意外と知らないiTunes整理術 <アーティスト名管理などの基本>

[alert title=”注意”]
ここでは、2014年1月現在の最新版〈Ver.11.1.3〉を元に書いていますが、アーティストの分け方などiTunes自体の基本整理になりますので、以降のバージョンでも変わっていません[/alert]

iTunesに膨大な音楽ファイルが溜まっていくと、やはり管理・整理が肝になります。

整理に関しては人それぞれのやり方があるとは思うのですが、周りを見るとiTunesの機能を使いこなせていない人も多いので、我流の整理法とともに意外と知られていないiTunes管理機能をまとめてみます。

Mac版(Ver. 10.0)の話ですが、Winでも前バージョンでも基本機能は殆ど変わらないと思います。

CDDBの盲点

iTunesだけではないのですが、アーティスト名・トラック名などを自動で収集してくれる、CDDB (Compact Disc DataBase)というものがあります。

ただ、これはユーザー側が任意で登録しているものなので、結構スペルミスがあるんですよね。これは原盤制作者が責任を持って管理してほしいところではありますが。

文字入力

iTunesライブラリに入力する文字は基本、予測入力機能が働きます。

海外の場合、あまり大文字/小文字の使い分けはされておらず、「RADIOHEAD」でも「Rediohead」でもどちらでも良い、「KOЯN」「Korn」、「SlipKnoT」「Slipknot」など、あくまでロゴと表記は別、という考え方。日本だと「Luna Sea」「Buck-Tick」なんて表記したらファンから怒られてしまう。
分頭文字を大文字にするのはアーティスト名も楽曲も同じで。ただ、だから本当は全部小文字(大文字)にしたいのに、予測入力で勝手に、、、なんて。

例えば、「good morning」と全部小文字で打ちたいのに、既に「Good〜」という楽曲が別にある場合、勝手に「G」が大文字になってしまう。テキストに打っておいて、コピー&ペーストする。大体これで回避できるんですが、それでも無理な時があります。そんなときは一度予測入力に従って全て入力してから、直したい文字まで矢印キィ(方向キィ)で戻りましょう。面倒臭いけど、結構大事なことだったり。

洋楽・邦楽の分け方

iTunesの代表的な機能としてジャンルが有るわけですが。最近はiTMSで邦楽曲を購入するとジャンルが「J-Pop」なんていう場合も多くなってきました。実際「J-Pop」「J-Rock」などで洋楽と邦楽を分けている人も多いようですね。

[box class=”box2″]浜崎あゆみは〈J-Pop〉、LUNA SEAは〈J-Rock〉、
ZAZEN BOYSは〈J-Rock〉?〈Alternative〉?
じゃあ、te’は〈Post-Rock〉?、 MOGWAIも〈Post-Rock〉?
さだまさしは〈J-Pop〉?〈Folk〉じゃね?、Bob Dylanも〈Folk〉だよね?[/box]

それじゃ、洋邦一緒じゃん。基準が解らなくなります。

中にはもっとジャンルを細分化している人も多いと思いますが、ジャンルはやはり必要最低限にしたいですね。楽曲ファイル、アーティストが増えれば増えるほどジャンル分けしてるとキリがなくなってくるわけで。

ここでは、「Rock」「Pop」「Alternative & Punk」など、洋邦関係なくCDDBのデフォルトの必要最低限のジャンルに留めておきましょう。細かいジャンル分けは後述のタグ機能を使います。

では、どこで洋邦分けるのが良いのか?

〈読みがな〉があります。

楽曲を選択、ファイル>情報を見る

iTunes 読みがな

この〈読みがな〉をちゃんと登録してる人、意外と少ないんですよね。

これは、海外においてはバンド名の“The”を省いてくれる機能です。アルファベット、ひらがな、カタカナは順序よく並んでくれますが、流石に漢字は対応していません。

この漢字を含んだアーティスト名/楽曲名に〈読みがな〉をふっておけば、アルファベット、漢字、ひらがな関係なく、五十音順で並んでくれます。ですので、洋楽アーティストはそのまま読みがなは振らず、日本人アーティストには漢字表記だけではなく、アルファベット表記のアーティストにもふりがなを振っておきましょう。

洋楽アーティスト(アルファベット順、読みがなナシ)→邦楽アーティスト(五十音順、読みがなアリ)

の順で並んでくれます。

itns_yougaku

ちなみに読みがなの法則は〈ひらがな〉のみ、〈-(ハイフン)〉〈・(なかぐろ)〉などの記号は使わない、スペースは半角、「The」の読みは省く、というのがAppleの推奨している読みがなの振り方です。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは「ミッシェル・ガン・エレファント」ではなく、「みっしぇる がん えれふぁんと」になります。

アルバムアーティスト機能

そして「アルバムアーティスト」という項目があります。

itns-artist

「アルバムアーティストを制す者はiTunesを制す」

これが解ると管理がずっと楽になります。

通常のアーティストのアルバムにはアーティスト名と同じ表記を入れておけばOK。そして、中にはオムニバス、コンピレーションというようなアルバムも数多く存在するわけで、そう言った場合は1枚のアルバムに様々なアーティストが収められています。

オムニバス/コンピレーションアルバムの管理

単一アーティストとコンピレーションアルバムが混同するiTunesライブラリでは普通に「アーティスト名」で並べ替えしてしまうと、1枚の同じアルバムでも各アーティスト別に分散されてしまい、アルバム楽曲収録順に並ばないのです。

そういうときには〈アルバムアーティスト〉に「様々なアーティスト」や「Various Artists」と入れておきましょう。すると、通常のオリジナルアルバムが並んだ一番最後にコンピレーションアルバムが並ぶようになります。

同一アーティストで表記が異なるベストアルバムの場合

時代によって活動名が異なったりする、キャリアが長いアーティストによく見られるパターンです。様々なアーティスト表記で1枚のアルバムに収められているベストアルバムの場合、コンピレーションアルバムとして認識されてしまっている場合が多くあります。

そういうときにこの〈アルバムアーティスト〉機能が活躍します。

Eric Claptonのベスト盤『Complete Clapton』を例にあげますと、
〈Cleam, Blind Face, Derek & The Dominos, Eric Clapton〉という4パターンのアーティスト名が、Eric Craptonのベスト盤として、1枚のアルバムに収められているわけです。

これは、あくまでベストアルバムであって、コンピレーションではないです。

そういう場合、各楽曲のアーティスト名をCleam, Blind Face, Derek & The Dominos, Eric Claptonとそのままにしておき、アルバムアーティスト名を「Eric Clapton」で統一しておけばよいのです。

itns-clapton

つまり、アルバムアーティスト名をちゃんと登録し、「アーティスト別アルバム」で並び替えすれば、何のストレスもなく、

[box class=”box2″]1. 洋楽(アルファベット順)
2. 邦楽(五十音順)
3. コンピレーション[/box]

で並んだ美しいライブラリが完成するわけです。

もちろん、〈読みがな〉はアーティスト名だけでなく、アルバム名、楽曲名もキレイに並べることが出来ます。

「Feat.〜」フィーチャリング楽曲の整理

そしてここ数年でグッと増えてきたの「Feat.〜」フィーチャリング楽曲。アルバムをインポートしたら、フィーチャリング楽曲1曲だけどこいった?なんてことよくあるんじゃないでしょうか?

シングル楽曲は話題を兼ねて「〈楽曲名〉 / 〈アーティスト名 A〉 Feat.〈アーティスト名 B〉」という表記が多いのですが、アルバムに収録される場合はインデックス見ても「楽曲名 Feat.〈アーティスト名 B〉」という場合が殆どです。つまり、アーティスト名に「Feat.〜」をつけるのではなく、楽曲名に「Feat.〜」をつけるのが正しいのです。

グループ機能

これは非常に解りづらい機能です。オフィシャルでは「クラシック音楽の組曲などを同じ部類に登録するため」というような機能のようですが。

ビゼー「カルメン組曲」を例で上げるなら、1曲ずつ〈M1「カルメン組曲」より 第1幕への前奏曲〉〈M3「カルメン組曲」より セギディーリャ〉という風に打ち込むのも効率悪いし、管理するにしても解りづらい。従って、楽曲名を「第1幕への前奏曲」だけに留めておき、グループ名を「カルメン」にしておく、というのが本来の使い方。

ロックやポップを中心に聴いている人にとっては、それではあまり活用度が低いので、自分は〈タグ機能〉として使っています。先述のジャンルでおおまかに分けたものを更にこのグループでタグ付けし、細分化していきます。

[box class=”box2″]「Rock」の中に「J-Rock」「Indie」「Britpop」
「Alternative & Punk」の中に「Grunge」「Post-Rock」であるとか[/box]

細分化と言っても、ある一定の法則を決めないと埒が空かないので、ここでもLast.fmでのタグを参考にしています。

そして、男性Vocalなのか?女性Vocalなのか?どこの国のアーティストなのか?

[box class=”box2″]男Vo.= M、女Vo.= F、男女ツインVo.= D、インスト= I、
日本 = JP、アメリカ = US、イギリス = UK、フランス = FR …etc[/box]

などという自分なりのタグ要素を決め、上記を元に、グループ分けを一つの法則としてまとめています。

一つのアルバム・アーティストに対してのグループ分けは、

 /男女Vo.の判別/国名/ジャンルなど

という形です。各項目の頭に半角スラッシュを必ず入れます。これに関しては後述します。

例えば、

[box class=”box2″]柴田淳なら、/F/JP/SSW

Radioheadなら、/M/UK/Alternative[/box]

レーベル名を入れたりもしています。

[box class=”box2″]te’なら、/I/JP/Post-Rock/Zankyo

Blonde RedHeadなら、/D/US/DreamPop/Shoegaze/4AD[/box]

というように。

これをやっておくと、検索が楽になると同時に、スマートプレイリストを作るときに役に立ちます。

スマートプレイリストの活用

通常のプレイリストは手動で構築、更新しなければなりませんが、スマートプレイリストは「条件を元に自動に更新されるプレイリスト」です。
ここで、先ほど指定したタグ機能を使えば、UKインディーバンドのプレイリストや女性シンガソングライターのプレイリストなど、ジャンルに特化したお気に入りプレイリストを瞬時に作ることができます。

itns-list

スマートプレイリストは条件だけ決めておけば、後にライブラリに楽曲を増やした場合でも自動更新されていくので、とても便利なのです。ただ、先ほど述べたようにタグの頭には必ず「/ (スラッシュ)」を入れておきましょう。でないと、楽曲タイトルやアーティスト名までスマートプレイリストの条件検索に引っかかってしまいますから。

コメント欄の活用

「情報>コメント」欄に自由記述欄があるので、ここに作詞・編曲者を記述しておいたり、ライブバージョンであるなら日付会場名など、色々情報を書いておけば良いと思います。

itns-com

ここに書いたテキスト情報も検索、スマートプレイリストに反映されます。

たらたらと私なりのiTunes整理術を書いてみましたが、決まりはないので、もっと自分の使いやすいように組んでいくことが出来ます。

CDを棚に並べるのとはまた違った楽しさを見い出すことができるかと思います。

iTunesライブラリの整理に関しては、下記記事も併せてどうぞ

[card id=”4822″]
[card id=”9390″]

PCオーディオ ビギナーズガイド
name
Amazon Services International, Inc.
Release: 2013/12/20

Amazon iTunes

この記事をシェア
wenty Eleven 1.0 */ ?>
   

意外と知らないiTunes整理術 <アーティスト名管理などの基本>

[alert title=”注意”]
ここでは、2014年1月現在の最新版〈Ver.11.1.3〉を元に書いていますが、アーティストの分け方などiTunes自体の基本整理になりますので、以降のバージョンでも変わっていません[/alert]

iTunesに膨大な音楽ファイルが溜まっていくと、やはり管理・整理が肝になります。

整理に関しては人それぞれのやり方があるとは思うのですが、周りを見るとiTunesの機能を使いこなせていない人も多いので、我流の整理法とともに意外と知られていないiTunes管理機能をまとめてみます。

Mac版(Ver. 10.0)の話ですが、Winでも前バージョンでも基本機能は殆ど変わらないと思います。

CDDBの盲点

iTunesだけではないのですが、アーティスト名・トラック名などを自動で収集してくれる、CDDB (Compact Disc DataBase)というものがあります。

ただ、これはユーザー側が任意で登録しているものなので、結構スペルミスがあるんですよね。これは原盤制作者が責任を持って管理してほしいところではありますが。

文字入力

iTunesライブラリに入力する文字は基本、予測入力機能が働きます。

海外の場合、あまり大文字/小文字の使い分けはされておらず、「RADIOHEAD」でも「Rediohead」でもどちらでも良い、「KOЯN」「Korn」、「SlipKnoT」「Slipknot」など、あくまでロゴと表記は別、という考え方。日本だと「Luna Sea」「Buck-Tick」なんて表記したらファンから怒られてしまう。
分頭文字を大文字にするのはアーティスト名も楽曲も同じで。ただ、だから本当は全部小文字(大文字)にしたいのに、予測入力で勝手に、、、なんて。

例えば、「good morning」と全部小文字で打ちたいのに、既に「Good〜」という楽曲が別にある場合、勝手に「G」が大文字になってしまう。テキストに打っておいて、コピー&ペーストする。大体これで回避できるんですが、それでも無理な時があります。そんなときは一度予測入力に従って全て入力してから、直したい文字まで矢印キィ(方向キィ)で戻りましょう。面倒臭いけど、結構大事なことだったり。

洋楽・邦楽の分け方

iTunesの代表的な機能としてジャンルが有るわけですが。最近はiTMSで邦楽曲を購入するとジャンルが「J-Pop」なんていう場合も多くなってきました。実際「J-Pop」「J-Rock」などで洋楽と邦楽を分けている人も多いようですね。

[box class=”box2″]浜崎あゆみは〈J-Pop〉、LUNA SEAは〈J-Rock〉、
ZAZEN BOYSは〈J-Rock〉?〈Alternative〉?
じゃあ、te’は〈Post-Rock〉?、 MOGWAIも〈Post-Rock〉?
さだまさしは〈J-Pop〉?〈Folk〉じゃね?、Bob Dylanも〈Folk〉だよね?[/box]

それじゃ、洋邦一緒じゃん。基準が解らなくなります。

中にはもっとジャンルを細分化している人も多いと思いますが、ジャンルはやはり必要最低限にしたいですね。楽曲ファイル、アーティストが増えれば増えるほどジャンル分けしてるとキリがなくなってくるわけで。

ここでは、「Rock」「Pop」「Alternative & Punk」など、洋邦関係なくCDDBのデフォルトの必要最低限のジャンルに留めておきましょう。細かいジャンル分けは後述のタグ機能を使います。

では、どこで洋邦分けるのが良いのか?

〈読みがな〉があります。

楽曲を選択、ファイル>情報を見る

iTunes 読みがな

この〈読みがな〉をちゃんと登録してる人、意外と少ないんですよね。

これは、海外においてはバンド名の“The”を省いてくれる機能です。アルファベット、ひらがな、カタカナは順序よく並んでくれますが、流石に漢字は対応していません。

この漢字を含んだアーティスト名/楽曲名に〈読みがな〉をふっておけば、アルファベット、漢字、ひらがな関係なく、五十音順で並んでくれます。ですので、洋楽アーティストはそのまま読みがなは振らず、日本人アーティストには漢字表記だけではなく、アルファベット表記のアーティストにもふりがなを振っておきましょう。

洋楽アーティスト(アルファベット順、読みがなナシ)→邦楽アーティスト(五十音順、読みがなアリ)

の順で並んでくれます。

itns_yougaku

ちなみに読みがなの法則は〈ひらがな〉のみ、〈-(ハイフン)〉〈・(なかぐろ)〉などの記号は使わない、スペースは半角、「The」の読みは省く、というのがAppleの推奨している読みがなの振り方です。

THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは「ミッシェル・ガン・エレファント」ではなく、「みっしぇる がん えれふぁんと」になります。

アルバムアーティスト機能

そして「アルバムアーティスト」という項目があります。

itns-artist

「アルバムアーティストを制す者はiTunesを制す」

これが解ると管理がずっと楽になります。

通常のアーティストのアルバムにはアーティスト名と同じ表記を入れておけばOK。そして、中にはオムニバス、コンピレーションというようなアルバムも数多く存在するわけで、そう言った場合は1枚のアルバムに様々なアーティストが収められています。

オムニバス/コンピレーションアルバムの管理

単一アーティストとコンピレーションアルバムが混同するiTunesライブラリでは普通に「アーティスト名」で並べ替えしてしまうと、1枚の同じアルバムでも各アーティスト別に分散されてしまい、アルバム楽曲収録順に並ばないのです。

そういうときには〈アルバムアーティスト〉に「様々なアーティスト」や「Various Artists」と入れておきましょう。すると、通常のオリジナルアルバムが並んだ一番最後にコンピレーションアルバムが並ぶようになります。

同一アーティストで表記が異なるベストアルバムの場合

時代によって活動名が異なったりする、キャリアが長いアーティストによく見られるパターンです。様々なアーティスト表記で1枚のアルバムに収められているベストアルバムの場合、コンピレーションアルバムとして認識されてしまっている場合が多くあります。

そういうときにこの〈アルバムアーティスト〉機能が活躍します。

Eric Claptonのベスト盤『Complete Clapton』を例にあげますと、
〈Cleam, Blind Face, Derek & The Dominos, Eric Clapton〉という4パターンのアーティスト名が、Eric Craptonのベスト盤として、1枚のアルバムに収められているわけです。

これは、あくまでベストアルバムであって、コンピレーションではないです。

そういう場合、各楽曲のアーティスト名をCleam, Blind Face, Derek & The Dominos, Eric Claptonとそのままにしておき、アルバムアーティスト名を「Eric Clapton」で統一しておけばよいのです。

itns-clapton

つまり、アルバムアーティスト名をちゃんと登録し、「アーティスト別アルバム」で並び替えすれば、何のストレスもなく、

[box class=”box2″]1. 洋楽(アルファベット順)
2. 邦楽(五十音順)
3. コンピレーション[/box]

で並んだ美しいライブラリが完成するわけです。

もちろん、〈読みがな〉はアーティスト名だけでなく、アルバム名、楽曲名もキレイに並べることが出来ます。

「Feat.〜」フィーチャリング楽曲の整理

そしてここ数年でグッと増えてきたの「Feat.〜」フィーチャリング楽曲。アルバムをインポートしたら、フィーチャリング楽曲1曲だけどこいった?なんてことよくあるんじゃないでしょうか?

シングル楽曲は話題を兼ねて「〈楽曲名〉 / 〈アーティスト名 A〉 Feat.〈アーティスト名 B〉」という表記が多いのですが、アルバムに収録される場合はインデックス見ても「楽曲名 Feat.〈アーティスト名 B〉」という場合が殆どです。つまり、アーティスト名に「Feat.〜」をつけるのではなく、楽曲名に「Feat.〜」をつけるのが正しいのです。

グループ機能

これは非常に解りづらい機能です。オフィシャルでは「クラシック音楽の組曲などを同じ部類に登録するため」というような機能のようですが。

ビゼー「カルメン組曲」を例で上げるなら、1曲ずつ〈M1「カルメン組曲」より 第1幕への前奏曲〉〈M3「カルメン組曲」より セギディーリャ〉という風に打ち込むのも効率悪いし、管理するにしても解りづらい。従って、楽曲名を「第1幕への前奏曲」だけに留めておき、グループ名を「カルメン」にしておく、というのが本来の使い方。

ロックやポップを中心に聴いている人にとっては、それではあまり活用度が低いので、自分は〈タグ機能〉として使っています。先述のジャンルでおおまかに分けたものを更にこのグループでタグ付けし、細分化していきます。

[box class=”box2″]「Rock」の中に「J-Rock」「Indie」「Britpop」
「Alternative & Punk」の中に「Grunge」「Post-Rock」であるとか[/box]

細分化と言っても、ある一定の法則を決めないと埒が空かないので、ここでもLast.fmでのタグを参考にしています。

そして、男性Vocalなのか?女性Vocalなのか?どこの国のアーティストなのか?

[box class=”box2″]男Vo.= M、女Vo.= F、男女ツインVo.= D、インスト= I、
日本 = JP、アメリカ = US、イギリス = UK、フランス = FR …etc[/box]

などという自分なりのタグ要素を決め、上記を元に、グループ分けを一つの法則としてまとめています。

一つのアルバム・アーティストに対してのグループ分けは、

 /男女Vo.の判別/国名/ジャンルなど

という形です。各項目の頭に半角スラッシュを必ず入れます。これに関しては後述します。

例えば、

[box class=”box2″]柴田淳なら、/F/JP/SSW

Radioheadなら、/M/UK/Alternative[/box]

レーベル名を入れたりもしています。

[box class=”box2″]te’なら、/I/JP/Post-Rock/Zankyo

Blonde RedHeadなら、/D/US/DreamPop/Shoegaze/4AD[/box]

というように。

これをやっておくと、検索が楽になると同時に、スマートプレイリストを作るときに役に立ちます。

スマートプレイリストの活用

通常のプレイリストは手動で構築、更新しなければなりませんが、スマートプレイリストは「条件を元に自動に更新されるプレイリスト」です。
ここで、先ほど指定したタグ機能を使えば、UKインディーバンドのプレイリストや女性シンガソングライターのプレイリストなど、ジャンルに特化したお気に入りプレイリストを瞬時に作ることができます。

itns-list

スマートプレイリストは条件だけ決めておけば、後にライブラリに楽曲を増やした場合でも自動更新されていくので、とても便利なのです。ただ、先ほど述べたようにタグの頭には必ず「/ (スラッシュ)」を入れておきましょう。でないと、楽曲タイトルやアーティスト名までスマートプレイリストの条件検索に引っかかってしまいますから。

コメント欄の活用

「情報>コメント」欄に自由記述欄があるので、ここに作詞・編曲者を記述しておいたり、ライブバージョンであるなら日付会場名など、色々情報を書いておけば良いと思います。

itns-com

ここに書いたテキスト情報も検索、スマートプレイリストに反映されます。

たらたらと私なりのiTunes整理術を書いてみましたが、決まりはないので、もっと自分の使いやすいように組んでいくことが出来ます。

CDを棚に並べるのとはまた違った楽しさを見い出すことができるかと思います。

iTunesライブラリの整理に関しては、下記記事も併せてどうぞ

[card id=”4822″]
[card id=”9390″]

PCオーディオ ビギナーズガイド
name
Amazon Services International, Inc.
Release: 2013/12/20

Amazon iTunes

この記事をシェア
関連記事<広告>

どうせ何か買うならココ↓踏んでから買ってくれるとうれしい



意外と知らないiTunes整理術 <アーティスト名管理などの基本>」への6件のフィードバック

  1. はじめまして。
    記事を参考にさせていただき、iTunesの整理が完璧に出来ました。
    が、しかし、その環境のまま、iPod classicに移行することが出来ず困っています。
    躯体的には、iPod上ではアルバムアーティストではなくアーティストで並んでしまい、グチャグチャの状態です。
    解決方法ありますでしょうか?

    • お役に立てて光栄です。
      iPhone/iPod touchではアルバムアーティストさえ揃えておけば、iTunesと同じようにアーティスト/アルバム項目が揃う環境になるのですが、classicに関してはUIが数年間止まったままなのでそこまでの機能に対応出来ていないんです。
      複数アーティスト名が混在するアルバムはコンピレーション項目にチェックを入れるか(そうなるとこのiTunes整理法は活かしきれなくなりますが)もしくは、iPod classic用のプレイリストを作成するしかないんですよね。
      容量の問題もありましたが自分はclassicには見きりをつけました。iPhone/iPod touchの限られた容量の中で定期的に中身入れ替える作業も楽しいです。(実際思ったより曲数入りますし)

  2. 「グループ」はジャンルをさらに細分化する為の
    項目ではないかと思いました。
    現在の iTunes (v.11) ではカラム表示の
    第2階層として「グループ」が表示される為です。
    また、こちらで書かれているタグ付けを行う場合は、
    「コメント」の項目が、より相応しいかもしれません。

    (もちろん、使い方は各ユーザの自由ですが)

  3. はじめまして。
    最近、パソコンをリカバリーをかけてしまって、iTunesの中身も消えてしまったので、また1から入れなおしているのですが、なぜかふりがなで濁点と半濁点が最初についているものだけは、一番最後にきてしまったり、変なところに入っていたりして、整理できなくて困っています。
    前のときはそんなことにはなっていなかったので、なにか並べ方とかあるのかな戸か思ったのですが、「アーティスト順」になっていますし、お手上げ状態です。
    何かいい方法をご存知でしたら、教えていただきたいです!

    • ご来訪ありがとうございます。
      私のは(Mac)不具合ないので、ちょっと調べてみたところ、

      iTunes 11.2 for Windowsによる不具合が出ているようです。

      ご参考までに<読みに濁点、半濁点があるとリストが読み順にならない>
      >> https://discussionsjapan.apple.com/thread/10148221

      こればっかりはオフィシャルによる修正待ちでしかなさそうです。

    • はじめまして。
      半濁点ソートのバグは11.3.0.45で治りましたね。
      でも、作曲者別表示にするとまだまだ変な動作になりますけどね。

コメントは停止中です。