやテスコあたりの怪しげなピックアップをフロントとセンターの間みたいな微妙な位置に載せたかったんだけど。しかし、あいにく手持ちピックアップの余りもなく、ebay漁っても手頃な価格帯のモノは見つからず。ギター本体1万円しないのにあまり高いのもなー、なんて。
    P90やリップスティックも考えたけど、せっかく元々のシングルコイルピックアップが生きてるのでこれを活かすことにしようと。グレコのシングルコイルってどうなんでしょ。ハムバッカーは“DRY”なんていう銘器があるけど。

    そんなこんな考えた末、リア一発にすることにしました。エクスワイアやレスポールJr.の潔さというより、イメージ的にはFender BroncoやKalamazoo KG-1のスチューデントモデル。
    ギター始めた頃はリアピックアップだけでいいだろー、なんて思っていて、それが次第にフロントピックアップの甘い音にハマる。なんてよくある話だけど、それ超えるとまたリアに戻ってくる気がします。“カキクケコ”が良く出たストラトのリアピックアップとかいいよなぁ。いろいろすげー難しいけど。

    普通のストラトシングルコイルを普通に載せても面白くも何ともないので、怪しい見た目にしました。ピックアップカバー作りました。

    それがこれ。

    うーん、我ながら良くできた。ありそうで無かったカバー。


    元々のカバーを流用してエポキシパテとプラバンで整形、普通のストラトシングルコイルが収まるようになってます。リプレイストメント対応出来ます。
    そしてこちらもカシュー仕上げ。漆器っぽく和色にしたかったので〈えび茶〉をチョイス。他塗料の黒とは違う、漆黒と形容されるカシュー黒も試したかったんだけどね、折角なら黒はもっと面積の大きいところで試してみたい。非自然物に塗るとカメラ、バルナック型ライカカメラの黒に近いんだとか。バイクの塗装にもよく使われるらしい。カシュー強ぇ。
    ギターボディーに比べたら小さいので油断してたら、プラスティックにカシューは大変でした。塗って乾かして磨いて、、、おれたちの最強プライマー、ミッチャクロン大活躍。

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    Pickguard

    真鍮で作りたいと思ってたの。金ピカじゃなくてエイジド加工させて黒々しく。
    ただ、真鍮はやっぱり重い。通常ピックガード厚2mmの真鍮板なんて予想以上の重量で。これは非現実的だなと思い、1mm厚で作ってたんだけどしっくり来ない。ピックガードって厚みがあるほうがカッコイイよね。でも今更ピックガード材や塩ビ板で作り直しても芸がないし、木製ってのも反るし、そもそもエレキギターって、自然物(木材)と非自然物(金属、プラなど)のコントラストがカッコいいんですよね。オール木製って締まりがないというか。ベースだったらそういうのもアリだけど、ギターだとなんかね。

    なんて考えていたら。ふと、ダンエレクトロを思い出す。ダンエレのヴィンテージはピックガードもボディ材と同じメゾナイトなんですよね、メゾナイトは登録商標なので、要するにMDF。木の繊維を集めて作った合板。カラーボックスなんかに使われてるヤツ。これだ!
    MDFは反りや変形に強く、加工も容易なので普通はピックガードの型取り、治具として使われる。そんな材をピックガードにします。

    ノリ的には密度の高い段ボールみたいな素材なんで水に弱い。ちゃんと使うには塗装は必須。しかしこれが水分を吸いやすいので塗装が難しいらしい。MDF御用達のオーディオスピーカーDIY関連のサイトを色々物色していたら「水分を吸い込み易い性質を利用してカシューをすり込んでいく。中にしみ込んだカシューが固まるので、MDF自体の強度が増す。」という内容を発見!これだ!ニスやラッカーだったらこうは行かない、ドロドロの蜜みたいなカシューだからこそ成せる技。

    肝心のMDFなんですが、比較的安価でホームセンターや東急ハンズなど手に入れるのも容易なんだけど、100円ショップで手頃な大きさのものを発見。

    MDF Pickguard

    MDFクリップボード!100円ショップ製だから、木の繊維の純度が低い。ハンズで売ってるものは割と白っぽいんだけど、100円ショップのは何か褐色というか灰色がかった茶色で、繊維自体も不純物混ざってる感じ。でも逆にこれがカシュー塗装すれば、べっ甲ピックガードみたいになるんじゃないかと。厚さは3mmなので、ヴィンテージダンエレと同じ厚さ。

    最初の3回くらいはビックリするくらいしみ込んで。段ボールを水に濡らしたように黒くなってどうしようかと思ったんだけど、シンナー分が揮発して塗り重ねて行くうちに良い感じになりました。

    MDF Pickguard

    写真より実物はもうちょっと暗い。茶べっ甲みたいな。本当はフェンダー初期の赤べっ甲の色を出したかったんだけど。
    強度はビックリするくらい増した!アクリルのような硬さはなく、塩ビ板のようになった。フェンダー・ジャパンあたりの52テレキャスのつや消し黒のピックガードあるじゃないですか、本物のベークライトじゃなくて塩ビ板の。まさにあの感じ、ある程度弾力があって力入れれば曲がるんだけど、余程のことがなければ折れたりはしなさそうな。同じ1ピースでも54ストラトの白ピックガードって割れたりするわけで。

    ちなみにこれも10回くらい塗り重ねました。例によって塗って乾かして磨いて、、、我ながら本当に物好きだなぁ。。。

    つづき

     


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