女性ベーシストフェチなんてものを書いたところ、「女性ギタリスト特集もやってほしい」との声を頂きましたので。
個人的には華奢な女性がデカイベースを持って、ゴリゴリ弾いてるところに魅力を感じるわけで、ギタリストとなるとまたちょっと趣向が変わるというか、ベーシスト以上にプレイスタイルが細分化されるところがあったり。考えてみれば、ヴォーカル+ギターの女性は多いけど、純粋な女性ギタリストって、ベーシストより圧倒的に数が少ない気もします。
とは言え、ベーシストとはまた違った魅力が女性ギタリストにはありますので。
今回は第一回目なんで、プレイスタイルが個性的な人を集めてみました。
Ana Popovic
女性ギタリストの中でもブルースというジャンルは嗜好の中の嗜好というか、オリアンティのようにハードなに弾きまくるのもいいけど、美女にねちっこいブルーノートやスライドかまされたら堪らないものである。そういう意味では、Bonnie Raitt(ボニー・レイット)は言うまでもなく殿堂入り。
そして実力・ルックス共に申し分無し、なんと言っても上記ジャケットが衝撃だったセルビア(旧ユーゴスラビア)出身、Ana Popovic(アナ・ポポビッチ)
ジミヘン、レイヴォーンあたりのブルースロックを基調にしながらも黒っぽいファンク要素が強かったり、結構前のめりのリズムでかなり弾きまくってるのに、弾きすぎの嫌みを感じないというか、歌を完全に邪魔しないカッティングワークはヨダレもの。
幅広い楽曲が多いので、従来のホワイトブルースとは一味も二味も違った感覚。これは完全にアメリカ・イギリスでは成しえなかったのかもしれない。
ギターを女性に例えるなんて常套句だし、ストラトキャスターはそのフォルムやくびれから余計に女性の体を連想させることもあるけど、そんなストラトをイイ女が抱えるとグっとくるものだ。
Joanne Shaw Taylor
Ana Popovicを”Mrs. Stratocaster”とするのであれば、”Ms. Telecaster”はJoanne Shaw Taylor(ジョアン・ショウ・テイラー)
正統派英国産ホワイトブルースと言った趣で、本国イギリスでは16歳から天才ギター少女と話題に。
アルバート・コリンズの影響をかなり受けているらしく(コリンズ好きの10代女の子ってなんかイヤだな、、、)これぞテレキャスター!というブッ太い音が凄まじい。低めに構えたテレキャスターをバッキングだろうが、ソロだろうが、6弦引きちぎるようなハードピッキングはカッコ良過ぎて鼻血出そう。
このフルピッキングなのに右手に全く力が入ってないし、こういう手首の柔らかさは全若手ギタリストは見習おうじゃないか。
ギタープレイだけではなく、野太い歌声も素敵です。
Annnie Clark (St. Vincent)
St. Vincent – Surgeon (by Faultybox)
何度も紹介しているSt. Vincentこと、Annnie Clark(アニー・クラーク)
これまたステキなスタジオライブセッションが公開されたので。
さりげない変態プレイがクールです。
http://www.youtube.com/watch?v=g-sS9PTYVbM
ちなみにこのSt. Vincent、先頃発売されたアルバム『Strange Mercy』に”Cruel”と”Cheerleader”のMVのほか、4AD Sessionが収録されたデラックスエディションが5月に発売されるようです。
この4AD Session、かなりライブ映像としてのクオリティが高いので、要チェック。
Marnie Stern
女性ギタリストでバカテクと言えば、忘れてはならないのはこの人、Marnie Stern(マーニー・スターン)
ギター始めたのが20歳過ぎてからというのを聞いたことあるんですが、、、
これだけ弾けるのに、テクニックに走らず、ポストパンクっぽいジャンキーな音楽やってるのが凄いと思う。
ピロピロピロピロガラガラガッシャーン!
もうわけがわからないよ、、、
最近、日本でも女性ギタリスト増えてますねぇ…僕はテクニカル系が好きですが、ブルース系なら安達久美さん辺りが味があっていいですね…この間、生で観る機会ありました~
安達久美さんや静沢真紀さんみたいな日本人ブルースウーマン、かっこいいですよね、