すっかり肌寒くなってきました今日この頃ですが。
そんな冬の到来を感じる週末にしっぽりと家で聴きたい、アコースティックな楽曲・セッション動画です。
全8アーティスト分たっぷりあります。
The Civil Wars
名前から想像すると色んな意味で裏切られます。カントリーミュージックの聖地、テネシーのナッシュビルの出身、Joy Williams(ジョイ・ウイリアムス、女性)、John Paul White(ジョン・ポール・ホワイト、男性)によるフォークデュオ、The Civil Wars(シヴィル・ウォーズ)
まさに阿吽の呼吸、息がぴったりという言葉がしっくりくる二人組です。
MLB、アトランタ・ブレーブスの開幕戦における国歌斉唱。最近は日本でもこういうパフォーマンス増えましたけど、本場アメリカはスケールが違いますね。ワンコーラスでここまでの凄さを見せつけるハーモニー、、、鳥肌モノです。
この二人はライブも素晴らしいんだけど、こういうさりげない動画が凄くイイです。
MacのDL、リッピング完了の音に反応してもう一度最初からやり直すのが(苦笑
Civil Warsはカントリー界のアイドル、Taylor Swift(テイラー・スウィフト)が絶賛したことで一躍有名になりました。昨年発売したアルバム『Barton Hollw』はiTunesやビルボードダウンロードアルバムでも1位、アメリカでの人気は不動ですが、日本はカントリー色が強いとダメですね、そもそもレコード会社の腰が重い。テイラー・スウィフトだって、私散々すげーすげー言ってたけど、日本盤出したの何年後だよ、って話。それが今はどうだ。
テイラー・スウィフトって日本だとカントリー要素が排除されてるけど、それこそCivil Warsと一緒にやった楽曲『Safe & Sound』はモロですからね、この曲、何故か日本でほとんど宣伝されてない。MVだし、今回のテーマとはちょっと違うんだけど、まぁ素晴らしい楽曲と映像なので。
真っ赤な口紅の印象が強いテイラー嬢だけど、メイクが薄いとこんなにあどけなさがあるんですよ。
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May Day
こちらはフランスの男女フォークロックデュオ、May Day(メイデイ)
元々はMaud “May Day” N. という女性のソロプロジェクトだったようですが、作曲家として活動していたJulien Joubert(ジュリアン・ジュペール)と出会い、現在は二人組として活動しているようです。
冒頭の”great piano player”こと、ヌコ様無双、焚き火を囲み闇に赤という構図、古いヨーロッパ調の民家(知人宅乱入?)、楽曲も歌も素晴らしいのですが、映像のレベルが凄いです。MVもクオリティ凄過ぎます。
First Aid Kit
スウェーデン、ストックホルム出身、Johanna(ジョアンナ)、Klara(クララ)のSöderberg(ソダーバーグ)姉妹によるフォークデュオ、First Aid Kit(ファースト・エイド・キット)
ユニット名の救急箱、「魂の傷にそっと張る絆創膏のような存在になりたい」という由来のように、素朴ながらも大らかで心に染み渡る歌が印象的。
早朝のパリの街を歌いながら練り歩く。彼女達の北欧民謡的で余情感溢れるメロディが一見ミスマッチとも思える古きパリの街並みにフィットしてます。場所、建物によって声の反響が変わったり、通り過ぎる車の音、フレームが角丸だったりと細かい演出も効果的。
彼女たちと言えば、YouTubeにアップしたFleet Foxesのカヴァー動画が瞬く間に話題になったのがデビューのきっかけですが。
Fleet Foxes – Tiger Mountain Peasant Song (Cover)
これが上がったとき、どこの誰だかよく解らない普通の少女たちの「歌ってみた」動画だったわけで。
4年前のこの当時、ジョアンナ18歳、クララ15歳だぜ。
彼女たちも本当にライブが素晴らしく、iTunes Sessionもかなりお勧めです。
Smoke Fairies
Katherine Blamire(キャサリン・ブラマイア)とJessica Davies(ジェシカ・デイヴィース)、イギリスの二人組、Smoke Fairies(スモーク・フェアリーズ)
前にも取り上げたことあるけど、まぁ、この子達、ギターがハンパなくうまい。二人の歌声が織りなすハーモニーも勿論素晴らしいんだけど、ギターのアンサンブルが緻密過ぎる。“煙の妖精”はヨーロッパの昔話に良く出てくるんだけど、霧や白靄の中からではなく、何かが燃えた時に現れる青い煙やそれこそ紫の煙のような。そんな妖しさを持ってます。
その発想はなかった的な。階段の踊り場の反響を活かしてのセッション。電池駆動のFender Mini Twin Ampだったり、大体こういうシチュエーションってコミカルに写ってしまうんだけど、彼女たちがやると本気度を感じます。
キレイなMVみたいだろ?ウソみたいだろ?生演奏セッションなんだぜ、これ。
『iTunes Festival 2011』が何か凄過ぎて。ライブ見たいなぁ、日本来ないかなぁ。
Monkey Cup Dress
Sidse Holte (vocals, guitar, banjoguitar and ukulele)、Line Felding (vocals, cello, ukulele, autoharp and percussion)によるデンマークの二人組、Monkey Cup Dress(モンキー・カップ・ドレス)
北欧ならではの優雅で牧歌的ながらもどこか高貴な香りがするフォークデュオです。
まさかの中央分離帯での演奏、、、シュール過ぎる。
色々大丈夫なのか?と思いつつ、パトカーが近寄るとちょっとキョドって演奏が止まりそうになるのが、ちょっとカワイイ。
デンマークでは今年の3月にアルバム『Monkey Cup Dress』が出ておりますが、現在デンマーク界隈の諸国だけでしか手に入らないようです。
The Tallest Man on Earth
現代のボブ・ディランと言われる The Tallest Man on Earth(ザ・トーレスト・マン・オン・アース)、スウェーデンのシンガーソングライターです。Bon Iverのオープニングアクトに抜擢され、その名を轟かせました。
もはや芸術的とも言える高速スリーフィンガー奏法にのせて、がなるように歌うスタイルは心に響きます。敢えて4:3のアスペクト比映像もグー。
Felix Riebl
オーストラリア、メルボルン出身のシンガソングライター、Felix Riebl(フェリックス・リーブル)
最近知った人で、情報も少なく解らない部分も多いんだけど、オーガニックでアコースティックサウンドを土台としているようです。
なんか、この動画が凄いんですよ。
夜の路地裏で無数のキャンドルに囲まれながら優しく響く歌声が素敵。シタールも幻想感に色を添えています。そして目に付くのがアコーディオン構造の鍵盤楽器。ハーモニウム(Harmonium)、リード・オルガンとも呼ばれる18世紀頃に生まれた空気を送って音を奏でるオルガン。日本では〈足踏みオルガン〉って言ったほうが馴染みがあるかな、小学校によくあるヤツ。元はああいうピアノタイプの大型楽器だったんだけど、イギリス統治下時代のインドで持ち運びができる小型スタイルに発展したという欧州生まれのインド育ちの珍楽器。密かに欲しいんですけどね、日本で売ってるのは見たことないです。
Prakishiというインドの楽器メーカーが製造しています。
>> pakrashi-harmonium.com
Ichi
最後はイギリスのBandstand Buskingに初の日本人アーティストが取り上げられたということで、紹介します。
この人、現在はヨーロッパを中心に活動していて、イギリスのグラストンベリーフェスティバルにも出演したりしてるんだけど。あまり細かい説明はしないほうがいいです。ただ動画を見て楽しんでください!
日本の大道芸的見世物小屋感覚が予想の斜めを行っていて、素晴らしいです。
休日の午後のひととき、Bandstand Buskingの雰囲気が妙にマッチしていて何とも言えぬ多幸感、たまらないです。
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