シリーズ第5段は個性もキャラもブッ飛んでいる『オルタナティブ娘。』
Sarah Lipstate (Noveller)
USブルックリン出身、Sarah Lipstate(サラ・リップステイト)のソロプロジェクト、Noveller(ノベラー)
1人音響ギタリスト。ディレイ、ループサンプラーを用いてとてもじゃないけど一人とは思えない世界を作りだす。
浮遊感のある楽曲はジャガー、タイトな時はテレキャスターカスタム、ラップスティール的な使い方でテーブルに置かれたギブソンのダブルネック、ボウ(バイオリンの弓)、スライドバーを巧みに操り、個性的なアンビエントな世界観を構築しております。
思わず見入ってしまう独創的な演奏スタイルとサウンド。
こちらは定点カメラのライブ映像。手の動き、エフェクトの操り方がよく解る。即興音楽にありがちなアドリブというよりも緻密に計算して音楽を奏でているって感じがする。。。
“Noveller”はあくまで音楽プロジェクト、本名のSarah Lipstateとして映像作家としても活動。自身のMVやライブで流す映像も自らの手で制作しています。

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Jenny Tuite (The Dirty Dishes)

LAのバンド、The Dirty Dishes(ダーティー・ディッシーズ)のフロントマン、Jenny Tuite
気怠い、やさぐれている、暗い、の3拍子揃ったステキなギター女子。目が綺麗なんだけど覇気がないようn
なんなんですかね、ダーティーなんだけど気持ちいいところでガーっといってくれないような爆音具合、淡々としすぎてると思ったら、たまに突拍子もないフレーズが入ってくるファズギター。そんな居心地の悪さが精神的に攻めらているようなSっ気たっぷりのバンド。
http://vimeo.com/36568148
この何とも言えないカメラアングルと録音環境、、、
http://www.youtube.com/watch?v=AZKhUAUO8Lc
ほら、だんだん気持ちよくなってくるでしょう
上記2曲をフルで見て、このMVまで辿りついた人はもうDirty Dishesにハマっているはずです。

Photo by Andrew Swartz
BANDCAMP

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Sherri DuPree-Bemis (Eisley)
USテキサスの4人兄弟(3姉妹)+従姉妹のファミリーバンド、Eisley(アイズリー)
2004年デビューでキャリアもあり、アメリカを始め人気もあるバンドなのですが、日本では殆ど知られていない気がする。家族バンドならではの息がぴったりのアンサンブル。3姉妹の絶妙なハーモニーも美しくたまりません。
フォーク・ロック?ポップス?歌モノなんだけど、何とも形容しがたい、懐かしくもあるけど、決して古いわけでもない良質な歌メロに時に壮大、時にヘヴィ、時にもの悲しく。ロックだとかポップスだとかの括りに収まり切らないのがこのEisley。
なんといっても、一際目立つのは3姉妹の真ん中、Sherri DuPree-Bemis(シェリー・デュプリー・ビームス)
真っ赤だったり、ピンクだったり、紫だったりの髪色、腕に大きく入れられたタトゥーの印象で如何にもどこぞのパンクロックのフロントマンのような出で立ちなわけですが、このEisleyのサウンドの要である壮大なギター、そして美しい歌のハーモニーの中核を成している
ちょっと猫背気味で前のめりで歌いながらジャズマスター掻きむしる姿はその風貌と相俟ってパンキッシュでカッコイイ。
アコースティックでのハーモニーはデュプリー3姉妹の真骨頂。
イラストレーター・デザイナーとしての側面を持ち、自分のタトゥー、そしてメインで使用しているカスタムメイドのジャズマスターのペイントはかなり個性的で素敵。
彼女のTumblr、Pinterest、Instagramはオシャレすぎてしぬ。
こういうの好きな女の子多いと思うので、リンク貼っておきます。
今は育児休暇してるみたいですね。
Beth Jeans Houghton
UKニューキャッスル出身のシンガー・ソングライター、Beth Jeans Houghton(ベス・ジーンズ・ホートン)
上半身裸で胸に絵を描いたり、奇抜でフォトジェニックな衣装だったりトンデモ色物キャラとしての印象も強いですが。フォークロックを基調としたメルヘンで個性的な楽曲含め実力ともに次期UKクイーンとしての誉れも高い21歳。レッチリのアンソニーの彼女。
楽曲や21歳とは思えない歌声に気を取られがちですが、これぞヴォーカリストとも言うべき絶妙なタイム感で歯切れの良いカッティングも心地よい。
これだけ奇抜な格好をしていながら、メインギターがオーソドックスなレスポール・スタンダードと白のテレキャスターというところに拘りを感じてしまいます。
Beth Jeans Houghton | Franklin Benedict | the Blank Sessions
しかしこの人、見る度に全く違う衣装を着ている、、、
2015年2月より、ソロプロジェクト、Du Blondeとして再始動するようです。
Shannon Wright
USアトランタ出身のシンガーソングライター、Shannon Wright(シャノン・ライト)
混沌とした歌に感情の赴くまま、ヒリヒリとしたギターを掻きむしる。弾くというよりもまさに掻きむしるという表現がぴったり。
ギターのみならず、鍵盤やドラムなどもこなすマルチプレイヤー、映画『アメリ』でヤン・ティルセンとのコラボなどの才覚も見せておりますが、個人的にはスティーブ・アルビニワークスの『Over The Sun』のドラマチックでぶっ飛んだ感満載のアルバムが一番好きですね。
ジャズマスター特有の倍音とサスティーンの無さがアコギともエレキとも言えないチープでファジーなブチブチとしたサウンドがたまらん。
怒りも悲しみも喜びも、ギターと歌で全てを表現するという感じでしょうかね、鬼気迫る緊張感がたまりません。
爆音・轟音だけではなく、アコースティックも素晴らしい。
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初めてコメントさせて頂きます。
毎回刺激的な記事と確かな音楽を紹介してくださるので楽しく拝見しています。
女性ギタリスト特集で紹介されてないScreaming Femalesはどう思われますか?
閲覧有難うございます、そう言っていただけると光栄です。
Screaming Females、エグくてぶっ飛んだギター弾きますよね、マリッサさん。結構好きなギタープレイです。アルビニプロデュースの『Ugly』が好きです、ああいうブッ太い感じが。
ガービッジと何かやってましたね。