マニアック過ぎるギター魔改造「ニセ・バートリー製作記」其の壱・ボディ加工

Like a Lee 01

以前、ジャンクギターから作ったコイツなんですが。

若干、気に食わないところがありまして。

というよりも、本物に近づけたいという意欲が。ストラトキャスターからリシェイプしているので、必要最低限のボディ継ぎ足しで済ませてる。だから本物とは微妙に違うシェイプ。ちょっと細長い。あと、こういう継ぎ接ぎ集成廃材っぽいのもカッコイイけど、このシェイプ独特の直線的なインダストリアルデザインは塗りつぶしこそ映えるのでは?なんて思ってもみたり。

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気が付いたらガッっと!
ケツを削ってました。もう後戻りは出来ない。
ちなみに電動トリマーも買ってないので、またもや全てフリーハンドで。のこやすりはおれの味方っ!!

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センターと低音弦側を基準に高音弦側を完全にリシェイプするので、足りない部分を継ぎ足す。継ぎ接ぎはボディの鳴りに左右されないことは身をもって体感したのでやりたい邦題。

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どうせなら4:2ペグ配列のあの印象的なヘッドストックにしましょう。
豪快にスパッっと、ザクザクと。

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ヘッドの大まかな整形終わり。
足りないところは「パドーク(真っ赤)+メイプル(肌色)+リオグランデ・パリサンダー(ゼブラ)」で、トリコロール状態に。

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今回もカシュー塗装にします。
シナ(バスウッド)材は目処め必要ないし、前回は継ぎ接ぎっぽさを残すために目処めしなかったんだけど。ウォルナットとシナの表面を平均的に整える為に今回は目処めを。

取り出したるはカシュー下地2号。塗りつぶしのカシュー塗るときはこれ使ったほうがいいよ、と聞いたので。初めて使ったけど、との粉とパテの中間みたいな感じ。生チョコ状になってるものを薄め液と併用して、導管や凹みに塗りこんでいく。結構大きめの穴も埋まるんだけど、固まっても強度はないので、ネジ穴なんかはちゃんと別の方法で埋めましょう。あくまで導管埋めと細かいキズ消しに。

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で、一晩乾かして平面出しを2,3回繰り返す。
わざと傷付けたり、火で炙ったりもしたから、結構表面も新たな材を貼り直したりしたんだけど。下地2号使うと繋ぎ目も違和感なく綺麗なる。乾くと褐色掛かったくたびれた感じになるので、あえてこれでもいいかななんて。

リシェイプに関しては、実物と見比べるわけにも行かないし、というよりも本物が楽器店にすら置いてないし!幸いにも海外では割りと人気のあるモデルなので、Flickrやらで色んな角度の写真を実寸大にして見比べたりで試行錯誤して本物に近づけました。本物は22f(ツバなし)ネックジョイント方式だけど、コイツはストラトなので21fジョイントを起点にしてある。だから本物とちょっと上半身と下半身のバランスが違うんだけど。それはどうしようもない。ネックジョイント位置加工しても、肝心のネックが21fだから。

細かいところだけど、ネックジョイント部も仕込みも設計し直したり、コントロール系のザグリも修正したり、まぁ、その辺りは細かすぎて伝わらない完全自己満足の世界です。

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こんなんなりました。

裏面もネックジョイント付近もヒールカットっぽくしちゃったからそれを修正したり、あと、バックコンターも本物と同じ位置、全体的に3,4cmほどネック寄りに移行しました。このシェイプはトップの直線エルボーカットが肝で。ストラトのバックコンターだと、トップのカットが深く付けられないのよね。そのせいで、前回は緩いカットだったんだけど、今回は本物の角度で!そのためにバックコンターを移動させる!

これがマジ大変だったわ、外Rはともかく、内Rを埋めるのってしんどい。一気に全部埋めるのではなく、瓦状に細かく重ねて削ってを繰り返して前のほうに移動していく。この手法は色々調べてたら、船体やカヌーの作り方に行き着いて学びました。カヌーも天然木から作るモデルには、セミホロー、チェンバー、ソリッドがあるらしくて。ギターと同じなんだななんて。

最終的に元ボディに対して継ぎ足しの割合は40%くらいになったと思う。

ここまでやる物好きは私くらいだろうな、、、

つづき

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