妖艶魔女に続いて、もっとヘヴィな女性Vocalバンド特集。
Kidneythieves
黒髪の妖艶ヴォーカリストFree Dominguez(フリー・ドミンゲス)とギタリスト兼プロデューサー、Bruce Somers(ブルース・サマーズ)のLAの2人組、Kidneythieves(キドニーシーヴス)
デビュー当初はダークなインダストリアル、重くゆったりとしたサウンドに妖しげな女性ヴォーカルがのる、〈女性版ナイン・インチ・ネイルズ〉という評も多く、その界隈では話題になった。映画『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア』に楽曲が使われたり。まぁ、例によって日本では、、、
そのあといつの間にか活動休止期間もあったらしいんだけど、自分も存在忘れかけてました。昔は5人組だったんだけど、休止後は2人で活動再開。より楽曲、サウンドが緻密になりました。ライブはサポートメンバー(ほぼ固定)でバンド形式です。
「ファイナル・ファンタジー」のサントラに参加するってことで思い出しました。とは言え自分ゲーム一切やらない人間なのでなんとも言えないところもあるんですが、一応天下のFFじゃないですか、これはっ!と思ったんだけど殆どニュースにならなかった。自分みたいに偏った音楽ニュースチェックしてる人間じゃないと気が付かなかったんじゃないかと。でも、Kidneythieves自体の知名度が日本では殆どアレなので話題にならなかったのかもしれませんが。かといってFF効果で人気が出たかといえば、、、ゲームのための書き下ろしらしいんですけどね。
FINAL FANTASYのサイトにインタビュー動画があります。
メニューバーの〈TRACK LIST〉からサウンドトラック『DISSIDIA 012[duodesim]』の試聴が出来るんだけど、Kidneythievesは?
〈BOUNUS DISC〉の2曲目『Got in Fire』という曲です。試聴できません。。。というか曲トラックにアーティスト名表記がない。実物にも記述がないのでしょうか?iTMSにもアーティスト名は載ってませんでした。Kidneythievesという検索では出てきません。ああそうか、完全書き下ろしの原盤含め権利買取りなのか、スクウェアエニックスさん、徹底的な商売してますね。だから、Kidneythievesのアルバムにはこの『Got in Fire』は収録されてないです。できないのか。
そんなこんなですけど、その界隈ではかなり有名なバンド(のはず?)なんですよ。
もの凄い完成度の高い音源とライブって感じのバンド。
OLIVIA好きな人はマストですね、というかOLIVIA自体がこのバンドを意識してるんじゃないかとも思える。
復活後、ちゃんとしたMV作ってないのが残念です。
世界観がしっかりあるバンドなんで徹底的に作り込んだMVが見たいところ。
最近はアナログ盤にデジタルDLを付けて販売するアーティストが増えているけど、このバンドはCD+DLという形で販売してる。それって意味あるのかな、、、その他Tシャツ付きであるとか。
近作2作品『Typt0fanatic』『The Invisible Plan』、日本ではiTunesとAmazon MP3のDL販売のみ。旧譜のCDは一部店舗での取り扱いあるみたい。
I:Scintilla
シカゴ出身のインダストリアルバンド、I:Scintilla(アイシンティラ)
赤髪+左肩の時計?のTATOO、Brittany Bindrim(ブリタニー・ビンドリン)の艶やかな歌が特徴的。無機質なインダストリアルロックを基調としながら、電子音、特にシンセを全面に押し出してるサウンドが絶妙。
シンセポップ的メロディアスな楽曲が多かった印象だが、現在の最新作である『Dying & Falling』ではデジタルビート+ディストーションギターというインダスタリアルロックの王道を積極的に取り入れ、このバンドの本来の良さを活かしつつ更に新境地を開拓した模様。歌もキャッチーさを兼ね備えたオルタナキャッチーな部分も増えた気がする。とは言え、インダストリアルロックなんていう一口では語り尽くせない魅力が詰まってるバンドなので、今後が更に楽しみ。
インダストブチアガル・ロック(問答無用でブチアガるインダストリアル・ロック、勝手にそう呼んでる)では、Ministry『Jesus Built My Hotrod』、KMFDM『A Drug Against War』、Nine Inch Nails『wish』がおれ的3大ソングなんだけど、この『Ammunition』はそれに負けてないのと思うのだが。
MVとしてはやっつけ感満載なんだけど、そのシンプルさ故にブリタニー嬢のカッコ良さが一際目立ちますね。
どこかSOFT BALLETを思い出す。つーか、1:14のブリタニー嬢の動きが森岡賢にしか見えなくなりました、、、、
シンセポップ+インダストリアルという部分ではこのバンドを象徴してる曲。サビが「そう来るかー!」っていう無理矢理感のダサさがたまらねぇ(褒め言葉
こういう楽曲展開BUCK-TICKに多いよね。
この辺の向こうのバンドを聴くと、BUCK-TICK、SOFT BALLETって前衛過ぎたんだなって、今更度々思うことがよくあります。
HEAD PHONES PRESIDENT
Photo by Rodrigo Esper
昔から実力共に世界に羽ばたけるバンドと思いながらも、ギターが一人になったり、レーベル移籍だったりと正直このところはちょっと不安定な印象があったんですけど。
最新アルバム『Stand In the World』が笑っちゃうくらい快作で。正直前作より3倍以上は破壊力もスケール感も増してる。もうね、1曲目の表題曲『Stand In the World』のドアタマのギターだけでもう意味もなく「勝った!」って叫びたくなるくらい。
モダンヘヴィネス以降というか、ダウンチューニングや7弦サウンドってやっぱり音作り難しかったり。今こういうヘヴィなギターサウンドってリアンプだったりプラグインだったりで歪ませすぎちゃって芯がなくなっちゃってるというか。VAN HALENのニューアルバム何か聴くと「ああ、こういうオーバードライブ感のほうがヘヴィだな」なんて改めて感じたり。
でもこのアルバム、ギターがとにかくぶっ太い、極悪っ!!勿論ドラムやベースの音作りもあるし、グルーヴ含めてね、こんなすげぇサウンド出すバンド、世界中探してもそう簡単にいないんじゃないかという。
あと何と言ってもANZA嬢ね、ヘヴィロック、メタルの女性ヴォーカルバンドは多かれど、歌唱・ステージング含めてこの人ほど「圧倒的な存在感」という言葉が似合う人もいないんじゃないだろうか。
行かれなかったんだけど、先日行われたワンマンのライブ写真が涙出るほどカッコいい!
ここ何年かHPPのライブご無沙汰なんで、次のツアーには久々に行かないと。
壮大なMV。解る人には解る某総半島の崖のシチュエーションなんですが、見ているうちに完全に見入ってしまいました。素晴らしい。映像の世界観も凄くキレイなMVです。太っ腹の1080pフルHDでございます。
イントロのギターリフでキタキタキタ!って。ANZA嬢が歌えばこんな広大な自然も狭く思えてしまうよ、、、というか、歌の破壊力も増してる、、、
完全に世界獲れるよー、アリーナクラスのライブが観たい!
この人、ステージではブチ切れキャラだけど、ちゃんと女優業もこなしつつ、個人HPは相変わらず。
この女子デザインの枠組みの中にHPPのジャケット載ったりしてるのがこれまたシュール。