「すごいぞ、ねごと…zzz」と寝言いってしまうほど、ねごとがとんでもないことになってた

ねごと「SOAK」ツアーファイナル、O-EAST。しばらく見ないうちになんだかものすごいバンドになってた。

デビュー当初の印象は、“素朴なオシャレ”とでもいいましょうか。ポップによりすぎず、キャッチーにもなりすぎず、正統派とは言いがたいんだけど、ひねくれてるわけではないし。カースト上位とも少し違う、偏差値高そうな女子の集まり、露骨なオシャレとは違うさりげなさ……、なんか書いていてよくわからなくなったぞ。あれだ、00年代版オリーブ少女のバンド!(ヲイ

とまぁ、気になりつつもなんとなく「好きかも」というくらいで、惚れ込むほどのものじゃなかったとでもいうか。たぶん、優等生すぎたのかな。そんな感じで、熱心に追っていたわけでもなく。昨年あたりからのエレクトロ方面にシフトしてるのを横目に、「おっ、ずいぶんと洗練されたなぁ」と思いつつも、そのときは深追いはしなかったんだけど。今年リリースされたアルバム『SOAK』をたまたま聴いたらものすごくよくて、つーか衝撃的で。びっくりして動画漁ったりしたら更に「なんじゃこりゃ!」と。「これはライブ観なきゃまずいぞ!!」と思い立った次第。

すごいぞ、ねごと

サウンドも、4人の構図も、すべてが美しいMV

よにんのほうしゅつするおとにのみこまれました
きらきらしていてふわふわしていてびゅーんって、すごくきもちよかったです

『こぐまのケーキ屋さん』店長のように語彙を失いかけました。

フォトジェニックすぎるだろ、、、

沙田瑞紀(人妻/Gt.)はギターぶら下げてるだけでホント、画になる。髪の毛振り乱してストラトキャスター弾き狂ってる姿はもう、ジョン・フルシアンテだったよ。藤咲佑(Ba.)のタイトなグルーヴ。最近の女性ベーシスト、とくに女性バンドのベーシストって、異様にグルーヴィーでねちっこい人が多い印象なんだけど、この人はタイトにズバっとキメてくるから新鮮だった。で、この2人が鍵盤&シンセを操るわけなんですが、彩るサウンドが素晴らしいのはもちろん、対となるステージの構図もカッコイイ。

そんでもって、四つ打ちながら紙パックのバンホーテンココアを片手に余裕綽々なビートを刻む澤村小夜子(Dr.)。腕を振り下ろして鳴らすというより、ヘッドからスティックが離れる瞬間に音が鳴ってる。腕が上に突きあがると同時に響くスネアのショットは目にも耳にも流麗に響く。エレクトロねごとの軸がこの人のビートにあることは、一目瞭然だったんだけど、元々そういうのが得意なドラマーだったのか、寄せてそうなったのか、ちょっと過去含めて掘り下げてみたいと思います。

そして、蒼山幸子(Vo.&Key.)。あれ? この人、こんなにフロントマンオーラをバンバン放つ人だったっけ?! 凛とした表情と所作、透き通った声は可愛さがあるんだけど冷たさをも感じる不思議な歌声。ハンドマイクで歌う佇まいに圧倒され、リズムに合わせて空間を仰ぐように舞う姿は息を呑むほど美しい。すき。

Numark Orbitを持ってこんなにクールにキメられるのは蒼山幸子くらいだろう

そんな4人の紡ぐ音が気持ちよくて気持ちよくて。
もともと演奏力はあったバンドだけど、技術だ、アンサンブルだ、を超越した次元になっておりました。

さらに驚かされたのが音響。エレクトロサウンドにありがちなバキバキのコンプ処理でなく、柔らかく耳に優しい。音量もこの手のバンドにしては小さいほうだと思う。でも、しっかり低音と音圧は出ているので、物足りないどころか最高に気持ちよい。派手な音響、バカでかい音量に一切頼らないサウンドプロダクトは見事だった。良番だったので、グイグイと前方に行って観てたのですが、耳栓いらずでした。

中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES)、益子樹(ROVO)という名前を見たとき、話題性重視の企画的なサウンドプロデュースだと思っていてすいませんでした。自ら導きだした結果、ここにたどり着いたのだ、と。バンドの本質も楽曲も美しいメロディを奏でる歌心も、そこは何も変わってないんだもの。それだけ、自分たちに自信があるんだな、とも感じ取れたし。そしてなにより、まだまだ進化していく。

“素朴なオシャレ”なんて言いましたけど、そうしたデビュー当時の素養はそのままに“きらきらふわふわ”とした魔法がかかったような、そんなステキなバンドになっておりました。「カロン」あたりで止まってる人がいたら、一度、“いま”のねごとを観たほうがいい。

ねごと – 5th Album「SOAK」 -Trailer-

SOAK
ねごと
Sony Music Labels
Release: 2017/12/13

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