Last.fmの2013年ランキングが発表されました。
Last.fmのランキングと言えば、何度か触れているように売上に左右されない、リスナーの聴いている音楽・アーティストが解る統計として信憑性の高いデータ。ランキングはリスナー数で集計されており、1リスナーが同じアーティスト(楽曲)を繰り返し聴いても1カウントしかされないので、そのアーティストがどれだけ多くの人に聴かれているかがよく解ります。
Last.fmがよく解らないという人は、過去にデータと共にまとめております。
海外ではストリーミングサービスで音楽を聴くことが主流になりつつある昨今、表面上の売上数だけでは解らない部分、リスナーが実際何を聴いているのか?と言うところ、だからこのLast.fmのデータが益々面白くなってくるんじゃないかと思っています。
SpotifyやPandraなどのストリーミングサービスは勿論のこと、Songdropや8tracks、諸々の音楽ウェブサービスまで対応してますし、そもそもインターネットラジオとしての楽曲視聴は先駆けだったわけですから。
そういえば、Last.fmの日本でのラジオサービスは長らく休止してましたが、YouTubeから引っ張ってくる方法で復活してます。
それでは、見てみましょう。
まずは全体の統計から。
- Daft Punk
- Green Day
- Bruno Mars
- Justin Timberlake
- Riahanna
- Bastille
- Arctic Monkeys
- Avicii
- Lorde
- will.i.am
待望の新譜が出た、Daft Punk(ダフト・パンク)が圧倒的。
2013年洋楽の話題独占だったJustin Timberlake(ジャスティン・ティンバーブレイク)、新人ではニュージランドの16歳の天才少女・Lorde(ロード)、ジャンルを超え、様々なアーティストを迎え入れてとんでもないデビューアルバムを作り上げたスウェーデンの奇才・Avicii(アヴィーチー)、キャッチー且つ、多彩で器用な音楽性で全英1位を独占したBastille(バスティル)。
その他、安定の人気アーティスト新譜勢で言えば、Arctic Monkeys(アークティック・モンキーズ)とBruno Mars(ブルーノ・マーズの新譜は2012年12月)、The Black Eyed Peasのwill.i.am(ウィル・アイ・アム)。Riahanna(リアーナ)は2012年11月発売だけど、海外ではLady gagaより人気ありますから。
そして、2012年9月、11月、12月と3枚のアルバム連続リリースと活動休止を発表したGreen Day(グリーン・デイ)が大健闘。
それを踏まえて幾つか国別ランキングを。
- Daft Punk
- A$AP Rocky
- Justin Timberlake
- Green Day
- Bruno Mars
- Rorde
- Kanye West
- Ke$ha
- The Weeknd
- Vampire Weekend
ロックが弱いと言われてるアメリカだけど、Vampire Weekend(ヴァンパイア・ウィークエンド)が奮闘してます。
- Daft Punk
- Green Day
- Junstin Timberlake
- Lorde
- Kanye West
- Vanpire Weekend
- The Weend
- Bruno Mars
- Avicii
- Tegan and Sara
インディーロック大国のカナダ。自国アーティスト、Tegan and Sara(テガン・アンド・サラ)が10位に食い込んでる。
同性愛者を公言している双子女性シンセポップユニット。
- Bastille
- Green Day
- Daft Punk
- HAIM
- Arctic Monkeys
- Bruno Mars
- Foals
- Justin Timberlake
- Daughter
- The 1975
音楽不況の槍玉に挙げられることの多いイギリスですが、意外にもインディーロック勢が強い。
アクモンは勿論、Bastille, Foals, Daughter, The 1975など「やっばりイギリスだなー」と思わせる良質なバンドがここ最近わんさか出て来てます。
その他主要国、ドイツ、フランス、オーストラリアなど、全20カ国のランキングを見ることができます。
中でも興味深かったのが北欧国。
- Haloo Helsinki!
- Daft Punk
- J. Karjalainen
- PMMP
- Studio Killers
- Bruno Mars
- Green Day
- will.i.am
- Teflon Brothers
- Rihanna
フィンランドはJ. Karjalainen, PMMP, Teflon Brothersなど自国アーティストが上位に食い込んでます。そして圧倒的な1位は、Haloo Helsinki!(ハロー・ヘルシンキ)
ウチでも以前、美女ベーシスト特集で紹介しましたが、2013年自国で完全にブレイクした模様。
あと、ちょっと触れておきたいのが、5位のStudio Killers(スタジオ・キラーズ)
ちょっとキモカワイイ仮想キャラクター3人組(1人と2匹?)、デンマーク、フィンランドを中心に活動するエレクトロポップトリオです。
あー、このランキングにデンマーク単独で発表されてないですな、気になる、木になる。
- Håkan Hellström
- Daft Punk
- Veronica Maggio
- will.i.am
- Bruno Mars
- Bastill
- Avicii
- Rihanna
- Miss Li
- Green Day
そしてSpotify発祥の国、スウェーデン
Håkan Hellström, Avicii, Veronica Maggio, Miss Liが自国アーティストです。
さて、我が国のランキングを見てみましょう
- 東京事変
- B’z
- Green Day
- Perfume
- Daft Punk
- New Order
- Bon Jovi
- ONE OK ROCK
- Franz Ferdinand
- Vampire Weekend
てっきりPerfumeが圧倒的になるかと予想していたらそんなことなかった。
しかし、90年代にコアな音楽ファンの中で毛嫌いされていたアーティストの筆頭格だった2位の方々ですが、ここ数年の一周回って再評価されている風潮はなんなんでしょうか。
さてさて、公表されている20カ国のうち、今回紹介した9カ国、それだと中途半端なので、Spotifyがアメリカ上陸以前に利用者数ナンバー1を誇ったスペインを合わせて10カ国のランキングを総合順位と照らし合わせてみます。
数字は順位国別順位
米:01 英:03 加:01 独:02 仏:01
西:03 瑞:02 芬:02 豪:01 日:05
02. Green Day
米:04 英:02 加:02 独:01 仏:11
西:02 豪:06 瑞:10 芬:07 日:03
03. Bruno Mars
米:05 英:06 加:08 独:06 仏:05
西:01 豪:07 瑞:06 芬:06 日:13
04. Justin Timberlake
米:03 英:08 加:03 独:09 仏:15
西:11 豪:08 瑞:11 芬:12 日:19
05. Rihanna
米:11 英:11 加:12 独:07 仏:06
西:04 豪:17 瑞:08 芬:10 日:26
06. Bastille
米:19 英:02 加:17 独:03 仏:32
西:26 豪:14 瑞:06 芬:18 日:56
07. Arctic Monkeys
米:40 英:05 加:23 独:29 仏:10
西:07 豪:04 瑞:33 芬:29 日:23
08. Avicii
米:15 英:13 加:09 独:08 仏:17
西:22 豪:18 瑞:07 芬:11 日:29
09. Lorde
米:06 英:34 加:04 独:31 仏:22
西:36 豪:02 瑞:31 芬:40 日:60
10. will.i.am
米:20 英:18 加:54 独:15 仏:13
西:05 豪:31 瑞:04 芬:08 日:66
国によって順位の差があるアーティストが居るもの、そこまで大きくは、、、日本だけ落差が露骨な。
北欧2国がいくら自国アーティストが上位を占める割合が高いとは言え、いかんせん日本人の国際感覚の無さがよく解る、、、
そういえば、22年ぶりにアルバムリリースが決まって、祭り状態になったバンドが居ました。
さぞかしみんな沢山聴いてランキングを賑わせたんでs
総合:圏外
米:圏外 英:圏外 加:74 独:圏外 仏:圏外
西:圏外 豪:圏外 瑞:圏外 芬:圏外 日:14
そら、たくさん来日するわー、、、
あとは「Discoveries Artist」新人枠ですね、総合第1位はダントツで、Lorde。
日本はアメ横女学園芸能コースが圧倒的に1位、潮騒のメモリーズが5位。「あまちゃん」強い。