良い意味での日本の音楽の独自性、J-POPであるとか歌謡曲であるとか、そういうものは抜きにして、「日本にもこういうバンドがいるから大丈夫」なんていうなんの根拠もないけど、ナゾの太鼓判を押したくなるアーティストがたまに出てきたりしますが。それがちゃんと世間的な評価を受けていると、これまたナゾの安堵感があるわけです。
そんなことをKing gnu『sympa』を聴きながら漠然と思いました。……メジャーか!
UKロンドンのグランジバンド King Nun
さて、本日紹介するのは、King gnu(キングヌー)ならぬ、King Nun(キングヌン)。UKロンドンのグランジバンド。
King Nun – Family Portrait
どや、この若さ溢れる青春を謳歌するような美メロとそれを台無しにするグランジィなサウンドは。
The 1975やWolf AliceにPale Wavesという、今をときめくバンドが所属するロンドンの気鋭レーベル、<Dirty Hit>から2016年にデビューした4人組。
King Nun – Tulip
なんというか、90sオルタナ〜グランジを継承しつつも、アメリカのバンドだとこうはならないよなぁ、という緻密さが秀逸。間奏部のコーラス掛かったギター然り、アンサンブルの緩急のつけ方もよく練られてる。そういう意味では、イギリスらしい00年代以降のインディーポップを感じられるところ。デビュー当時はメンバー全員ティーンエイジャー。
King Nun – Sponge – Vevo dscvr (Live)
アルバム聴いたり、ライブ映像を見たりすると、ひとくちにグランジで片付けられなくて、<Dirty Hit>感が滲み出ているバンドです。