前回、Jack White(ジャック・ホワイト)主宰、Third Man Records(サードマン・レコード)の面白さとBlue Seriesについて触れたのですが。
前回は割と有名どころ?を取り上げたつもりですが、今回は少しコアな。ルーツ・ミュージックを愛するジャックらしい音楽を垣間見ることのできるラインナップかと。
The Secret Sisters
アラバマ出身、LauraとLydiaのRogers姉妹によるツイン・ヴォーカル・デュオ、The Secret Sisters(シークレット・シスターズ)
ジャックが見初めたのも頷ける王道懐古とでも言いましょうか、古き良きカントリー・フォークに正統派ハーモニーヴォーカル。サードマンでのリリース後は、泣く子も黙るカントリー界の大巨匠、T-Bone Burnett(ティー・ボーン・バーネット)のプロデュースでデビューですから、先見の明があったことは言うまでもなく。
PUJOL
ナッシュビルのシンガー・ソングライター、Daniel Pujolこと、PUJOL(プジョル)
自らの音楽を“SOUTHERN GOTHIC ROCK”なんて言ってますが、極上のオルタナポップ。ギターを中心としたサウンドメイク。エフェクティブというわけでもないけど、絶妙に異なる歪みを使い分けたギターサウンドと、その折り重なり具合。時折ぶっ飛んだフレーズなど、卓越したアレンジセンスが冴え渡る。奇抜なサウンドながらも耳馴染みの良いキャッチーな歌、その才能が光っております。
We Are Hex
PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL…
We are? We Are? \ヘーーーーックス!!!/
インディアナポリス出身、We Are Hex(ウィー・アー・ヘックス)
もう、これ心の底からもっと評価されるべきでしょう。ジャック好きにはドンズバのギターサウンド。The Dead Wether〜The Killsを彷彿とさせるガレージロック。ヴォーカル、Jillのキレキレっぷりはアリソン・モシャートよりある意味アブないかもしれない(笑)。ジャックはこういう女性お好きですね。
Chris Thile & Michael Daves
ワシントン・ポスト紙「アメリカ史上最高のマンドリン奏者」と評される、Chris Thileとニューヨークのブルーグラス界きっての若手名ギタリスト、Michael Davesのユニット。
よもや名人芸ともいうべき弦楽器さばき。往年のブルーグラスの名曲たちをアレンジしているわけですが、どこか今っぽい感じ、アグレッシヴでパンキッシュな雰囲気。
Lanie Lane
Lanie Lane(レニー・レーン)はオーストラリア出身、ちょっとレトロでヴィンテージ感たっぷりのキュートなスウィンギンなロック。
ウチでも以前取り上げたオーストラリアのインディーシーンの筆頭ラジオ〈Triple J〉から火がついたアーティスト。
若いのにアダルトな雰囲気、良い声してます。ギターの腕前もバッチリ。上記楽曲ではジャックのギターも炸裂してます。
Insane Clown Posse(I.C.P.)
デトロイトのホラー・コア・デュオ、Insane Clown Posse(インセイン・クラウン・ポッシー)
ウェス・ボーランドじゃないよ、向こうではこういったピエロ?メイクでヒップホップをやるホラーコア系ラッパーが居るんです。アメリカではかなり人気なんですが、日本だとあまり知られていないのかもしれない。
ジャックの音楽性と直接は結びつかないように思えるけど、そもそもWhite Stripesって、ジョンスペやG.Loveと並んで、ルーツミュージックとヒップホップの再構築というところで注目された節もありますので。
猟奇趣味、悪夢リリックが多いため、「全米PTAが子どもに絶対聞かせたくない最悪音楽グループナンバーワンに選ばれている(Wikiより)」だそうです。まぁ、そう言われても日本では私含め、ダイレクトに歌詞が耳に入ってはこないので。ちょっとブラックジョークな雰囲気を持つ怪しい二人組程度で 苦笑