Berryz工房「アジアン セレブレーション」の鬼リズムと米米CLUB感

先日、『Hello!Project 春の大感謝 ひな祭りフェスティバル 2013』に行ってきまして。
自分がハロプロのコンサート行き始めたのはここ3〜4年くらいで、全盛期のアリーナクラスでやってた頃は生で観ておりませんので、新鮮というか何というか、

「アリーナ規模で観るハロプロ最高だな!」

これに限ります。
なんなんでしょうね、アイドルってなんだかんだやっぱりメジャー感な派手さというかスケール感って大事だなと。後方サブステージや客席通路降臨移動はあったものの、特効やイリュージョン的な特殊演出などなく、ただただ歌とダンスだけのステージであれだけ魅せられるハロプロやっぱ凄いなぁと。
対バン形式なのも良かったです。ハロコンだと各グループ入り乱れて忙しない感が否めないし。特にスマイレージのあのはっちゃけ感というか引っかき回す感じとか良かったですわ。

ハロプロってステージ上のヴィジョンに歌番組みたいな歌詞テロップ出すじゃないですか。あれ昔は凄くダサいなと思ってたんだけど。新曲だけでなく何年も前の曲も歌詞が出たりして。カラオケでも歌う十八番、聴き慣れた歌い慣れた曲のはずなのに「こんな歌詞だったんだ」と思うことがあるんですよね、文字文章による視覚再認識といいましょうか。その感覚をハロプロコンサートの歌詞テロップを見て感じることがよくあるんですよ。昔に比べると歌詞を見る機会が少なくなった今の時代だからこそ、あのテロップの存在価値って実は高いんじゃないかと思うようになった、それこそ歌詞をとても大事にしてるアーティスト(まるで歌詞を軽視してる人が居るみたいな言い方ですが)にとっては実は非常に効果的な演出なのかもしれません。

自分は2日目の〈~Berryz工房10年目突入スッペシャル!〉~に行ったんですけどね。泣けました、、、




Berryz工房×プリキュア Hello! Project 春の大感謝ひな祭りフェスティバル

解散ライブかよ!と思わせる語りは思い出して泣きそうになるけど、とりあえずプリキュアに混じってどれが着ぐるみだか解らなくなるべりーずこうぼうさんすごい

で、最近、米米CLUB観たんですよ。

Berryz工房って、米米っぽいなと勝手に思ってるんですけど。シリアスとコメディの悪ふざけ共存というか、アクが強くて訳が解らないとことろか。いい大人たちが充分なスキルを以って真面目にふざけるところだったり。

つんく♂楽曲のお家芸の一つ「ひたすらキャッチーだけどポップじゃない」っていうのも、非常に米米っぽさを感じることが多々あったり。『KOME KOME WAR』『なんですかこれは』『インサートデザート』あたりの意味不明な薄気味悪さ(ヲイ)といいましょうか、それこそ『THE マンパワー!!!』『直感』とかね。言葉遊び然り、他にもファンク入れてきたり、和ノリにしたり、多国籍ごちゃまぜ、感性が似ている部分あるんじゃないかと思ってます。『MATA(C)TANA』と『MADAYADE』みたいな。




Berryz工房 『アジアン セレブレイション』 (MV)

3月13日発売の新曲『アジアン セレブレイション』 。ハロコンで聴いたときから「キタキタキタキタキタ」と勝手に思ってたんですけど。まさに「ひたすらキャッチーだけどポップじゃない」楽曲。一聴すると、一本調子のようでパっと聴いただけじゃどこがAメロなのかサビなのか解らない。そんなJ-POPの固定観念は考えて作ってないんでしょうけど。最近、モーニング娘。がEDM路線突き進んでて、亜流に行ってるんだかよく解らず(褒め言葉)、広い方向性としては同じと言っちゃえば同じなのかもしれないけど。娘。はメロやアレンジ、構成でかなり抑揚付けてるのに対し、こちらはメロ自体は平坦で、言葉あそびと譜割りのリズム、イントネーションずらしたり、アクセントつけてメリハリを生み出してます。妙な茶々入れとか。正直冒頭の「パ、パ、パ、パ、」とか、テンポ感を抑えてるというかここだけ聴いてると何か凄い。普通は半濁音でこんなタイトにならないよ。

個人的には〈近隣国〉という歌詞がツボで。つんく先生の歌詞と言葉選びには毎回脱帽しまくりですが、きwんwりwんwこくwwwと入るJ-Popって、なんだよ。地味にジワジワくる。四文字熟語なんかだと、発音がカッコ良かったり、響きでロックのラップ調ヴォーカルにバッチリハマることあるけど【疑心暗鬼:ギシンアンキ、喧々諤々:ケンケンガクガク、みたいな】。「きんりんこく」って言いづらいだけだし。

「近隣国(きんりんこく)」「全員(ぜんいん)」「案外(あんがい)」「臨時(りんじ)」「雰囲気(ふんいき)」……、発音しにくい言葉のオンパレード。「ん」や「い」が入るとアクセントつけづらければ、発音自体もしにくい。この辺をかっちりちゃんと出来るのってレベル高いっす。「セレブレーション」じゃなくて、「セレブレイション」。あえて発音しづらくしてます。つーか、その他、1曲中に「い」が何回出てきてるんだよ。まさに滑舌とリズムが成せる業。Berryzって、みなさん滑舌がキレイじゃないですか、特に「カキクケコ」の発音。つんく歌唱って、「タ行」と「カ行」をごっちゃにして「ツァツィツゥツェツォ」みたいに発音を曖昧にしたりとかするんだけど。彼女たちって、発音にエッジが立ってるからこういう言葉で遊べるんだなと。逆に普通の人じゃ歌えない曲というか、平坦になっちゃう。

それ抜きにしても全体的に発音や早口で言いづらい言葉ばかり選んでますよね、、、舌噛みそうとか呂律が回らないんじゃなくて、完全に字余り文章で固めてる、日本語のアクセント位置をわざとずらして日本語っぽくないように聴かせるのはハロプロというか〈つんく芸〉って感じですが。初回生産限定盤B/Dに入ってるトンチャイ・メーキンタイのカヴァー『I like a picnik』なんてまさに言葉遊び真骨頂ですな、アレンジ・サウンドもいいけど、何より詞の中毒性が流石だわ。リズム取りづらいとは違うベクトル進んでますね。ベリって昔から厄介な曲多いけど『ああ、夜が明ける』からより楽曲難易度のハードル上がって来てる気がする。

しかし、このMV、『Loving You Too Much』『WANT!』が続いてかなり良MVだったからそれと比べちゃうとインパクトないんですが、「ディスコ=Saturday Night Fever『Night Fever』=ミラーボールとギラギラ照明」の下世話な感じでいいです。各メンバーの疑似DJもチャラい!チャラい!(褒め言葉)カメラ割り独特ですよね、皆凄い可愛く撮れてるし!(これ大事)特に夏焼さんが!

しかし、このゼブラ柄衣装かなり好きだわー、と思ってたんですけど、どことなく石井竜也風デザインなんですよね、通じる人少ないと思うけど、解ってくれる人は居るはず。

アジアン セレブレイション(初回限定盤A)(DVD付)
Berryz工房
ピッコロタウン
Release: 2013/03/13

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