ダグラスファーのテレキャスター


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ダグラスファーでテレキャスターを組みました。

ダグラスファーといえば、ウエスタンレッドシダーと並んでアメリカDIY文化を支える針葉樹。和名はベイマツ(米松)。「和名は“アメリカ産のマツ”の意味だが、マツ属の仲間ではなくトガサワラに近縁である(Wikipediaより)」

マホガニー、アルダー、アッシュ……、エレキギター材といえばほとんどが広葉樹。だからあえての針葉樹で作ってみたかった。バーズアイやトラ目のメイプル材などの“杢目”よりも、アッシュなどの“木目”という感じの目が好き。

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バリバリ節の入ったワイルドな木肌。木目を強調すべく、焼き杉のごとく表面を焼いた浮造りに。仕上げは日本古来の塗装、柿渋+亜麻仁油の組み合わせ。

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ゴツゴツした感じが伝わるかと

針葉樹といえば、スプルース、シダー……、一般的にアコースティックギターの表板材に使われる。針葉樹は成長が早いため、スカスカで比重が軽かったり、節があるものも多く、個体差が多いということがエレキ材として向かないのが一番の理由でしょうか。アコギの表板は薄いので応用が利いても、エレキのボディはかなり厚みが必要で、贅沢な木取りをしなければならない。だから、比較的安定した供給のできる材、広葉樹が好まれる。

最初期のテレキャスターがパインで作られていたことが判明して以来、パイン材がちょっと流行ってますよね。とはいえ、パインも先述のように安定しない針葉樹でもあるので、パイン良材を求めればカスタムショップになったり。海外の個人ルシアーたちは、生産数も少ないので、針葉樹のウェスタンレッドシダーやダグラスファーを好んで使うことも多い。あえて節だらけの材を1点モノとして好んで使う私のような人もいます。

まとめると、広葉樹より優れていないと見られがちな針葉樹材。広葉樹の中でも軽くて柔らかいと言われるバスウッドやポプラは詰まってる“カタマリ感”がしますが、針葉樹の代表格であるスギやヒノキは、なんかスカスカな感じがしますよね、カタマリよりも繊維質っぽいとでもいうか。ただギター材として劣っているわけではなく、レスポールのようなガッシリとしたサウンドや、ハムバッカー、ハイゲインのディストーションメインのハイエンドギターといった用途には向かないけど、シングルコイルとの相性はなかなからしい。良い意味でのいなたさ、アーシー感。まぁ、この辺はダンエレクトロのギターを良い音と感じるかどうかというところにも似ているかと。結局は個人的な好みですから。

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1ピックアップには夢があるね

実験的に作ってみたこともあり、改めてパーツを買い揃えるのも手間でしたので、ネック含めパーツ類はすべて、以前作ったテレモダーンから移植しました。そのほうが音の違いもよくわかるし。

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そして、実際組んでみた結果。

総重量は3.0kg。テレキャスとしては割と軽めの部類ですが、極端に軽いわけでもないです。

生音デカっ!!

シンラインやセミホローは別として、今まで手にしたソリッドギターの中でいちばん音が大きいかもしれない。いわゆるボディが“鳴っている”とはまた少しニュアンスが違うんだけど。コードを刻んだときのプレーン弦のサクサク感が気持ちよい。強いて言うのならチャンバー加工が施してあるギターの弾き心地に近いかな。アンプラグドで部屋弾きするのが楽しくなる音。

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エグれたケツもお気に入り

アンプで鳴らすと、思ったより全然普通。普通にテレキャス。アッシュテレとアルダーテレの中間。アッシュほどキンキンしてないし、アルダーほどの粘りもない、アッシュほど低音弦がガリッとこないし、アルダーほどの中域のふくよかさはない。ローも出ないかな。そういう意味で中途半端感もあるけど、長時間弾いていて飽きない音。生音と同じでプレーン弦のサクサク感が最高です。とても気に入りました。

テレキャスター・オーソリティ/YOUNG GUITAR special hardware issue
今井康男
シンコー・ミュージック
Release: 2011/07/14

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