Tamaryn, The Jezabels ゴシックプンプンの妖艶美女

タイミング会わず紹介し損ねていた妖艶魔女系バンドを2つほど。

Tamaryn

ニュージーランド出身、Tamaryn Brown(タマリン・ブラウン)が音楽活動のため行き着いたニューヨーク、そこで知り合ったRex John Shelverton(レックス・ジョン・シェルバートン)とTamaryn(タマリン)を結成。

タマリン嬢の黒髪妖艶なルックスから想像を裏切らない気怠いボーカル、湿っぽさ漂うドリームポップ。
Slowdiveあたりから4ADを浄化したようなシューゲイズ。轟音すぎず、ノイズというよりもこういう音の残像感を残したほうが妖しさ満天。
1stアルバム『The Waves』は当初は2,000枚限定とのことだったけど、耳の早いリスナーから話題を呼び、ウチでも度々紹介した The Black Ryder、Marissa Nadlerらが所属するMexican Summer(メキシカン・サマー)からのリリース。いかにも過ぎる。アー写然り、世界観をしっかり持ってます。オフィシャルサイトもTumblrを使用していて、素晴らしいアートワークが満載。その他「ARTWORK」なんていう項目がね、これまたキレイ。

http://www.youtube.com/watch?v=eLqznG1F6qQ

Tamaryn – Light Shadows / Love Fade

照明・演出、タマリン嬢の妖艶さもさることながら、
レックスのボロボロSG Jr.がメチャメチャかっこいいっ!スゲー良い音でヨダレものですわー。

10月に待望のセカンドアルバムが発売されるようで、そのトレーラーが最近公開されました。

Tamaryn – I’m Gone

『The Waves』リリース時には広大な崖をバックにしたジャケット、アー写が話題になったけど、最近は色使いが独創的になってますね、
というか、タマリン嬢、金髪になってるじゃないか。

Waves
Tamaryn
Mexican Summer
Release: 2010/10/05

Amazon iTunes

●●●

The Jezabels

ナタリー・インブルーリア似の黒髪エキゾチック美女、Hayley Mary(ヘイリー・メアリー)の低音から高音まで伸びやか過ぎるヴォーカルが特徴的なオーストラリアのThe Jezabels(ザ・ジェザベルス)。そういえばナタリーもオーストラリアか。

個人的には〈暗黒女U2〉と勝手に呼んでる。アレンジの間の取り方、ギターのフレージング、ディレイ、スネアの入れ方がそれっぽくて、壮大ながらも疾走感がある感じ。音数入れ過ぎずセンスよく無駄がないというね、音の隙間に絶妙に入って行く鍵盤も絶妙。
このバンド、レコード会社は愚か、レーベルすら所属しておりません。正真正銘完全なインディーズ精神。普通はこういう場合、自分たちでプライベートオフィスというか、自社レーベルでも作りそうなんだけど、それすらもしてない。それでもオーストラリア・チャート2位(その時の1位はAdelだった。)今まで3枚のEPと1枚アルバムをリリースしてるんだけど、品番も【JEZ00x】というね。全部自分たちでやっているわりには、アメリカ、ヨーロッパを始め、海外での流通もちゃんと整ってる。日本でも普通に手に入ります。この辺りのDIYインディーズ精神は今時というか、多くのアマチュア・アーティストにも模範となるんじゃないか。

完全自主制作だけど、めちゃめちゃクオリティ高いです。その辺のメジャーには負けてない。MVも各ジャケットアートワークも素晴らしい。というか寧ろアートワークに相当拘りがあるようで、オフィシャルのTumblrが凄い,オフィシャルサイトと一緒に記事下にリンク貼っておきます。

〈2013年4月追記)
*2012年秋に“Mom & Pop Music”というオーストラリアのレーベルと契約した模様です。(流通のみかな?)

先日公開されたビルボードのスタジオライブがこれまた素晴らしいので。

The Jezabels LIVE Studio Session

このスケール感は完全にアリーナクラスですな。
ヘアリー姐さんの気迫とカリスマオーラ、ハンパない。
体脂肪何パーセントなんでしょう。スレンダーモデル体型に加え、動きにムダがない。

そう、このバンド、ベースが居ないんです。低音部は全て鍵盤で補ってる。ウワモノシンセ音も時折担当するものの、ピアノの低音鍵をまんべんなく活かした使い方。このピアノ特有のレンジの広さがこのバンドの雰囲気を作ってます。Nord Electroだし。
こちらに鍵盤奏者、Heather Shannon(ヘザー・シャノン)のフィーチャーの動画があって、よく解るけど一人連弾みたいなことやってるんだね。なんか凄い。

Heather plays Nobody Nowhere on Piano
The Jezabels
WEBSITE FACEBOOK TWITTER
Prisoner
Jazabels
Mom & Pop Music
Release: 2012/04/03

Amazon iTunes

この記事をシェア
関連記事<広告>

どうせ何か買うならココ↓踏んでから買ってくれるとうれしい