アーティストをマネージメントするということ

「枕詞:べつにアイドルは好きじゃないけど〜」で、はじまるあれこれ。潮流でいうのなら、椎名林檎→相対性理論→Pefume→ももいろクローバー→BABYMETAL、みたいなこじらせ方ってあるじゃない? それが今、BiSHに来ていると感じる今日この頃。そういうのはTwitterではなく、FACEBOOKやメインストリームの現実世界を見て感じることのほうが多い。

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さて、BiSプー・ルイのダイエット企画の件。いろんなところで話題、というか炎が上がりすぎて、どう消火させるのか気になってたんですけど、結果「他人様が何と言おうとウチはウチですし」という家族愛をこれ見よがしに見せつけられ、アーティストをマネージメントすることについて、いろいろ考えさせられました。

BiSはじめ、渡辺淳之介氏のやり方は昔からあまり好きではないけど、アイドルの概念を覆したその功績は大きく、無視できない存在でもありまして。でも、やっぱり好きではないので、今回も「またなんかやってるなぁ」程度の傍観をしていたわけだけど。それからいろんな方面から批判され叩かれ……、ファンからも賛否両論を呼ぶ内容であったとはいえ、ファンが叩くのと部外者が批判するのは論点も性質もまったく違うわけで。「BiSとはどんなグループか?」をまったく知らない人が、調べもせずに否応なしに的外れな批判してるの見ると、好きなわけでも擁護するつもりもないんだけど「なんだかなぁ」なんて思っておりました。ネットニュースやSNSにおける“斜め読み”や“読解力の欠如”に関しては過去にも何度か触れているわけですが、今回はそれが露骨になったところもあったわけです。ちゃんとした?ニュースサイトでも、ろくに下調べせずに書くんですね。むしろ、そんな無知のまま書けるライターの怖いもの知らずさはすごいや。

そんなこんなで、ここまで一般層まで波及してしまった以上、渡辺氏側が見せた“おとしどころ”は、公に立った弁明でも何でもなく、「研究員の皆さまへ」という無料ダウンロード楽曲だったという何とも斜め上な展開で、“らしい”とでもいうか。

しかも、

DLパスは渡辺淳之介とプー・ルイが一番最初に世界変えようと思って作った歌の最初の2文字をローマ字(全て小文字)にした4文字、ZiPパスは新BiSで世界を変えようと思って作った歌の最初の単語(全て小文字)です!

と。研究員(ファンの呼称)にとってはすぐわかるパスワードであるし、それほど難易度の高くない問いなので、わからなかったら調べればいい。それは、何も調べずにあれこれ書きたてたメディアに対してのあてつけにも思えます。調べてまで聴くメディアはいないとは思うけどね。それを見越してのあえての。

肝心の楽曲に関しては、冒頭の「家族愛をこれ見よがしに見せつけられて」というのが私の感想でした。まだプー・ルイが復活するまでいろいろあるだろうし、そのあともまたいろいろ企むのだろうけど。ただ、一連の流れからのこの顛末、「見事だ」と思ったのが正直な気持ち。べつにこれが良かったのかどうかはわからない。ただ、アーティストをマネージメントするというのはこういうことなんだよなぁと、そんなことを考えさせられた案件でございました。

渡辺淳之介:アイドルをクリエイトする
宗像明将
河出書房新社
Release: 2016/04/27

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