尖っていて美しい ジャパニーズ・ゴシック・ガール特集

尖って、ヤサグレていて、ちょっと生意気そうで、でもふとしたときに可愛かったり。
そして、何よりカッコよくて美しい。みんな好きだろ?

そんな注目すべき、ロックな日本のゴシックガール特集。

THE TEENAGE KISSERS




これ見たとき、最初向こうのバンドかと思った。

日本が世界に誇るゴスロリ歌姫、北出菜奈の新バンド。
北出さんと言えば、KERAの印象が強いと思うんだけど、ex. FEELのギタリスト、TAIZOとのバンド、Lovelessのヴォーカリストになってからはすっかりケイティ・ジェーン・ガーサイドよろしくのセクシー路線に。

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Photo by David Vuong

その後は、小説家の嶽本野ばら先生と音響系・エレクトロ・ノー・ダンサブル・ノイズのユニット、ななのばを結成。
この辺は良い意味での迷走と言いましょうか、ちょっと「もっとやれ!」な感じで楽しんでたんですけど。

で、満を持して結成されたのが、THE TEENAGE KISSERS(ティーン・エイジ・キッサーズ)
もうバンド名が良い、語感がカッコよい。
適度なゴシック感と尖り方、ポストパンク要素強めの重過ぎずのオルタナ・ヘヴィロック。




THE TEENAGE KISSERS「BLACK SKINNY BIRD」Music Video

暴力的な弦楽器隊のサウンドと、このドラム、適度な粗削りさがビシバシ突き刺さる。吐き捨てるように歌うやさぐれた菜奈嬢のヴォーカルがグっとくる。

THE TEENAGE KISSERS
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lloy




八田敦のバンドとして有名な lloy(ロイ)
八田と言えば、恐らく世界で一番ベースを低く構えるベーシスト。ヴィジュアル系の基盤をつくったエクスタシーレコードの中で、チーマー風の危ないヤツらという風貌で登場したDEEPのベーシスト。今の子たちに“チーマー”と言っても解らないか。あれだよIWGP、池袋ウエストゲートパーク。エ!?あれ14年前のドラマなの?!え?え?

でもちゃんとお化粧してた時代もあったんだけど。サイコビリー要素が強くてちょっと捻くれた甲高い声のレイ、いや、鈴木晃二の歌声もあって、BLANKY JET CITYと比較されたり、その後男臭いグランジオルタナバンドのHATE HONEYを挟んで、組んだのがこのlloy、、、かと思っただろ?いや、その次は、girl no painというモロにDaisy Chainsawなバンドだったりする。
このgirl no painがlloyの前身となるわけだが、実はgirl no painの後にHATE HONEYを再結成するんだ。どうだ、ややこしいだろ
八田敦と室姫深は振り回されるだけで深追いしちゃいけないと亡くなった元バンギャのばーちゃんが、

とまぁ、経緯が多いのだが、2006年にgirl no painのYukoとそのゴシック具合を進化させて結成されたのが、このlloyでして。




lloy SABRINA from IMMIGRANT HAUS SENDAI 2008

八田がデザインも担当したり、中々ヴィジュアルイメージ含めてもの凄い世界観の出来てるバンド。と思っていたら、2009年に八田脱退。八田はその後色んなバンド作っちゃ解散、作っちゃ解散、で。非常に面倒臭い。バンドはバンドで存続するのだが。って、八田の話ばっかだな。

しかし、この八田さん、2013年に再加入を果たしました!パチパチパチ

なんだかんだ、八田はカッコイイ。やっぱり八田だ。
とは言え、正直くまなく情報を追っかけてるわけじゃなかったし、最近ライヴも見てなかったんだけどね。で、この記事書くためにオフィシャルサイト見に行ったら、

脱退してやがった!!




lloy PARANOIA BOYS DON`T CRY TRAILER

今はこれまたストラップの長い、Oblivion DustのRIKIJIが弾いているようだ。

遮断
lloy
GROOOVIE DRUNKER RECORDS
Release: 2008/03/05

Amazon iTunes

101A




ゴシックシューゲイザー、101A(ワン・ゼロ・ワン・エー)
海外でも活動していて、その道では結構名前のあるバンドなんだけど、もっと評価されるべき!とずっと思ってる。シューゲイザーというとどうしても、歪みと空間系エフェクトでドバーっとしてれば良い、みたいな風潮があると思うんだけど。やはり轟音の中での空気感、退廃の美、儚さ故の美しさがないと。
そういう意味でも良きシューゲイザーの美しさを持っている数少ない日本のバンドかと。
「鋭利な轟音とセイレーンの歌声….。」とはよく言ったものだ。音を聴いて情景や色が浮かぶバンドって中々居ないと思うのよね。




101A 時の岸辺 2013.9.6 Shinjuku LOFT

noahさまうつくしいよnoahさま

101A / noah
Photo by eiku suyama



101A [ heart shaped box ]

このNIRVANAカヴァーは鳥肌モノ

青蜜
101A
label film.4
Release: 2012/06/09

Amazon iTunes

RIS

http://www.youtube.com/watch?v=8DxxcUUsgE8
最後はRIS(リス)というソロ女性アーティスト。
イタリアのゴスダークウェーヴユニット、Kirlian CameraのElena様を彷彿とさせるけしからん衣装が印象的ですけど。それにRoland GR-707を持たれたら嫌いなわけないじゃないですかっ!!

元々は一人で作曲、プログラミングをして、そのリズムトラックと歌とギター、一人だけでライヴをするという才女。
いまみちともたか(ex BARBEE BOYS)が何か始めたと思って知ったのが、コラボだったらしい。あくまでソロ。
上の動画ではギター、Jake(cloudchair, ex Guniw Tools)、ドラム、DKO(about tess)という凄腕布陣。

http://www.youtube.com/watch?v=YaFpriOJpQw

RIS: Not Too Bad

なんだろ、パっと聴いて凄く良いなという印象ではないのだけど、中毒性が高いというか、じわじわと惹き付けられるものがあるんだよ。
うん、それは決してルックスでヤラれているわけではない。 

と、思いたい。

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