祝・ベリーズ10周年 アイドルの1年ってバンドの3年分くらい濃いよね

Berryz工房10周年おめでとうございます。




私はその10年全てを見てきたわけじゃないけど、やっぱ凄いよね。
女性アイドルが10年なんて想像を絶すると言いましょうか。

そもそもアイドルは瞬発的な輝きであったり、生き急いでる感であったり。リリースサイクルも短いわけで。ことハロー!プロジェクト、Berryzに関しては1年間でシングル3枚、アルバム1枚、そして大体2回の全国ツアーをこなしてる、その10年間。勿論そこにはプロモーション活動もあるし、夏冬のハロー!全体のコンサートや単発イベント、音楽活動以外にも舞台や映画、どんだけ働くんだよって。密度で言えば、通常アーティストの3倍くらい濃いわけですよ、この10年の重みは。

デビュー当時は小学生、つまり人生の半分をアイドルに捧げてる。人間形成の大事な10代、思春期を芸能界で生活してるわけ。普通だったら屈折した人間になるよね、調子乗って勘違いしてロクな大人にならないよ。そこはBerryzに限らず、ハロー!のメンバー見てると真っ直ぐに育っているので、ちゃんと教育出来てるんだなって思います、良事務所様。 

自分はアイドルグループの女の子特有の仲良しノリみたいなものに若干苦手な部分があるんですよ。その点、Berryzはメンバー同士、お互いをドライに見てるというのが面白く。それは決して仲が良くないわけじゃなくて、各々踏み込んじゃいけない領域を解っていて、メンバー間の距離感というのを適度に保ってる感じ。そこが個々のキャラクター形成に繋がったんじゃないかなと。いい加減にいい加減、適度に適当で自由奔放な。

まぁ、普通に考えたら昭和漫画キャラのような典型的なブリッ子アイドル“ももち”と今時の女子、夏焼さんやどこかセレブな菅谷さんみたいな子が共存してるって普通ありえないでしょ。一見クールな熊井ちゃんだって、一切スレてない内面はある意味小学生のままだし。




それでいて、目標に向かった時の一致団結感、ふざけるときの迷いのなさを見るとスゲーな、と。

最近はそういうメリハリと各々のキャラの役割、出るところと引くところのバランス感覚が絶妙になってきて、益々面白くなってきたなと思います。

楽曲の振り幅の広さ、面白さ




カワイイ曲もカッコイイ曲も。おふざけ曲の全快な振り切り方と、その反面、キメるときキメてくる威圧感であるとか。二枚目と三枚目を自由に行き来する感じ。

つんくPがBerryz楽曲について「作曲段階とは意図しない完成形になる」みたいなこと言ってたけど、7人それぞれ声のキャラが被ってないところだったり、ハロー!特有のつんく歌唱を受け継いでいるようで意外にそうでもなく、独自の歌唱スタイルに突き進んでいたり。曲によって歌い方も使い分けたりと、そういう遊び心もあって、楽曲におけるある一種の「ベリらしさ」みたいなものが生まれてる。




アイドルファンの中には「歌はクセがなくてちょっとヘタなくらいのほうが萌える」みたいなところもあると思うんだけど。勿論、その良さも解る、素人っぽさみたいなところね。だけど、それだけだと何か飽きちゃうんですよ、自分の場合は。これは始めからそうだったのか、Berryzが好きだからそう思うのか。

アイドルらしさ

何を持ってしてアイドルらしいかなんて、人それぞれだと思うんだけど。正統派アイドルイメージ「黒髪・清楚」みたいな部分あるじゃないですか、それとは真逆の髪や化粧が派手で独自路線を突き進んでるBerryz工房なんですけど。夏焼さんなんて時系列と髪の長さが揃わないし、そもそも二度と同じ髪形をしないというか、1ツアー内で各会場毎、下手すりゃ昼・夜公演毎に髪形変えてくるからね。それに関しては賛否両論あるみたいだけど、私はその辺含めて面白がってるタイプです。女の子は自分の好きな服着て、好きな髪形してる時が一番輝いてるんだよ。

勿論、アイドルである以上、見られることも考えなくちゃいけないのはあるけど、そこでファンが云々言うのは個人的な好みだと思うし。色々亜流でいいじゃない。どこに向かうかもあるんだけど、ただ、「アイドルファンウケ」=「一般ウケ」でないことは確かなんですよね。




色んな意味で、正統派とはかけ離れてるBerryzなんですが、アイドルじゃないかと言えば、完全にアイドルなんですよ。寧ろ近年のアイドルよりも王道アイドルを突き進んでる感じ。

だからアイドルらしからぬ子たちが、楽しんで全快でアイドルやってる、これが一番の魅力なんじゃないかと。

今後のBerryz




やっぱり10年って凄いし、卒業/加入が当たり前になってる女性アイドルグループの中で、1人卒業したけど、あとはオリジナルメンバーが不動でやってきたのも凄い。モーニング娘。が新陳代謝を繰り返して今まさに「モーニング娘。’14」として生まれ変わった中で、同じ事務所にBerryz工房みたいな不動なグループが存在している意味って大きいと思うのです。

願わくば、この先15年、20年、、、たとえ、ペースを落としたとしてもずっと活動して欲しいなって。
勿論そこはファンとしての気持ちもあるけど、それは日本のエンターテインメントシーンとしても財産なんじゃないかって。

ここ数年のアイドルブームなんだけど、色々変わってくると思うんです。かつてのバンドブームやヴィジュアル系ブームがそうであったように。だからアイドル市場がエンターテインメントの一つのシーンとしてはこの先も残っていくことは確かなんだけど、ブームと呼ばれるものは必ず終焉が来る。
その時のBerryzの存在意義ってデカいと思うんですよ。アイドルって最終目的ではなくて、何か成長過程の一貫で見られてるというか。ソロだったら生涯アイドルを貫き通してる松田聖子みたいな形もあるけど、グループとしてはまだ居ない。ジャニーズみたいな、結婚して、歳とってもアイドルで居続けるというようなね。それが出来れば新しい女性アイドルグループの形としての指標になり得るんじゃないかと、勝手に思ってます。




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