シューゲイザー、ニカ、ポストロック…… オルタナ中年が堕とされるアイドル

近年のアイドルブームは“無類の音楽好き中年層が突然アイドルにハマってしまう”という現象がブームに拍車をかけたのは言うまでもなく。とはいえ、主流となっていたのはファンクやシティ・ポップからの渋谷系、といった小洒落たポップスだったり。ここ数年でロックバンドがアイドルに楽曲提供したりコラボしたりすることも珍しくないわけですが。でも、なぜかロックファンって、アイドルしかり、ガールズバンドしかり、若い女の子がロックやることに手厳しくなってしまうような風潮があるような。「アイドルとロックは別腹」と思ってる人は少なくないと思います。まぁ、自分もアイドルがロックナンバー歌うのは正直あまり好きではなかったりするのですが。

さてさて、そんな中、ここにきてオルタナロック中年が次々と堕ちていってるアイドルグループがいるという。

ヤなことそっとミュート

ヤなことそっとミュート – Lily【MV】

あ、そういうことね

腑に落ちた。オルタナティヴ・ロックとアイドル。破壊と少女性が融合する退廃美。これは、オルタナ、グランジ、シューゲイザー、で育ってきた世代にはたまらないものがある。

「ヤなことだらけの日常をそっとミュートしても何も解決しないんだけど、とりあえずロックサウンドに切ないメロディーを乗せて歌ってみる事にする。」なんていうシュールなコンセプトもすぅっと入ってくる人には入ってきてしまう感覚。

アルバム『BUBBLE』を聴いて見れば、のっけからスマパンだし、 Slowdiveやらを彷彿させるサウンドだったり。ミルフィーユのようなギターを重ねていくサウンドプロダクトは、コクトー・ツインズを思い浮かべてみたり。それでいて、ポップじゃないんだけどキャッチーなメロディは90年代のヴィジュアル系黎明期のバンドを彷彿とさせる

どこか漂うサカグチケン時代のLUNA SEAジャケ臭……

BELLRING少女ハートの制作していたチームが手がけたアイドルグループで。ベルハーといえば、minus(-)がプロデュースしたりしてましたが。ヤナミューはよもや、LUNA SEAとでもいうか、UK流れのヴィジュアル系、Plastic Treeあたりを思い出してみたり。その辺の層にもオススメします。

ヤなことそっとミュート – Just Breathe – 2017.3.26 at Shibuya WWW

真っ白な衣装身を包み、マントを翻しながら歌うコンセプシュアル世界観は、ガンダムのモビルアーマーのファンネル感というか、キュベレイ、エルメス、いや、それを言うならララァ・スンか。

ヤなことそっとミュート
WEBSITE TWITTER
BUBBLE
ヤなことそっとミュート
クリムゾン印刷
Release: 2017/04/5

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amiinA

amiinA『Atlas』MV

少女+ニカなんて相性良いに決まってるだろ!という amiinA(あみいな)

BABYMETALが出てきたとき、多くの人が「その手があったか」と思いましたが。「エレクトニカ&フォークトロニカを少女に歌わせたらいいんじゃね」とムーム(múm)的なアイドルを妄想したりするネタがありまして。そうしたら数年後にこれだよ!

amiinA『Valkyrie』『Callin’』1st performance

キラキラサウンドで幼さ残る声、どちらか言えばポップスよりも唱歌的な歌唱。モダンバレエ的とでもいうかコンテンポラリー要素の強いダンス。絵本を開いたような世界観。一般的なアイドルのパブリックイメージの可愛さとはちょっと違うところを追求してる。

Valkyrie
amiinA
SPACE SHOWER MUSIC
Release: 2017/06/07

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sora tob sakana

sora tob sakana / ribbon(MV)

ハイスイノナサ 照井順政が手がける sora tobu sakana

先述の2グループに比べると比較的新しい音楽性とでもいうか、2000年代以降のポストロック、残響。好きな人にはたまらないサウンドなんじゃないだろうか。

sora tob sakana / 帰り道のワンダー(band set)

この手のバンドサウンドをアイドルに持ち込んだ心意気に感服。

sora tob sakana
WEBSITE TWITTER
cocoon ep
sora tob sakana
ハピネット
Release: 2017/04/11

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