スキャとサイサイ、私立女子高と公立高校女子

この SCANDAL 新曲スタジオライブ、ちょうかっこいいね!




SCANDAL 『FREEDOM FIGHTERS』(STUDIO LIVE ver.)

イントロのギターが前のめりに突っ込んでるのに、倒れるようにスネアが後ろに重心を持って行って、それをベースがつないで、ボーカルが入ってきてすべてがリセットされ、歌へ、という流れがステキ。これぞまさにSCANDALのアンサンブルマジックの真髄ですな。

SCANDAL の強靭アンサンブル

昨年リリースされたアルバム『YELLOW』が、曲良し、サウンド良し、マスタリング完璧、という超名盤でしたし、昨今の90sオルタナティブ・ロック全快っぷりがおじさんたまりません。上記曲『FREEDOM FIGHTERS』でいえば、Bメロで音が下がっていって、サビで一気に畳み掛けてくるSCANDAL節。

リズム隊がものすごく強いバンドだし、先述のイントロもそうだけど、間奏ギターソロ前のセクション(2:43〜2:56)とか、ギターソロ終わってドラムフィル入って歌入って、一旦落としてクレシェンドかけていく様(3:11〜)なんてたまらねぇな、おいっ!。うねるグルーヴとダイナミックレンジ、これを異様なまでにスリリングでカッコよくキメてクるのがSCANDALの武器だと思う。

個人的にいちばんグッときたのは、2番サビの入り(2:09〜)のタイム感。1回目(0:53〜)と違うんだよ。このコンマ数秒足らずの。RINA嬢の振りかぶりで一気に解き放たれる“伝家の宝刀”。他の曲でもここぞというとき、突きつけてくる、ライブで非常に高まる瞬間。細かすぎて中々伝わらないのかもしれないけど。

それにしても、ベストのジャケット最高だな。デザインもだけど、あえてアー写やメモリアル感を出さないところも。

SCANDAL(初回生産限定盤)(DVD付) 【Amazon.co.jp限定】SCANDAL(完全生産限定盤)(Tシャツ付)(オリジナル缶バッジ付き) SCANDAL

そんなSCANDALのベストアルバムリリース日の翌日に新曲MVをアップしてきた相変わらず挑戦的にバンドが、、、

Silent Siren あらため、SILENT SIREN

https://www.youtube.com/watch?v=mwIB1ekjOMI

【SILENT SIREN】フジヤマディスコ MV short ver.

サイサイもリズム隊が強い。というか、観るたびにすごくなってる。ひなんちゅは、今いちばん音がデカイ若手女性ドラマーなのではないだろうか。

余談だけど、RINA嬢も振りかぶりだったり、髪の毛振り乱してバサっと逆毛になったりするじゃない? あれって絶対計算してやってる部分もあるし、“見せる”ことはもちろん、実はそれでグルーヴ作ってるんじゃないかと思って。そんなことを女性じゃないけど、ロン毛ハードロックドラマーおじさんに訊いたら「それはないだろ」と一蹴された。そしたら、ひなんちゅがドラムマガジンで「振り乱れた髪の毛でタイミング測る」と言っていて、やっぱりそうなのか!と感涙しました。ひなんちゅってそういうドラマーなんですよね。「Limited」(2014年)MVなんて髪の毛振り乱しすぎて、一曲通して一度もまとも顔が映っていないという……。叩いてるシルエットが超美しいドラマー。世界でいちばん美しいシンバルレガート。モーションキャプチャー撮りたい。ハロプロみたいに2時間ライブひなんちゅ固定カメラ映像作って欲しい。

話がだいぶ逸れましたが、『フジヤマディスコ』はそんな、リズム隊の拡った振り幅を表しているような曲。歌メロ自体はサイサイっぽいんだけど、フックのあるリズムアレンジによってこれまでなかった斬新な感じに仕上がっておりますね。しかし、移籍した途端、MVが<short ver.>だというユニバーサル仕様……。

2016年3月17日追記:フルVer.アップされました
サイサイ、竜人、チキパ…… 最近ハマってるド派手なMV

そんな、重大発表のあった年末ライブ『Silent Siren 2016 年末スペシャルライブ Dream on!』に関してはレポート書かせていただいております。

SCANDAL と SILENT SIREN

“ガールズバンドが盛り上がってる”と言われている昨今だけど、実際アリーナクラスでライブできるガールズバンドは、この2バンドくらいなものなので。

私、両方好きなのでよく「何が違うの?」みたいに訊かれることもあるんだけど。「おい、全然違うぞ!」といったところで中々伝わらないのかもしれない。興味のない人から見れば、X JAPANもBUCK-TICKも同じ括りだろうしね。

制服〜アニメタイアップという、しっかりしたコンセプト&戦略立てで出てきたSCANDALと、“読者モデル出身”ということ以外、大きなコンセプトも外部プロデュースも一切なく活動してきたSILENT SIREN。活動歴も境遇も違うわけで。音楽性もかたやアメリカンサウンドのオルタナティブ・ロック、かたやブリティッシュなニューウェーヴ寄りなサウンドだし。べつにどっちが、というわけではないけど。“ガールズバンド”というシーンと可能性を切り開いた先駆者はSCANDALであることは間違いないけどね。サイサイはもちろんだけど、赤い公園もtricotもみんなSCANDALをリスペクトしてるわけで。

ハロプロヲタク的にいうと、Berryz工房と℃-uteの比較がハマる。品行方正、成績優秀な私立女子高生のSCANDAL(℃-ute)と、自由奔放、勉強してなさそうなのになぜか成績は良い公立共学高生のSILENT SIREN(Berryz工房)。もっと言えば、サイサイは悪ふざけするノリが男子中学生だから。SCANDALは「この子たち〜」っていう形容だけど、サイサイは「コイツら……」っていうのがしっくりくるんだよ(笑)。

どっちのバンドにも言えるんだけど、もっと中年ファン増えろ! ロックおじさんだからこそ、わかること、感じることがあると思うんだけどなぁ。「カワイイ」だけじゃない部分。

フジヤマディスコ(初回限定盤A)(DVD付)
SILENT SIREN
ユニバーサル ミュージック
Release: 2017/03/01

Amazon

Silent Siren Selection(初回生産限定盤)(DVD付)
SILENT SIREN
ドリーミュージック
Release: 2017/03/01

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スキャとサイサイ、私立女子高と公立高校女子

この SCANDAL 新曲スタジオライブ、ちょうかっこいいね!




SCANDAL 『FREEDOM FIGHTERS』(STUDIO LIVE ver.)

イントロのギターが前のめりに突っ込んでるのに、倒れるようにスネアが後ろに重心を持って行って、それをベースがつないで、ボーカルが入ってきてすべてがリセットされ、歌へ、という流れがステキ。これぞまさにSCANDALのアンサンブルマジックの真髄ですな。

SCANDAL の強靭アンサンブル

昨年リリースされたアルバム『YELLOW』が、曲良し、サウンド良し、マスタリング完璧、という超名盤でしたし、昨今の90sオルタナティブ・ロック全快っぷりがおじさんたまりません。上記曲『FREEDOM FIGHTERS』でいえば、Bメロで音が下がっていって、サビで一気に畳み掛けてくるSCANDAL節。

リズム隊がものすごく強いバンドだし、先述のイントロもそうだけど、間奏ギターソロ前のセクション(2:43〜2:56)とか、ギターソロ終わってドラムフィル入って歌入って、一旦落としてクレシェンドかけていく様(3:11〜)なんてたまらねぇな、おいっ!。うねるグルーヴとダイナミックレンジ、これを異様なまでにスリリングでカッコよくキメてクるのがSCANDALの武器だと思う。

個人的にいちばんグッときたのは、2番サビの入り(2:09〜)のタイム感。1回目(0:53〜)と違うんだよ。このコンマ数秒足らずの。RINA嬢の振りかぶりで一気に解き放たれる“伝家の宝刀”。他の曲でもここぞというとき、突きつけてくる、ライブで非常に高まる瞬間。細かすぎて中々伝わらないのかもしれないけど。

それにしても、ベストのジャケット最高だな。デザインもだけど、あえてアー写やメモリアル感を出さないところも。

SCANDAL(初回生産限定盤)(DVD付) 【Amazon.co.jp限定】SCANDAL(完全生産限定盤)(Tシャツ付)(オリジナル缶バッジ付き) SCANDAL

そんなSCANDALのベストアルバムリリース日の翌日に新曲MVをアップしてきた相変わらず挑戦的にバンドが、、、

Silent Siren あらため、SILENT SIREN

https://www.youtube.com/watch?v=mwIB1ekjOMI

【SILENT SIREN】フジヤマディスコ MV short ver.

サイサイもリズム隊が強い。というか、観るたびにすごくなってる。ひなんちゅは、今いちばん音がデカイ若手女性ドラマーなのではないだろうか。

余談だけど、RINA嬢も振りかぶりだったり、髪の毛振り乱してバサっと逆毛になったりするじゃない? あれって絶対計算してやってる部分もあるし、“見せる”ことはもちろん、実はそれでグルーヴ作ってるんじゃないかと思って。そんなことを女性じゃないけど、ロン毛ハードロックドラマーおじさんに訊いたら「それはないだろ」と一蹴された。そしたら、ひなんちゅがドラムマガジンで「振り乱れた髪の毛でタイミング測る」と言っていて、やっぱりそうなのか!と感涙しました。ひなんちゅってそういうドラマーなんですよね。「Limited」(2014年)MVなんて髪の毛振り乱しすぎて、一曲通して一度もまとも顔が映っていないという……。叩いてるシルエットが超美しいドラマー。世界でいちばん美しいシンバルレガート。モーションキャプチャー撮りたい。ハロプロみたいに2時間ライブひなんちゅ固定カメラ映像作って欲しい。

話がだいぶ逸れましたが、『フジヤマディスコ』はそんな、リズム隊の拡った振り幅を表しているような曲。歌メロ自体はサイサイっぽいんだけど、フックのあるリズムアレンジによってこれまでなかった斬新な感じに仕上がっておりますね。しかし、移籍した途端、MVが<short ver.>だというユニバーサル仕様……。

2016年3月17日追記:フルVer.アップされました
サイサイ、竜人、チキパ…… 最近ハマってるド派手なMV

そんな、重大発表のあった年末ライブ『Silent Siren 2016 年末スペシャルライブ Dream on!』に関してはレポート書かせていただいております。

SCANDAL と SILENT SIREN

“ガールズバンドが盛り上がってる”と言われている昨今だけど、実際アリーナクラスでライブできるガールズバンドは、この2バンドくらいなものなので。

私、両方好きなのでよく「何が違うの?」みたいに訊かれることもあるんだけど。「おい、全然違うぞ!」といったところで中々伝わらないのかもしれない。興味のない人から見れば、X JAPANもBUCK-TICKも同じ括りだろうしね。

制服〜アニメタイアップという、しっかりしたコンセプト&戦略立てで出てきたSCANDALと、“読者モデル出身”ということ以外、大きなコンセプトも外部プロデュースも一切なく活動してきたSILENT SIREN。活動歴も境遇も違うわけで。音楽性もかたやアメリカンサウンドのオルタナティブ・ロック、かたやブリティッシュなニューウェーヴ寄りなサウンドだし。べつにどっちが、というわけではないけど。“ガールズバンド”というシーンと可能性を切り開いた先駆者はSCANDALであることは間違いないけどね。サイサイはもちろんだけど、赤い公園もtricotもみんなSCANDALをリスペクトしてるわけで。

ハロプロヲタク的にいうと、Berryz工房と℃-uteの比較がハマる。品行方正、成績優秀な私立女子高生のSCANDAL(℃-ute)と、自由奔放、勉強してなさそうなのになぜか成績は良い公立共学高生のSILENT SIREN(Berryz工房)。もっと言えば、サイサイは悪ふざけするノリが男子中学生だから。SCANDALは「この子たち〜」っていう形容だけど、サイサイは「コイツら……」っていうのがしっくりくるんだよ(笑)。

どっちのバンドにも言えるんだけど、もっと中年ファン増えろ! ロックおじさんだからこそ、わかること、感じることがあると思うんだけどなぁ。「カワイイ」だけじゃない部分。

フジヤマディスコ(初回限定盤A)(DVD付)
SILENT SIREN
ユニバーサル ミュージック
Release: 2017/03/01

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