夏になると、豪快な女性ヴォーカルバンド聴きたくなりませんか?
そうですか、私だけですか。
ということで、女性ヴォーカルのオルタナバンドをいくつか。
ここ数年で60〜70年代のデッドなガレージ・ロックやローファイ・サウンドを聴かせるバンドも増えてきましたけど、90年代初頭のオルタナティヴ・ロック、グランジあたりを思い出させるバンドも増えてるような気がします。
L.A. WITCH
SADE、IRITA、ELLIE、というLAの三人組、L.A.WITCH(L.A.ウィッチ)
気だるくてサイケで、ゴシックな雰囲気もありつつ。
間奏でギターだけバカデカくなるのはこの手の音楽の常套手段ですね。
iTunes
The Maggie’s Marshmallows
チェコはプラハから男女3人組、The Maggie’s Marshmallows
上記はデビューシングルということで、まだほとんど詳細不明。でも、センスの良さは感じられる。アタマから TONE BENDER 踏むカメラアングルでグッときます。なんかベース、セミアコらしいポコポコとした芯のない音だし、なんかベースだけリズムずれてる場所もあるけど、修正しないところにただならぬこだわりを見るような。ちょっとラフな感じが良い味にもなってる良いバンドだと思います。
The Prettiots
ニューヨーク出身女性3人組、The Prettiots
イギリスのラフ・トレードからの新人。ゆるい!ゆるいぞ。見た目は肉食k(ry
ちょっとメルヘンチックな童謡メロと甘い声がやけに耳に残る。ガレージロックらしく、ドギャーンとしたギターではなく、ウクレレを主として、というのがまた良い感じです。
ヴォーカルの Kay Kasparhauser 嬢、ファッション界では元々少し知名度のあった人のようで。
https://www.youtube.com/watch?v=UzBXbOCR_kA
こんな“弾いてみた動画”がありました。2012年、まだこの頃は痩せt
ドラムの、Rachel Trachtenburg(レイチェル・トラックテンバーグ)もちょっと気になりましたけど、彼女は女優・モデルさんらしい。
AlReady Yours
https://www.youtube.com/watch?v=XS23u5XDCBE
日本のバンドです、大阪出身の AlReady Yours(オールレディ・ユアーズ)
90年代シアトルの“Riot Grrrl(Riot Girl ライオットガール)”ムーブメントを彷彿とさせる雰囲気で。最近こういうバンドいなくなったなぁと。骨太でいかついグランジィなロックを2015年に日本で聴けるとは。
Sleepy Kitty
シカゴ、St.ルイスから、Paige Brubeck(vocals/guitar/keys)と Evan Sult(drums/vocals/tapes)の男女ロックデュオ、Sleepy Kitty(スリーピー・キティ)
バンド名さながら金髪のねーちゃんがみゃーみゃーと猫なで声で吠える様はグッとくるものがありまして。Evanの男前なドラムと轟音ギター、文句なしにツボだったり。動画のスタジオライブでは爆音をかき鳴らしておりますが、スタジオ音源ではアコースティックだったり、サウンド面の作り込みも繊細だったりと、なかなかの音楽性を見せるバンドだったり。
Speedy Ortiz
最後はUSマサチューセッツ州出身の4人組、Speedy Ortiz(スピーディ・オルティス)
奇想天外な感じのイントロから、あの頃を彷彿とさせるオルタナ感。歌が始まれば、艶っぽい声に裏切らない歌メロ、まとまりがあるんだかないのだか、というバンドアンサブル&アレンジにひとくちに“ヘタウマ”なんて表現では収めることの出来ない知的さを感じてみたり。なんでも、Paul Q. Kolderieがプロデューサーとして関わってるとか。日本じゃあまり聞きなれない名前かもしれないけど、この手の音楽では超一流のプロデューサー兼エンジニア。だって、手がけた作品はといえば、Pixies『Come On Pilgrim』、Dinosaur Jr.『Bug』、RADIOHEAD『Pablo Honey』『The Bends』、HOLE『Live Through This』…、あげればあげるほど名盤ずらり。
絶妙なポップ感があるのも何気に偏差値高そうな…。PixiesにしてもHOLEにしても、あの頃のシーンって、体育会系の音出してたけど、実は文系だったじゃないですか。緻密なインテリ感といいましょうか、サウンドとは別に歌としてものすごいキャッチーでポップだったり。そういう意味で、あの頃の直系にあたるバンドなのかなって。