備忘録を兼ねて。
うそみたいだろ。V系なんだぜ?
ヴィジュアル系バンド、DEVILOOFの4月25日にリリースしたニューシングル。
ヤベェ、エグイ、カオス。もともとグロウル、ガテラル、ピッグスクイールにホイッスルボイスにただひたすらに重々しく禍々しいブルータス・デスメタルを叩きつけていたものの、クリーンのボーカル部分が増えたり、サウンドもスケール感が増して。レーベルをデンジャークルーへと移籍したところで「あぁ、そういうことだよね」と思った矢先がこれだよ! いいぞ、もっとやれ!
「これ、V系バンドなんだぜ?」と言っても信じてくれないだろうな。
なかなかメンがヘラってるアイドル
「人と関わりをうまく持てない『壁』を持つふたり、生きにくい今を生きる子供たちの心の叫び……」という、なかなかメンがヘラってるアイドルユニット、みんなのこどもちゃん
とはいえ、その『壁』を表したアートボードを背負ってる姿が意外とキャッチーに見えたり、アートワークもポップだったりするのでその辺のバランス感覚が絶妙で、なんとなく気になってたグループなのですが。「アルバム出すのか」と思ったらリード曲がこれだよ! いいぞ、もっとやれ!
でも、明らかに歌上手くなってるしクオリティはますます上がって楽しみになってきました。楽曲を手掛けるのはBACK DROP BOMB のJin Tanaka。
ブクガが覚醒してきた気がします
Maison book girl(メゾンブックガール)、6月20日リリースのシングル「elude」より。
ブクガの「変拍子+マスロック+コンテンポラリー芸術」のような世界観は好きなんだけど。それを作り込みすぎたがために、アイドルとしての大切な何かを失ってしまっている気がずっとしていたんですよね。「これ、アイドルでやる必要あるのかな?」みたいな。アイドルの面白さのひとつに「運営の思惑を本人たちが超える瞬間」を目撃することがあると思っているんですけど、ブクガは今そこに来ているような気がしてます。とくにここ最近対バンイベントなどで、ブクガがはじまったときの空気の変わり方、はすごく心地よい。
MVと楽曲に関しては、クオリティともに申し分なく。ただメンバーの顔付きが以前に比べてアーティスティックな表情になっていて。方向性自体は変わっていないけど、より明確に、魅せ方は変わってきたことが見に見えて感じられるMVだなと。
こんなんずるいよ、愚連隊
こんなんずるいわーw
GANG PARADEの2018年5月29日発売のシングル『GANG 2』のカップリング。
ギャンパレの意味わからない“わしゃわしゃ感”を増長させるにふさわしく、いや、ギャンパレじゃないとこんなん無理だ。「みんな個性がバラバラで、」というのはアイドルグループを説明するにあたって汎用性のある言葉だとは思うけど、Berryz工房を見てきた私にとっては安易に使いたくない言葉でもあったり。
そんな中でギャンパレって、「個性のいかつさ」とでもいうか、「クセが強い」とでもいうか。ええ、褒めてます。WACK自体のキャラの濃さがありつつ、BiS的な悪ノリ感とはまた違う、ギャンパレ特有の“なにか”は確実に出来上がりましたね。ああ、これが、“愚連隊”感か。
声フェチ、音フェチにはたまらない塩入冬湖
打って変わって、FINLANDSの塩入冬湖のソロ。この人の声がたまらなく好き。若い頃の椎名林檎や、BiSHのアイナ・ジ・エンドもそうなんだけど、ブレスの後の発音がクチャっとなるじゃないですか、高音だととくに。あれがすごく好きで。それがいっぱい詰まってる。その「クチャっ」と、これまた好きなギターのラウンド弦に指が擦れる「キュっ」という音が絶妙に絡み合っていく。「音フェチ」には本当にたまらない曲だと思います。
すごいぞ、tricot
相変わらず、tricotすごい。
もう、この人たちは日本のメインストリームの音楽シーン、というところを一切考えていないのだな。ある意味、インディーバンドが目指す理想の型なのかもしれません。サウンドもメロディも、何が似ている訳ではないけど、「デンマークのインディーバンドだよ」と言われても信じてしまうかもしれない。それでいて日本語なのがまたよし。それにも、中嶋イッキュウの放つ、“そこはかとなく放つエロさ”もすごいと思う。
これもハロヲタ好きだと思う
https://www.youtube.com/watch?v=hjuQHYuOjfo
最後は、わーすたの、6月20日リリースミニアルバム『JUMPING SUMMER』から。
WHITE JAMのSHIROSEと、Da-iCEの工藤大輝氏の共作。王道ポップにクラシカルなダンサブルアレンジ……これ、めちゃめちゃいい!
DA PUMP「U.S.A.」がハロプロ好きの中で話題ですが、これも往年の松浦亜弥やBerryz工房の夏曲にありそうな。まぁ、初期SUPER☆GiRLSだったり、iDol Street(エイベックス)って、もともとそういうのは得意でしたよね。
かわいらしくて理不尽な歌詞を継承しながら、これまで以上に歌唱力の高さを引き立たせるメロディ。プロデューサー鈴木まなかの離脱でどうなることかとは思いましたが、この路線大歓迎。