イカつくてギラギラと黒光る“ヴィジュアルロックの最高峰”

リアルサウンドでthe GazettEの富士急ライブレポートを担当しました。

the GazettEは“ヴィジュアルロックの最高峰”だーー9年ぶり『BURST INTO A BLAZE 3』の衝撃 | Real Sound

“ヴィジュアルロックの最高峰”っていうのは、開演前のアナウンスで運営側が発していた言葉なんだけど。自らそう言える、その自信に敬服したし、まさにその通りだなって。

ぶっちゃけ、ヴィジュアル系ファンの中でも人によっては良い評価ではなかったりもするthe GazettE。自分も宗教上の理由やら大人の事情なんやらで、昔はあまりよく思ってなかったんだけど、なんだかんだ見せ方はすごくうまいと思うし、時代が変わっても全然ブレないし、どのフェス出ても己を貫いてるし、実はすごいバンドなんじゃないかと。いつしかそう思うようになってました。

「派手なんだけど黒い」というか「黒い派手さ」というか

ヴィジュアル系の海外人気は、ジャパンカルチャーやアニメ人気に付随したところもあるのだけど、そことは別のラインで、90年代後半からのミクスチャーロック〜モダンヘヴィネスの流れがヴィジュアル系に来て、それが海外バンドとの親和性が高く、海外進出の足掛かりになったという風潮がありまして。ヴィジュアル系を一切取り扱わなかったディスクユニオンが、そうしたヘヴィロックテイストのヴィジュアル系バンドのタイトルを扱うようになったり、2005年より3年計画で開催された洋邦インディーズレーベルのコンベンションイベント『independence-D』で、海外のメタルバンドやパンクバンドの中、日本のヴィジュアル系バンドの出演比率が年々高まっていったのも良い例で。

ただ、そうしたバンドはメイクを薄め、音楽性をよりマニアライクなものに深化させ、はっきりと否定はしないものの、ヴィジュアル系の枠に括られることを嫌う意思表示をさせていたし、周りの媒体やメディアも、ヴィジュアル系という言葉を用いらずに彼らを推していた。どこか90年代のときのような“脱ヴィジュ”風潮があった。

そのうち、“Visual-kei”が海外で有名になると、またメイクが濃くなったり、情緒のある泣きの歌メロになったり。そんなバンドも多い中、the GazettEはまったく変わってないんだよなぁ。だけど、音楽やサウンドはしっかり流行に乗っかってくる。広く浅い。だけど、それがいいんだよ、良い意味での大衆性を捨てない。マニアックに突き詰めすぎると、アリーナクラスにはたどり着けない。こう言うと、あっちのファンに怒られそうだけど、その辺はhideに似てると思う。あの人もそんな感じだった。

どんなサウンド取り込もうとも「V系っぽさ=the GazettEっぽさ」があるのはもはや個性

勉強ができるわけじゃないし、運動も得意じゃない、だけどバカなわけでもない。そういうヤツがロックとかバンドやると思うんだよ。ケンカ弱いヤツが見栄張ってさ。上記記事では“ダークヒーロー”なんて言葉で表したけど、変身願望的なアイコン、永遠の中二病がヴィジュアル系で、そのすべてをしっかり体現し続けているのがthe GazettEのような気がするんだ。

このトレーラーのこじらせ方(褒め言葉)最高です
BEAUTIFUL DEFORMITY
the GazettE
SMR
Release: 2013/10/23

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