好評を頂いております〈女性ギタリストフェチ〉、久々の第4段の今回は“爆音女(ばくおんな)”で行きたいと思います。
男性顔負けの爆音轟音を奏でる女性は美しい。
Laura-Mary Carter (Blood Red Shoes)
イギリスの男女ユニット、Blood Red Shoes(ブラッド・レッド・シューズ)のギター・ヴォーカル、Laura-Mary Carter(ローラ・メアリー・カーター)
いかにも育ちの良さそうな正統派英国美少女と言う可憐なルックスとは裏腹の極太サウンドが強烈です。
レスポールだとこういう音出ないよ。テレキャス独特の太さ、Marshall JCM2000サウンドって感じ。基本はリアピックアップのバキーンとした歯切れの良さと、たまにセンターにしたときのあの何とも言えない倍音の出方を使い分けてます。
ローラたんの機材なら任せてください、来日時、二回とも最前で機材チェックしてきましたから!
ギターはFender Amrican Telecaster、黒がメインでサブが2トーンサンバースト。ブリッジ駒をストラトのプレスタイプに交換してるんだなんて思ってたんだけど、近年は元からそういう仕様になってた。
アンプヘッドはJCM2000 DSL50です。グレーネットとも言えないあの独特の色のネット。同モデルの黒ネットのヘッドも使用したりしてます。キャビは1960TV、アングルが斜めになってる、マーシャルの中では一番低音が出るタイプ。ベースが居ないバンドだから、低音は重要ですね。
あとFender?ツイードの小型アンプ、Champより一回り大きい10インチスピーカーくらいのヤツ。Pro Juniorくらいの。小型アンプはクリーントーンとの切り替えよりも、パラで出して混ぜて出してる気がするんだよね、St. Vincentもやってた。
歪みはMarshall Guv’nor GV-2 Plus(現行のシルバーのヤツね)とBig Muff (オリジナルの銀色のタイプ)を使い分けてる。ディレイはBoss DD-6とDeluxe Memory Man、最近は同じくエレハモのMicro Synthもボードに入れてるみたい。
Carre Callaway (Queen Kwong)
Queen Kwong(クイーン・クォン)はアメリカのCarre Callaway(カレ・キャラウェイ)によるソロプロジェクト、過去にはトレント・レズナーに見い出され、NINのオープニングアクトも務めた経歴を持ってます。
PJ HarveyやHOLEを敬愛しているようで、ダークなオルタナな雰囲気がカッコイイ女性です。
マルチプレイヤーで、自作自演宅録少女。宅録と言ってもDTMなものではなくMTR的なアナログに近いことに拘りを持っているようで、この自宅自画撮り編集MVがメチャメチャカッコイイ。
http://www.youtube.com/watch?v=cxWaVI1isRA
脚!脚!(そこかよ
Vox製カールコードのプラグをスイッチクラフト製のものに交換してるのがマニアっぽくてイイ!
http://www.youtube.com/watch?v=iLiQtEnnK3M
これヤバイ、グっときた(ドキドキする
最近のメインギターが黒のES-135っていうのもシブすぎる。割りと安定したGibson ESシリーズの中でもあまり人気のないタイプですね。オリジナルは1956年〜58年の2年間しか製造されてないし。他機種が何度かリイシューされているのにも関わらず、コイツだけは1991年まで復刻されなかった。リイシューはP-90に似たP-100というピックアップで割りと安いモデルだったからはたまた人気が出ず、2000年頃にハムバッカー付きにモデルチェンジしたんだけど、そのままカタログから消えてしまいました。
Lauren Larson (Ume)
アメリカ、オースティンのバンド、Ume(ウメ)のギターヴォーカル、Lauren Larson(ローレン・ラーソン)
バンド名は日本の“梅干し”から取ったそうで。ローレン嬢は梅干しが好きなんだって。
オルタナ、グランジロックな要素を持つバンドなんだけど、この手のバンドにありがちなパワーコードが殆どない。とにかく歌に寄り添うようなオブリガードフレーズを弾きまくってる。歌いながらよくこんなフレーズ弾けるなという、、、声と指が別次元にいる感じ、、、
とにかく弾きまくる、弾きまくる、感情の赴くままに、ギターが泳いでる。男でもこういう感情的なギター弾きまくる人あまり居ないよな。
小柄な体型からは想像付かないようなワイルドなプレイ、アクションがメチャクチャカッコイイ女性です。
Ritzy Bryan (The Joy Formidable)
小柄でワイルドなプレイと言って忘れてはならないのがこの人、イギリスのオルタナバンド、The Joy Formidable(ザ・ジョイ・フォーミダブル)、おかっぱ頭が印象的なRitzy Bryan(リッツィ・ブライアン)、イギリスではJay-Zよりも人気だとかなんとか。
一見おとなしそうに見える風貌もいざギターを持てば豹変します。
この弾きっぷりがたまんねぇよなぁ。超名曲『Whirring』、後半のドラマチックな展開はこのバンドのライブにおけるハイライト。
美しい轟音だな。ギター1本で、3人バンドでこの厚みだよ。。。
彼女のスタイル何と言ってもこの本当に1人で弾いてるのか?と思わせるギターサウンド。分厚いのもあるんだけど、倍音の出方が凄いんだよねぇ。気になるのはボードの中身。この辺は海外ギターマニアも気になるところのようで、色んな機材関係のフォーラムで議論されております。その内容と色々なライブ写真/動画から察するに、
Boss DD-3 Digital Delay ×2(ディレイ)
Boss PH-3 Phase Shifter(フェイザー)
Boss TR-2 Tremolo(トレモロ)
Electro-Harmonix Holy Grail(コーラス)
Electro-Harmonix Micro POG(オクターバー)
Line 6 Verbzilla(リバーブ)
Line 6 FM-4
▼歪み
Seymour Duncan Tweak Fuzz
Boss OD-3 Overdrive
Line 6 DM-4
▼イコライザー
Boss GE-7 Equalizer ×2
MXR M-108 10-Band Equalizer
今はこんな感じみたい、、、
近年コンパクトエフェクター派には主流となってるPROVIDENCE PEC-2あたりのフットコントローラーを用いることはせず、Boss LS-2 Line Selectorで制御してるだけ、ディレイやイコライザーが複数台あるんだけど、隣同士並べて置いて、同時に踏んだりしてる。使い分けと言うよりも重ねて掛けちゃってるっぽい。うーん、再現不可能。
日本だとハンドメイド系のペダル使ってる人多いけど、海外のアーティストってみんなオーソドックスなメーカーを使ってるよね。
そんな、The Joy Formidableですが、来年1月にニューアルバム『Wolf’s Law』も決定しております。来日しないかなぁ
Lindsey Troy (Deap Vally)
アメリカLAのバンド、Deap Vally(ディープ・ヴァリー)、ネットにアップした動画でイギリスから注目を浴びだしている話題のバンドです。
如何にもアメリカンセックスシンボル的な、Lindsey Troy(リンジー・トロイ)、檻ガールですね!(全然流行らなかったけど)そんな金髪女性の極悪ブルースギターサウンドと野太いシャウトを轟かせるイカしたバンドです。
歌はジャニス・ジョプリン、ギターはジャック・ホワイト、最高じゃないですか!ジャニスとジャックがレッドツェッペリンを演奏してるみたいだよ!
まんまストライプスのフレーズが出てきてる気がしなくもないですが、そこはオマージュということで。
ドラムのジュリー・エドワーズもカッコイイですね。
なんとこのバンド、本日(11/3)Dinosaur Jr.の出るイベントに出演します。
予備知識なかったダイナソー目当ての観客が度肝抜かれてしまうんでしょうか。ちょー見てぇー。私ですか?今日はちょっと
この手のバンドにしては珍しく日本のレコード会社でもプッシュしてます。その割りには反応薄い気がしてならないんだけど。
iTMS1曲のみで、日本語版Web作るなんて気合い入りすぎですよ、バーサルさん!