以前紹介したことのあるイギリス・サウサンプトン出身のシンガーソングライター、モデルとしても活動するLaurel(ローレル)のアルバム『Dogviolet』が本当に素晴らしい。
Laurel – Adored – Official Music Video
ブリティッシュフォーク直系のイギリス女子シンガーソングライター独特のスモーキーで暗い声。何より特徴的なのはミニマムなそのサウンド。余計なものは一切なし。わずかなリズムとギターがその空気を差配していく。先述の記事でも述べているが、アコギではなくエレキならでは弾き語り。コードストロークなどはなく、必要最小限のボイシングが絶妙に歌に絡んでいく。楽曲はもちろん、そんなサウンドプロダクトを手掛けるのも彼女自身だ。
Laurel – Same Mistakes
アーシーっぽい響きのするヴィンテージトーンは、ハムバッカーをVOX ACにそのまま突っ込んだようなブリリアントな響き。フェンダー系のギターでは絶対に出せない、ギブソン系の2マイク、2ボリューム2トーンの調整を細かく施したサウンドである。
(TV debut) Laurel – Adored on Later… with Jools Holland
少し肌寒くなってきた今の時期にぴったりな、名盤。