海外インディー・ロックの中で今後楽しみなちょっとおかし、いや、変わった感じのガールズバンドをピックアップしてみました。
敢えて王道のUS/UK以外の。
Stonefield

member: Amy Findlay – Lead Vocals & Drums, Hannah Findlay – Guitar & Backing Vocals, Sarah Findlay – Keys & Backing Vocals, Holly Findlay – Bass & Backing Vocals
オーストラリア・ヴィクトリア州出身の4人組、Stonefield(ストーンフィールド)
野太い声、重厚なリズム、ダーティーなギターリフ、鳴り響くハモンドオルガン、、、なんてもうSteppenwolfやTen Years Afterあたりの往年のクラシカルハードロック好きオヤジにもたまらんものがあります。
リズムリフやブレイクの間、ダイナミックな抑揚ってバンドの醍醐味だとは思うんですが、思えば楽曲やサウンド重視でそういったバンドマジック的なグルーヴを武器にしてるバンドって少なくなりましたね。
歌の隙間に茶々入れで入るギターリフ、そこにベースとオルガンが絡んだり、かなりの凄腕。これでみんなまだ23歳だから末恐ろしい。
ジャガーやダンエレクトロあたりのビザールギターを掻きむしる女子も良いけど、王道レスポールやSGを豪快に弾かれるとぐうの音も出ないや。
Stonefield – Ruby Skies [Official Video]
http://www.youtube.com/watch?v=_UG692kVfMk
この泣きのギターイントロでヤラレるおっさんは何人いる(た)か。
ベースのHolly嬢、いつもジャズベなんですけどなんでこれだけフェルナンデスのFRBなんだろ、と思ったら雨で濡れてもいいベース使ってるのか。
Stonefield – Yes Master [Official Video]
http://www.youtube.com/watch?v=qhIQbGFV_Xc
こんなの生で観たら酒とニヤニヤとまらねぇぞ。
The Great Wilderness

member: Paola Rogue, Jimena Torres, Marco Gölcher (Photo by Frnbrnks)
中米コスタリカのシューゲイザー/ドリームポップバンド、The Great Wilderness(グレート・ワイルダーネス)
ポーランドにGreat Wilderness(”The”がついていない)というフォークバンドがいるのでややこしい(こちらもステキなバンド)。区別するためにこちらはTWGという略称で呼ばれる。
シューゲイザー/ドリームポップと聴くとキラキラしたものを想像しがちですが、このバンドはかなり陰鬱です。ヴォーカルのPaola嬢、可憐なルックスをしているのですが歌声は低い、暗い。Warpaintとかあの辺が好きな人はオススメです。
今は3人だけど、旧メンバーであるAndrea San Gilというドラマーがものすごくカッコよくてだな。

Photo by Frnbrnks
The Great Wilderness – “Dark Horse”
混沌としていて冷たい中にも熱さを感じるMV
The Great Wilderness (El Chivo Sesiones)
ホテルの一室でのセッション。何か不気味なんだかシュールなんだか。
WEBSITE
Las Kellies

member: Ceci Kelly, Adri Kelly, Sil Kelly (via: Fire Records)
アルゼンチン・ブエノスアイレスのガールズトリオ、Las Kellies(エストニア語らしいけど英語読みだとラス・ケリーズ?)
ポストパンクなわけですが、そのわりに底抜けの明るいノリがある意味斬新。ひたすらキャッチー。一見ヘタウマに見えがちですが、なかなかツボを抑えたプレイ、アレンジも素敵。
Las Kellies – Perro Rompebolas
http://www.youtube.com/watch?v=ajoE_dmOx44
ギター&ヴォーカルCeci姐さんの鎖骨デコルテ具合も素敵です(そこかよ
Las Kellies–KEEP THE HORSE
Die Heiterkeit

member: Rabea Erradi, Stefanie Hochmuth, Stella Sommer
最近知ったバンドなんですが、もうとにかくツボすぎて堪らないドイツ・ハンブルグのバンドです。Die Heiterkeit(で・へいたーかいと?ドイツ語発音むずい、“静寂”という意味)
低くて淡々としてるボーカル。メロディーラインがコダーイやワーグナー、リスト、ハンガリー狂詩曲あたりのドイツ・ハンガリー民謡の匂いを感じるんです。ギターのコード(オープンチューニング使ってる?)とベースラインが時折絶妙な絡み方をしてギターの開放弦の響きとベースの音、倍音も重なってチェンバロみたいに聴こえたり。そういう意味でなんかクラシックのロマン派音楽的といいましょうか、シンプルながらも何だかすごい高貴な香りがする。
Die Heiterkeit – Hauptquartier
Die Heiterkeit – Für den nächstbesten Dandy
特に凝ってるわけでもないんだけど、センスの良さを感じちゃうMV

PintAndWeFall

menber: Crazy Pint, Cute Pint, Dumb Pint, Tough Pint
デンマークネタのときに「北欧の人は被り物+変な踊りが好きだ」なんて言ってたんだけど。フィンランドにこの人たちが居ることを忘れていた!
というわけで知る人ぞ知るフィンランド・ヘルシンキの覆面女子バンド、PintAndWeFall(ぴんたんどうぃふぉーる?フィンランド語も日本語表記ムズイ、英語的発音だとパイント・アンド・ウィー・フォール?)
パンク?ニューウェーブ?なんとも形容しがたいサウンドとガールズバンドならではの明るくキャッチーな楽曲、まぁ、あまり説明出来ないや、このバンドは、、、
Pintandwefall: Candy
アフォだ、アフォだ、、、
Pintandwefall: Rat Dance
さぁ、ご一緒にっ!
Pintandwefall – Apple and I Die @ Luomustudio
ねーさんたち、たくさんのおっぱいの絵をバックになにしてるんですか
うん、少しまともな映像あったかなと思って色々見たんだけどそんな映像なんてどこにもなかった。
Pintandwefall: Apple And I Die