Incubus インキュバス – イケメンヴォーカリスト擁する奇才の変態ミクスチャーバンド


先日、どこぞのヴォーカリストが「INCUBUS(インキュバス)」というシングルを出してましたが。一瞬、あのIncubusの新譜出るのか!?なんて思ったのは私だけではないはず。造語じゃないから別にいいんだけど、世界的に有名なバンド名を楽曲タイトルにするというのは、なんだかなぁとも。特にインターネット検索においては邪魔になるだけじゃないですか。他グループだけど、過去には「NIRVANA」なんて楽曲もあったり、由緒あるギターメーカーと同じ「ギルド(Guild)」なんていうバンドまで居たり。ちょっと節操なくね?つーか、みんなヴィジュアル系じゃねぇか!だから洋楽ファンから嫌われるんだよ…

はい、そんなこんなで久々の来日公演も決まったバンドのほうのIncubus(インキュバス)について触れてみます。海外ではモンスターバンドの域、日本でもサマソニ、フジロックを始め、幾度か来日してるし。でも最近の子たちはよく知らないのかなぁ。好きな人は無茶苦茶好き!というバンドです。

Incubusって?

簡単に説明すると、アメリカのイケメンヴォーカリスト擁する奇才の変態ミクスチャーバンド。

Incubus – Nice To Know You

1991年結成。1997年にメジャーデビュー、メンバーチェンジがあったものの、ヴォーカル、ギター、ベース、ドラム、そしてDJの5人組。音楽的にいえば、Red Hot Chiripeppersをヘヴィに、歌メロをエキゾチックに、そこにPrimusあたりの変態リフと偏差値高そうな演奏を足したとでもいうべきか。ぶっちゃけ、つかみづらい音楽性、というかアルバム毎に変貌してる。

男も嫉妬するイケメン、ブランドン・ボイド

Incubus – Drive

ヴォーカルのブランドン・ボイド(Brandon Boyd)。女性だったら抱かれたい、男でも嫉妬するレベルのイケメン。イギリスにはArctic Monkeysのアレックス・ターナーがいるけど、あちらはどこか王子気質のあるワルで、イギリスっぽい病的さがあるけど、ブランドンは健康的でスポーティー。ロック・ミュージシャンというよりもサッカー選手っぽい雰囲気な。変な髪形でも変な髭をたくわえても、様になっちゃう典型的なアメリカンイケメン。

Incubus – Sick Sad Little World (Live)

結構クセのある声・歌い方。マイクのノリがマイナスになっちゃう場合もあるのかも。それもあって、パっと聴いて歌が上手いと感じるタイプではない。音源よりもライブのほうが上手さと声の良さはよく解るかと。

奇才、マイク・アインジガー

Mike Einziger – Pendulous Threads Guitar Tutorial (Part 1 of 2)

モジャモジャのあやし、いや、巨匠の風格でしょうか、背は低いけどな。ギターのマイク・アインジガー(Mike Einziger)。バンドの音楽性の柱であり、司令塔。この人が変態です。コードやスケールに則っることはない、いわゆる手癖がない。どう考えればこんなフレーズが思いつくのであろうかと思うことばかり。開放弦とテンション・コードを巧みに使ったなんとも言えないボイシングが得意。

膨大なエフェクターペダルを並べております。「歪み系→空間系」という、教科書通りの繋ぎ方はしません。ギターからいきなりテープエコーに突っ込んで(現在は、Danelectro Reel Echo→Hughes&Kettner Rotosphereという2台)、その次にモジュレーションに繋いでる。突拍子もない使い方をするのがマイキー流。ペダルたくさん並べるエフェクタリストは多いけど、この人が変態なのは、複数ペダルを制御するようなフットスイッチシステムするようなことはしないで全部直列だということ。その数20台におよぶ… 音痩せも気になりますが、いきなりモジュレーション繋いだりするような人なんで、電気信号の劣化含めてエレキギターを楽しんでいる人です。

モジュレーションだけでもこれだけだよ

  • BOSS PH-2 Super Phaser Pedals × 2
  • DOD FX13 Gonkulator Modulators
  • DOD Envelope Filter
  • MXR Phase 90
  • つかみどころのない音楽性

    Incubus – New Skin(1997年)

    90年代中期頃からのオルタナティヴ・ラウドロックの流れを組むバンドとして登場。ヘヴィなサウンドにラップ系ヴォーカル、DJなど、ラップコア〜ミクスチャー流れの音楽性。ただ、変態リフ、突拍子もないフリーキーな楽曲展開はこの頃から確立されており、周りのラウドロックバンドとは一味も二味も違う雰囲気を漂わせておりました。

    Incubus Wish You Were Here (Live in New York City 2001)

    より、稀代のバンドとしてその存在を確立したのは『Morning View』(2001年)からでしょう。メロディー性を全面に打ち出した楽曲とアコースティックな部分を色濃く出したり。この頃からギターサウンドも大きく変わってます。当時のラウドロックと言えば、ハムバッカーのギターにハイゲインアンプの組み合わせが常套句で、きめ細やかなでドンシャリのディストーションサウンドが主流。そんな中、歪みを抑えたクラシカルな粗々しいギターサウンドへ、ギター自体ものちにPRSからジャズマスターやSG、テレキャスター・シンラインなどのトラディショナルな趣向へシフトしていきます。この時代のラウドロックギターの定番、PRS+メサ/ブギー・レクチファイアーという組み合わせはマイキーさんが流行らせた部分も大きいんだけどね。

    Incubus – Megalomaniac (Incubus HQ Live)

    『A Crow Left of the Murder…』(2004年)から、新ベーシスト、ベン・ケニー(Ben Kenney)が加入。この人、ヒップホップバンドのギタリストという出自で、動きまくるベースラインが特徴的。それでまたマイキーさんのギターの自由奔放度が増してバンドアンサンブルはより複雑に。だけど、明らかに歌は表現力とパワーが増して、メロもキャッチーに。もはや、オルタナなんだか、ラウドロックなんだか、ハードロックなんだか…。インキュバスはインキュバスでしかないのである。

    Incubus – Anna Molly (Live)

    はっきり言って、このバンド、解りにくいです。一聴してガツンとくるような感じでもないし、聴きやすさはない。なんかごちゃごちゃしてるし。ただ、聴けば聴くほどそこにある深さに気付くのではないかと。あと、ライブだとかなり印象変わる楽曲があるのも不思議。


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