あなたの嫌いな音楽はなんですか?個人運営の音楽サイトってなんだろう


「音楽ブログってなんなんだろう」

なんて、ふと考えるときがあります。音楽市場自体がいまいち掴みづらいし、趣味の分野では多様性による各々の趣向と主張がはっきり別れるジャンルですし、それについてうんちく述べるわけですから、難しい分野ですよ。

サイト運営においてはPV集客におけるSEOという検索サイトからの流入が焦点になるんだけど。それがSNS主体に取って変わった印象が強い。その傾向はTwitterの普及とともに広まったのはあったものの、ここ1,2年で更に強まった感があります。

こと音楽サイト市場においては、ピンク色のサイトのような即効性とジャンルの振り幅の広さで勝負するところが強まって。それを真似たような運営元が解らない正体不明のサイトも増えてきて、正直よく解らなくなってきました。主観的見解を持たないニューススタイルはともかく、ただ他愛のない事実を並べてるだけだったり、提灯記事だったり。昔は雑誌だけでなく、海外CDに付属する解説でも、褒めてるのか、けなしてるのか解らないようなクセのある文章がたくさんあって。ネットなんて雑誌以上に良くも悪くも言いたいことが言える場所だったのに、そうしたものが減っている寂しさもあります。

ネット住民にウケる音楽

私がよく皮肉る「真のロック好きはアイドル楽曲をたしなまなければならない」みたいな変な免罪符、ステータスだったり。「椎名林檎は神」→「相対性理論ヤバくね」→「ももクロはロック」→「やっぱ渋谷系いいよね」→「ベビメタやべぇ!」→「TOKIO最高だな」みたいなネット特有のブームもあるじゃないですか。今このアーティストを褒めておけば問題ない、的な。ライター/評論家やインフルエンサーを中心にそこへみんなが同調していくような波みたいなもの。ネットという見えづらい世界なのに、あたかも現実世界で流行っているように錯覚してしまう怖さでもある。ネットは基本見ようとする世界しか見ることがないわけだから、それがすべてじゃない。

だから「ネットの音楽ヲタクが選んだ〜」ランキングも話題になったりしますが。やっぱりどこか偏り気味になるよね。ネットに強いジャンル、というよりもアーティスト、そういうのがあるんですよ。アイドルの楽曲派が好むのは渋谷系やソウルっぽいものばかりだったり、同じことやってるのに山下達郎はよくて長渕剛はダメだとか。だからそういう話題に特化することが、音楽批評ブログとしてはウケるところでもある。まぁ、そういうのひっくるめて私とは好み含めて真逆のところにある趣向なんだけど。

ウチはとりまとめのない内容だとか。そんなの解ってる。洋楽かじりつつ、中途半端にアイドル語って、それでヴィジュアル系の話するでしょ。こういうタイプって熱心にジャンル特化した音楽ファンからは嫌われるんですよね。現にウチはPVに対して「はてブが異様に少ないサイト」です。Twitterでもヴィジュアル系の話でパーッと拡散されてフォロワー増えるんだけど、そのあとアイドルの話すると一気に減ったり、その逆もしかり。そんなことが日常茶飯事で馴れちゃったけど。

バズる、拡散されやすい話題・ワード・アーティスト名が存在して。その中にもTwitter、Facebook、それぞれに強い弱いというアーティストもあって。その反面、「隠れファン」のような拡散されにくいものも存在する。

「拡散される」ことが良いことだとは一概には言えないですから。賞賛の場合もあれば“晒し”の場合だってある。炎上とは少し違うのですが。最近はTwitterでもその辺を理解出来ない人も多いようで。フォロワー数が人気だと勘違いしてる人も多い。人気じゃなくて監視されてる場合もあるんだよ、「こいつ、ウザイからフォローしよう」みたいな。

脱線しましたけど、音楽ブログはこうあるべきだなんてのもよく解らない。ただなんか、商業音楽に相反する勢力であったネット世界の中に、そこにおける商業音楽が成りちゃった感があるのです。でも結局いろんな音楽を無理に褒めても、いくら理屈ならべても、そこに愛がなければ面白くないよ。音楽ブログなんてさー。みんな好きなものを素直に書こうよ。

あなたの嫌いなアーティストは誰ですか?

よく、初対面の音楽ファンと会ったときに「どんな音楽好きなんですか?」「最近何聴いてます?」みたいな会話あるでしょ?当たり障りなく、とっかかりの良い質問だけど回答に非常に困る。だから自分は「嫌いなアーティストは誰ですか?」と訊くようにしてます。それにちゃんと応えられる人って、色んな意味でセンスある楽しい人だと思う。

好きなものをちゃんと他人に伝えることも難しいけど、嫌いなものを伝えるのも難しい。決して悪口じゃないよ。嫌いなものを相手を不快な気分にさせることなく、面白おかしく話せるような人になりたいです。

なにいってんだおれは。

音楽を嫌いにする方法―辛口音楽社会学
日下部 吉彦 (著)
朝日カルチャーVブックス
Release: 1986/09

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