パンク、ハードコア、ジャパノイズ…… アイドルによってアングラな世界に引き戻されている気がしています

BiSのメンバー入れ替え戦『BiS.LEAGUE』。どうなることかと思っていたものの、蓋を開けてみれば、1st/2ndのカーストによるビジュアルコンセプトの違い含め、面白いことになってるじゃん。もっと、お金の掛け方が違うとか、露骨な格差をつけてくるのかと思ってたけどそうじゃなかった。今後、投票結果によって変わってくるわけだけど、単に人気順云々というより、メンバーの組み合わせによって両チームの特色が大きく変わってくるわけね。




Don’t miss it!! / BiS1st 新生アイドル研究会 [OFFiCiAL ViDEO]

当初の予定より、2人減ってしまったことは想定外だったのかは別として。一見地味に見えるけど得体の知れないヤバさが滲み出ていて、味わい深い。とくにゴ・ジーラの「コイツ、ヤバイ」感はハンパなく。あ、オオカミに育てられた系だ……みたいなヤバさ。




Don’t miss it!! / BiS2nd 新生アイドル研究会 [OFFiCiAL ViDEO]

こっちはおなじみのBiSって感じ。ペリ・ウブのフランドール・スカーレットみたいな小生意気な小悪魔感。となると、アヤ・エイトプリンスは十六夜昨夜ですな。0:41〜で登場する瀟洒さハンパなく……誰も勝てる気がしねぇ。って、誰がわかるんだよ。ええ東方projectの話です、紅魔郷。要はナゾの悪の組織感がすげー。キカ・フロント・フロンタールの謎の参謀感とかね。YUiNA EMPiREのパチュリーっぽさ(まだ東方の話か)。キャラの濃さもあるけど、そんな二次元的創造力が捗る良いMV。好き。

楽曲的にいえば、WACK内でもグループごとの棲み分けがより明確になってきてるなぁと感じるこの頃。BiSはハードコア路線になってる気がします。この曲もイントロのギターでアガるよね、「Black Flagかよ!」みたいなさ。全体的にグシャっとしていて、ものすごく悪そうな音してる。

それにしても当初はアイドルにハマって、メインストリームにあるようなポップ性や歌モノの素晴らしさに気づいたはずなのに、アイドルによって、パンク、ハードコア、ジャパノイズ……といったアングラでディープな世界に引き戻されている気がしてます。

ポストパンク?代代代

https://www.youtube.com/watch?v=3m0iLK4J8W4

代代代 – 血湧き肉DANCE (MV)

そんな私の心を掴んで離さないのが、この関西の代代代(ダイダイダイ)というグループ。なんだこの、INUをアレック・エンパイアがリミックスしたような凶暴性。控えめに言って、狂ってる。デジタルポストパンク。スティーヴ・アルビニあたりの香りもプンプンプンしますし、そもそもグループ名は、ポストパンクバンド、Die! Die! Die!をもじったものなのかしら。

アートワークのセンスも抜群です。

BERLING少女ハート然り、ヤなことそっとミュート然り、おっさんのロックな青春ロマンをアイドルに託すことは珍しくないのだけれど、「〜に似ている」ではなく、自分が聴いてきた音楽になぞらえたくなるような感覚にさせる手腕こそ、プロデューサーにとっては大事なのだなと改めて思わされた次第。恐るべし、小倉ヲージ。

https://www.youtube.com/watch?v=NDCKCJbnycw

代代代 – ハイパーメディアラブ(LIVE)

関西を拠点にしていることもあり、ライブを見たのはまだ2回ほどで、メンバーのキャラなど全然掴めてないのですが。まぁ、ライブはまだ荒削り感もありますが、それもアングラっぽくて愛おしい。

金髪ノイズ女子高生




沖縄電子少女彩 LIVE 20171212 DOMMUNE

金髪女子高生DJというだけで殺傷能力高いのに、それがノイズだったら命がいくつあっても足りません、沖縄電子少女彩(Saya)

一応、歌って踊ったりもしているのですが、どこか陰がありつつ。運営の仕掛けだとか、おっさんホイホイ狙ったようなノイズやっちゃいました感は皆無で、ジャーマン・ニューウェイヴ、ノイエ・ドイチェ・ヴェレ的な容赦なさ。こんな子がいるんだもん、音楽マニアのおじさんたちはアイドル沼にズブズブとハマっていくわけよ。

戌戌戌 (イヌイヌイヌ)
代代代
DEMON TAPES
Release: 2018/03/14

Amazon

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