デンマークからやってきたクラッチバッグなすごいヤツ

おれたちのデンマーク、インダストリアル・デザインの王者、Bang & Olufsen(バング&オルフセン)のスピーカーを買いました。カジュアルブランドの B&O play BeoPlay A2 です。

泣く子も黙るハイエンド・オーディオメーカーですから、噂に違わぬすげーいい Bluetoothスピーカー。まぁ、今更言うことでもないけどね。

私、普段自宅ではMacからDACを介してデスクに置いたブックシェルフのスピーカーで聴いてる。だから当たり前なんだけど、音楽がダイレクトに耳に届く。じっくり聴く分にはいいんだけど、作業してるときはそれが煩わしくなる時がある。BGMに向かない環境。

NuForce Icon(アンプ内臓の初期型)にKENWOODのLS-S10。そんなにパワーがある機種でもないし、スピーカーも小さめなので低音は出ないけど、まったくクセのない素直な音がする。目一杯音量上げても蚊の泣くような音量にしても音の特性が変わらないのがとても気に入ってる

「ちょっと離れたところから音楽が流れてくればいいなぁ」なんて、漠然と思っていて。Bluetoothスピーカーの存在も頭の片隅にあったものの、とくに必要性も感じられず早何年。

Apple Music がはじまって、ついに Spotify が上陸。ストリーミングの快適さを痛感し、スルーしていた Amazon Music を使ってみたらこれもまたいいじゃないの。すっかりストリーミング三昧の毎日。ジュークボックス的に音楽を垂れ流すの最高なんだけど、そうなるとブックシェルフじゃないほうが都合がいい。よし、今こそBluetoothスピーカーだ!ってことで買ったのがこの BeoPlay A2 。Bluetoothスピーカーって、正直あまりカッコイイモデルがないことも、いまいち購買欲の湧かない原因なんだけど、これは文句無しにカッコイイ。

鈴木えみちぃがこいつのブラックを持っていて、真っ黒もカッコイイなぁと思いつつ、実物見たら、昔、秋葉原のヤマギワのショールームで見て憧れていた Bang & Olufsen のパブリックイメージだったのはグレーだなと。Bowers & Wilkins(B&W、バウワース&ウィルキンス)T7 とちょっと迷ったけど。

肝心の音に関しては、悪いレビューが一切ないモデルなんで心配してなかったけど、想像以上にパワーがあった。こんな形だけど、ちゃんとステレオ感もある。低音は出ないけど、中低音ががっしりしている。ギターロック系のバンドサウンドだとベースラインがしっかり聴こえてくる。ドンシャリ気味でバキバキでクラブ系の音楽鳴らすと良さげなメーカーとは真反対。日本人は4つ打ちとか、キックが強いサウンドが好きな人が多いですが、本来はキックよりベースのほうがが下にいるものなんですよ、奥さん。

当然だけど、カーペットよりフローリング直置きのほうがいい音します

持ち運びを考慮したデザインだし、家中至るところに置いてみたくなる。形状的に部屋全体を鳴らすことを得意としていて、部屋のど真ん中に置いて結構大きめの音量で鳴らすと、360度全方位に広がる音、こいつの良さが十分にわかる。とはいえ、ギターアンプの要領で壁に近づけると低音が出たり、いろいろ試すのも楽しい。個人的にはカーテンレールや棚の上とか、自分より高い位置に置くと音が降り注いでくる感じがたまらなく好き。これで、フルオーケストラを爆音で流すとなんか高揚感がすごいんですよ、カラヤン&ベルリンフィルの『ダフニスとクロエ』で泣けます、小澤征爾&ボストン交響『ローマの祭り』で踊れます。小音量で radiko 聴いても雰囲気出ていいけどね。

頭上から降り注ぐ音楽はちょっとしたカフェの雰囲気になります。もちろん何を流すか?は重要ですが

ここ1年くらいでミニマリストよろしくの、モノ減らしモードになってまして。購入するときに、「このスピーカーが良かったらブックシェルフいらなくなるかなぁ」とも思って。それもアリかなぁなんて。でも、さすがにそうはなりませんでした。音の方向性が違うというか、しっかりとした定位でモニター的に聴きたいなら、ブックシェルフにはかないません。当たり前だけど。

BeoPlay A2
B&O play
 

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