甘ったるい歌、グラムロックなサウンド、きわどい描写を持ちつつ、まどろむセンスがキラリと光るのミュージックビデオ。
絶世の美女ベーシスト、Charlotte Kemp Muhl(シャーロット・ケンプ・ミュール)が昨年新しくはじめたバンド、Uni(ウニ)。
メイヴェリンからスワロフスキー……スーパーモデルでデザイナーで、敏腕ベーシストでマルチプレイヤーのケンプミュールさまについては過去記事をどうぞ。
ギタリストは、Courtney Love(コートニー・ラヴ)バンドの David Strange(デヴィッド・ストレンジ)。胡散くさいルックス、プレイを含めギラギラの派手さエグさは裏切らない。ビザールベース好きでねちっこいプレイのケンプミュールさまとの相性は抜群。2人の邂逅は2014年に遡り、デヴィッドの“dAVID sTRANGE”名義のソロワークスでシャーロットさまがEPに参加。3年ほどの時を経て、2017年、ヴォーカリスト、Nico Fuzz(ニコ・ファズ)を迎えて、Uni結成。
The cigarette butts, the used condoms, the melted vinyl and the headlines of a million millennial mornings were churned in a blender like primordial ooze…
「タバコの吸殻、使用済みコンドーム、溶けたレコード、100万年の朝のヘッドラインは、原始的なミキサーで粉砕された…」
なんとも不思議な言葉の羅列によるオフィシャルプロフィールは、サイケでカラフルな楽曲のみならず、ブラックジョーク交じりのぶっ飛んだセンスを感じるビデオやアーティスト写真にも表れている。そんなアートワーク周りを手がけているのも、ケンプミュールさまなのだ。“かわいい”理由でビザールな楽器を持つ女子多かれど、WandreとかGuild Jetstarなんていう、“にわかお断り”なよほどのマニアしか知らないようなベース選びに独特の美的センスを感じておりましたが、こうして才能を開花させていることにあらためて凄さを感じます。ベースだけでなく、あらゆる楽器をこなす人ですし。一体、天は何物与えるつもりだ。
新しいバンドということは、The Ghost of a Saber Tooth Tiger(The GOASTT)どうした? もしや、恋人のSean Lennon(ショーン・レノン)と別れた?? などと思いましたが、こっちは公私共々うまくいっているようで……。Uniもショーンのレーベル、<Chimera Music(キメラ・ミュージック)>からのリリース。
https://www.youtube.com/watch?v=aVOcWxB_S0E
あれ? ケンプミュールさま、服、着て、ないだと……?! ……ちくしょう、確信犯、確信犯。
しっかし、見れば見るほど知れば知るほど「ショーン、テメェこのやろう」と思わざるを得ない。