ヴィジュアル系とロキノン系とアイドルとの巻 - ジェイロック回顧主義 #9

ここ20年くらいのJ-Rock/Popシーンを振り返るシリーズ、こんなに長くやるつもりではなかったのですが、いつのまにか9回目(実質10回)になりました。

とりあえず、今までのまとめ一覧をば。

#1:V系黎明期「J-ROCKの夜明けぜよ!」の巻
J-Rockの始まり、ヴィジュアル系黎明期の話

#1.5:ゴスとポジパン「このニューウェーヴに乗るしかない」の巻/a>
J-Rock、V系のルーツとなったゴシックロック・ポジパン講座

#2:ジャパメタとビーイングの巻
J-Rockのもう一つのムーヴメント、80年代ジャパメタブーム界隈の話

#3:1993 J-ROCK総洋楽化「おれたちインダストリア充」の巻
J-Rockの変革期、デジロックの幕開け、狂気と渾沌のインダストリアルミュージックの台頭

#4:ミクスチャーロックイズムの巻
多種多様化していくJ-Rock、ミクスチャーロック、ヘヴィロックあれこれ

#5:クール!ジャパン!その発想はなかった!の巻
何故日本のカルチャーは世界に受けたのか?特に音楽面での日本の位置を考える

#6:原宿ホコ天から渋谷系への巻
原宿ホコ天から渋谷系へ

#7:渋谷発 ヴィジュアル系由 下北沢行きの巻
渋谷系とスウェーデン、下北系とイギリス、そこに挟み込んでくるヴィジュアル系

#8:ロキノン信仰とオルタナ歌姫の巻
ロキノンの始まりとCocco、椎名林檎で始まるオルタナ歌姫の世界

 

ヴィジュアル系とロキノン系

──このシリーズとは別なところで〈「ヴィジュアル系」に偏見を持っている人にこそ薦めたい「ヴィジュアル系ロックバンド」〉という記事への反響が結構あったとか。

ヴィジュアル系ロックバンドとロキノン系ギターロックバンドの共通項に関して、ヴィジュアル系ファン、特に黒服世代のファンの間では当たり前のように認識されていた部分で。でもあらためてこういうこと言ってる人いないよな、と思ってなんとなく書いたら、予想以上に反響が大きくてビックリしました。良くも悪くも。

──悪くも?

まぁ、一部なんですけどね、「あのバンドが入ってない」とか「○○はV系じゃない」みたいな。その辺は予想してたし、文中に注釈も入れてたはずなんですけど。まぁ、こればかりは人によりけり解釈も価値観もいろいろあると思うので当然ですけど。あそこに上げたバンドはある程度の知名度もキャリアもあるバンドで、サウンドコンセプトとしてギターロックがあってのヘヴィさだったり。近いバンドだとthe GazettEやlynch.あたりもそうだし、HR/HM寄りになると摩天楼オペラとか。でもその辺は良くも悪くもV系臭がちょっと強い。LUNA SEA「ROSIER」的な王道V系アプローチだとNIGHTMAREも居るし、ポップス寄りだとシドが居る。だからあそこの人選は、まぁ、主旨含めて解る人には解って貰えてるようなので。

──V系と言っても色々な音楽をやっているバンドが居ますからね。ジャンルを指す言葉ではないですし。でもやっぱりそれが良かれ悪かれ偏見を持たれると。

今まで話してきたように90年代のV系、うちでは黒服バンドと言ってますけど、元々音楽の根底としてあったのは、ニュー・ウェーヴやポジパン、そこから遡っての80’sジャパニーズパンクだったり、なんですよ。なんてったって「黒服」ですからね。派手さよりもスタイリッシュさだったり、どちらかと言えば音楽も容姿も生き様も、マイナーチックな暗いものだったんですよ。それがいつの間にか容姿ばかりに注目されるようになって「ヴィジュアル系」という言葉が出来て独り歩きしちゃった感がある。見た目も華やかで音楽もポップでキラキラになっていく。だから、ロキノン系のバンド、Syrup 16gの陰鬱さだったり、9mm Parabellum Bulletや凛として時雨の硬派でソリッドなスピード感、ああいうものにビビっときた黒服世代は多いわけです。

「おまえの耳はおかしいのか?これはどう聴いてもVisual-keiだ」と

──2000年代に入り、“ネオ・ヴィジュアル系”なんていう言葉が出来て、V系が変わって行く中、所謂〈音楽面においてのヴィジュアル系〉を継承するバンドたちがそれらのロキノン系と呼ばれるバンドだったと。

やってること同じですからねぇ。明らかに影響受けていることは明白なわけで。ロキノンファンの中には「ヴィジュアル系の歌い回し」を嫌う人も居るけど、世間的に見れば、TKや菅原卓郎のほうがよっぽど変な歌い方だぞ、と(笑)。現にね、2007,8年くらいだったかな、ヨーロッパでの日本のCDのディストリビューションが活発化してきたときに向こうで「Visual-kei:Gackt, Back Horn, D’espairsRay…」みたいな並びを見たんですよ。当時の海外は「Japanese Rockは取り合えずみんなVisual-kei」というような風潮もあったから。と思いつつも気になったから言ったんですよ、「Back Hornは日本ではヴィジュアル系じゃないよ」と。そしたら「おまえの耳はおかしいのか?これはどう聴いてもVisual-keiだ」と。ええ、言わんとしてることは解りますけどね、彼らは変な先入観がないから。

http://www.youtube.com/watch?v=BPxvOpD6iD8
──これ『機動戦士ガンダム00』の主題歌で、海外でも人気曲ですけど、映像の作りも質感も完全にV系ですよね。

本人たちもレコード会社的にもそっちを意識した思惑は明らかにあると思います。これだったらムックのほうが普通のロックバンドのMVですよ。




ちなみにTHE BACK HORNのギター、菅波栄純は藤井麻輝(ex. SOFT BALLET)のユニット、睡蓮でギター弾いたりしてますね。




──そして9mmもMV含めV系の香りがプンプンするバンドですよね。

このバンドの畳み掛けるテンポ感やちょいスケールアウトしたようなツインギターリフと哀愁感のあるオリエンタルメロディーといえば、




──あー、MERRYか!言われてみれば共通してるところ多いかも。『不均衡キネマ』的なイントロも。

手ごろな映像(音源)なかったんで上げてないけど、9mmが楽曲提供してる栗山千明「ルーレットでくちづけを」なんて、メリーが歌いそうな曲でしょ? 「林檎と嘘」あたりと共通するものを感じます。

ヴィジュアル系とクールジャパン

──ある程度の偏見は仕方ないとは思いつつも、それにしてもヴィジュアル系という言葉の呪縛というか、言葉の重みはすごいですよね。

ヴィジュアル系バンドなのにメディアで「ヴィジュアル系バンド」と紹介されるのがNGなバンドがいたり。じゃあ、どう紹介すれば良いのか?「ヴィジュアル系ロックバンド」にしてくれ、と。細かいことなんだけど、こういうこだわりは本人たちや売り出す側にとってはものすごく大きいものなんですよ。

──それこそ「○○はヴィジュアル系じゃない」と言いだすファンもそうですよね。

90年代の脱ヴィジュアル系の代表格だった清春がまた化粧を始めたり。再結成ブームもあって、D’ERLAGERもそうだし、LUNA SEAが逆毛立てて、黒服限定GIGみたいな風潮。世界的なVisual-kai評価の後押しもありつつ、それを便乗と捉えるか、原点回帰と捉えるかは人それぞれだと思うんだけど。

──「ヴィジュアル系」に回帰しているバンドも多い、と。

個人的に「V系に最も遠い存在でV系の中心にいるバンド」としてね、BUCK-TICKが居るんですよ。BUCK-TICKは脱ヴィジュしてないんですよね、一度も化粧止めてないし。ただ、サウンドはマニアックな方向に行ったのでファンの間で「BUCK-TICKはV系じゃない」という論争もあったんだけど、歌はずーっとそのままでしょ。ヘヴィな曲でもシャウトなんて絶対しない。それで『十三階は月光』(2005年)で本物の黒服ヴィジュアル系の神髄を見せつけたと思ってる。00年代のキラキラV系に対抗するように「本物はこうだぞ」感がありましたから。再結成ブームからのV系回帰の風潮、クールジャパンによるV系再評価が世間的に本格化したのは2006年あたりからだから、ちょっと早いですよね、その辺の時代の見越し方は流石BUCK-TICK。それから「BUCK-TICKはV系じゃない」論争は落ち着いた節がありますけどね、寧ろ今となっては「V系の始祖」扱いになってるし。だからその辺の解釈は人それぞれで、時と場合によって使い分けていけばいい。

もうV系を否定する必要もないわけです

──BUCK-TICKとは違い、音楽やサウンドの追求をしていく過程で脱ヴィジュしようとしたのがDIR EN GREY

DIR EN GREYは脱ヴィジュしようとしたけど、結局原点回帰した印象強いし。化粧とかヴィジュアル面ではなく楽曲の部分。サウンドは勿論進化してるんだけど、歌メロが初期っぽさを感じる部分が増えたなと。




──先日紹介していた『LOTUS(2011年)』も歌も映像もキレイな曲だし、この現時点の最新シングル「輪郭」(2012年)もどことなく、初期の匂いを感じる楽曲ですもんね。

DIR流のグロテスクなヘヴィロックってあるじゃない? それを極めても良かったんだろうけど、海外における需要を自分たちで目にして体感してきたんだと思う、何が求められてるかを。だから日本語詞然り、ああいう哀愁感のあるV系メロディみたいなものを捨てなかった。なんとなく『UROBOROS』(2007年)から『激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇』(2009年)でその辺を悟った感がするんですよね。もう多分、あの人たちもV系だとかそうじゃないかとかどうでも良いんだと思う、そこは聴く人の解釈次第。

──DIR EN GREYの海外における成功って、ものすごく大きいですよね。

面白いのが前にドイツの10代の女の子と話す機会があって。その子はロックに目覚めたきっかけがDIRらしくて、自国アーティスト含めたウチらでいう洋楽を通らないで、いきなりDIR、V-Rock、J-Rock。だからその子はね、後から知ったKORNもSlipkNotもMarilyn Mansonも、Visual-keiだと思ってたらしい。「DIRみたいなバンドだ」って。何気に凄いことですよね、まだ一部かもしれないけど影響力がそういうレベルまで来ちゃってるんだと。「Gacktは日本のデヴィット・ボウイ」「Atsushi Sakuraiはピーター・マーフィーより美しい」とかね。だからもう否定する必要もないわけですよ。

タワレコがV系売場を作ったんですよ、それでこのブームは本物だなと

──「V系再評価が世間的に本格化した」2006年頃の動きって、DIRがKORN「THE FAMILY VALUES TOUR」に参加、「LOUD PARK」出演にしたのもこの年。そして、V系に冷たかった世間が近寄ってきた。

ディスクユニオンがDIRのCDを置き始めた頃です、メタル売場で。あと、ムックね、ユニオンとダブルネームでレコードバッグ出したりしてました。ムックも脱ヴィジュしようとしてた節はあったなぁ、雑誌毎に化粧したりしなかったり、GUNS N’ ROSES来日公演(2007年)のオープニングアクトも務めてますし。ちょうどその頃、<Independence-D>(2005〜07年)というイベントがあったんですよ、日本最大のインディーズフェスティバル。ヒップホップの日、ロック/パンクの日とメタル/ヘヴィロックの日に別れてたんだけど、ヘヴィロック勢は殆どV系バンドだった。確かにね、2000年前後にあれほど流行った7弦ギター&5弦ベースのヘヴィロックバンドって、もうV系くらいしか残ってなかったんですよね。

──<Independence-D>って、パンクレーベル、ハウリングブルとV系バンドを多く抱える事務所、マーヴェリックが主催してたんでしったけ?

そうそう、ディスクユニオンも絡んでたり。MERRYやBALZAC、9mmやTOTALFATが出てたんですよ。今だったらあまり考えにくい並びなんだけど。あの当時はロック・パンクバンド、HR/HMバンドとその匂いのするV系バンドが融合しようとしてた時代でもあった気がする。でも先述のB-TやDIRの話じゃないけど、「何を持って“V系”と呼ぶのか」という論争が渾沌としてた時期でもあるんですよね、バンドもファンも。だからもう「全部ロックでいいじゃん」という方向に傾き始めてた、それを象徴するかのようなイベントでした。ただ結果として、幸か不幸か、そうはならなかった。丁度その頃から海外における“Visual-kei”人気が高まって来て。そっち系の事務所が本格的に海外戦略を見越すようになってきた。まぁ、あえて名前は出しませんが、より化粧を濃くしたり、完全に脱ヴィジュしたバンドが再びV系バンドとして生まれ変わって海外ツアーをやりだしたり、みたいなことが結構あったんですよね。

──でもそうやって多くのバンドが海外進出するようになったからこそ、世界におけるJ-Rock市場が盤石なものになったと。

その頃、タワレコがV系売場を作ったんですよ、それまであそこはどちらかと言えば、そっちに冷たい小売店でしたから。ヴィジュアル系バンドのCD買うなら新星堂。勿論全く扱ってなかったわけじゃなくて、メジャーどころは取り扱ってたんだけど、ライカエジソン行かなきゃ手に入らないようなバンドまで置き始めた、それでこのブームは本物だなと。

ヴィジュアル系とアイドル

──ちょっと論点が変わるんですけど、ヴィジュアル系と同じように迫害されているようなイメージのあったアイドルなんですが。ここ数年で大分状況が変わりました。

AKB48のブレイクは勿論なんだけど、アイドルはね、「楽曲派」と呼ばれる人たちが洋楽観点から楽曲を分析したり「サブカル」寄りのメディア媒体が「今、音楽ファンがアイドルを聴くことは恥ずかしくないんだぞ」と頑張って提唱し続けた賜物ですよね、そこはアニメがヲタクだけのものじゃなくなっていったような過程がある。だけど、V系ってそうはなってないですよね、別に音楽的に劣っているわけじゃないのに。中々そういう風潮にならない、そういうことを拡める人が居ないんですよね。現状「ヴィジュアル系を語る人はヴィジュアル系専門」っていうか。こないだ、V系ライターの方ともそんな話をしたんですけど、ちゃんと音楽とシーンでV系をフラットに切れる人がこの先いないぞと。個人的には〈楽曲派バンギャル〉みたいな人が出て来てもいいんじゃないかなと思ってるんですけど。どことなくギャの人たちって「音楽的に詳しくないから」といってそういう話を避ける場合多いけど、ある意味、一番ごちゃまぜなジャンル聴いてるわけだし、音楽専門知識がなくとも直感的に耳で解ってると思ってるんですけど。

──そう言えば、以前、アイドルヲタクとバンギャルの共通項比較をネタにしてましたが、実際、バンギャル兼ドルヲタみたいな人って増えてるんですかね?

意外と増えてきてますよ、あとそこまで熱心じゃないけど隠れアイドル好き、またはその予備軍みたいなね。まずね、根底としてバンギャって基本女性ヴォーカルを聴かないというのがある。でも、それがCoccoや椎名林檎によってある程度打ち破られた経緯もある。それによって柔軟性が出来てPerfumeに流れ、AKBを受け入れた層もいる。それこそ『モテキ』じゃないけど、「弱っているときのアイドルソングは麻薬」。でもバンギャルやってる以上、捻くれてる部分があるから「売れている・流行モノ」への反骨精神、AKBを受け入れられない穴としてのももクロの存在は大きかったのかなとは思うんですけどね。

──ももクロは大槻ケンヂやNARASAKIの制作によって、バンギャ層に受け入れやすくなった部分もありますよね。

でも、それはきっかけでもあるけど、口実でもある。結局、鬱ロック的なネガティブ思考で疲弊した行く末がアイドルだったのかなとも思えるし。そこは世間に“癒し系”が浸透したように、初期AKBの「近所のちょっと可愛い女の子がアイドルになる」感がウケたのも必然な流れ然り。
良かれ悪かれ“王道=AKB”の図式があってからの“亜流=ももクロ”でしょう。そこはミスチルや小室に反骨精神抱いてたバンギャが流れるのも当然で。でもAKB嫌いを公言しているバンギャだって、麻里子様とこじはるは好きっていう人多いわけだから。アイドルっぽくない、ちょっと王道から外れてる感じといいますか。

──そこは、なんだろうロックファンが敢えてAKBを外したマイナーチックなアイドルを音楽観点から切り崩す「楽曲派」と共通する部分も感じますよね。

でもさ、そこもやっぱり建前で。「楽曲派」だって、アイドルの曲だから分析するわけでしょう。所謂メジャーアーティストの楽曲は分析しないし、「アイドル楽曲は色んなジャンルがあるから面白い」というのなら、V系だって色んなジャンルまぜこぜですよ。結局、若い女の子が歌ってなきゃダメなんですよ。別にそこを否定しませんけど、まぁ、あまりカッコつけて言うものでもない。はっきり言っちゃうとね、バンギャもドルヲタも素直にキモくなきゃいけないと思う。最近そういうカルト気質がステータスだなんて思っている人もいるみたいだけど、いい歳して「化粧してる男子が好き!」「10代の女子高生・女子中学生が好き!」なんて普通じゃないですよ、絶対 笑

──うわ、ひでぇw

自分の好きなものを好きだ!って言えるのは素晴らしいことだと思う。でもたまにね、その自分の価値観のみで他を否定したり、押しつけがましかったりね、そういうのは嫌われるから。そこらへんは上手く布教しましょう。

ファンはアーティストの鑑

──でも、こういう特殊ジャンルって良くも悪くも閉塞感がありますよね。

でも閉塞感があるがゆえの居心地の良さって絶対あると思う。最近の「アイドルだってロックだ」みたいな風潮あるでしょ? 勿論ロック好きでアイドルに興味なかった人がひょんなことでアイドルにハマることは良いことだと思う、でもやっぱりそこの文化の違いみたいなものを一緒の価値観で計られるのはちょっと、とは思うんですよ。そこの畑にはそれなりの流儀と文化があるわけで、そこに異文化の気質を持ち込もうとするのは違うんじゃないかなと。棲み分けが出来ないヤツはいらねーぞ、という。

──一部のアイドルファンの間で問題になってるところでもあります。

最近増えてきたロックバンドとアイドルの対バンの面白さって、演者の魅せ方、音楽性の違いは勿論なんだけど、それぞれのファンのノリが違うというのが面白いわけで。そういう意味での総合エンターテインメントでの異種戦。V系はそこが守られてるし、今後も守っていかないと行けないと思うんですよ。だって、今までV系に興味なかったロックキッズが良さに気が付いて大挙してきたとして「手扇子なんてダサイからみんなで拳あげようせ!」ってなったら絶対ダメだと思うもん。

──難しいところですね、最近だと「ブレイク=バカに見つかる」のような悪い見方もありますけど。

最近はSNS拡散じゃないけど、ブレイクまでの期間が早い。昔はブレイク前夜のゾワゾワ感みたいなものがあったんですが、最近はいつの間にかという場合が多いですよね、CDセールスのような目に見えた瞬発力がないし。世間的に解りづらい部分が多いのかも。だから逆に「オレは解ってるんだぜ」みたいな変な人も増えるのかな。でも何だろうな、それこそファン文化みたいなものさえしっかりしていてさえ入れば大丈夫だと思う。

──それこそヅカヲタ的な「新規はまず、古参に挨拶しろ」と(苦笑)

あー、でもV系って女性ファンが多いからそういう縦社会風潮で。いや、でもちゃんと規模が大きくても守られてるところは守られてるアーティストだって沢山いますよ、新規が古参に自然と馴染んでいく、そこのルールに乗っていくというか。やっぱり、ファンはアーティストの鑑ですからね。

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