シャーロット・ケンプ・ミュール「スーパーモデルな美女すぎるベーシスト」

女優さんモデルさんが音楽やると「芸能人が歌出しちゃいました」的な企画モノで見られてしまう、なんて日本ではよくあるんだけど。海外では結構ガチな音楽やってるモデルさんも多く、『VOGUE』のCarmen Villain(カルメン・ヴィラン)や、Taylor Momsen(テイラー・モムセン、The Pretty Reckless)などのヴォーカリストを始め、Maria James(マリア・ジェームス、Dum Dum Girls)など、プレイヤーもいたり。ウチでも〈美女楽器〉なんていうカテゴリで、そんな“美しいプレイヤー”を紹介しておりますが。最近〈女性ベーシストフェチ〉シリーズやってないなと。ネタ切れじゃないですよ、むしろ、厳選しきれていなかったり、思うところも多々有りでお休みしてたのですが。久々にと思っていたのですが「この人は単独で触れておかなきゃ!」というお方が。

Charlotte Kemp Muhl(シャーロット・ケンプ・ミュール)


1987年USジョージア州アトランタ生まれ、13歳からモデルとして活動。D&G, Maybelline(メイヴェリン), Swarovski(スワロフスキー)… あげればあげるほど錚々たるブランドの広告塔として活躍するスーパーモデル。日本では小悪魔コスプレのヴィダル・サスーンのCMでお馴染みかもしれません。

ぽってり唇が印象的で気怠そうなエキゾチック美人顔!水原希子さんに似てるかも。

そんな世界を股にかけるスーパーモデルのアーティストとしての顔が、先日待望の初来日公演も果たした、The Ghost of a Saber Tooth Tiger(The GOASTT)のベーシストであります。The GOASTTとは、ジョン・レノンのご子息、Sean Lennon(ショーン・レノン)と、このCharlotte Kemp Muhl(シャーロット・ケンプ・ミュール)による音楽プロジェクトデュオ。

The GOASTT (The Ghost of a Saber Tooth Tiger) – “Animals”

カッコつけだけで音楽やってないことは、このサウンドとプレイを見ればお解りいただけるかと。サイケデリックを軸に即興・実験音楽要素のある偏差値高そうなThe GOASTTの音楽の中核を担ってる。ベースのみならず、ギター、アコーディオンや鍵盤もこなすマルチプレイヤー。何よりもあの小難しそうなショーン・レノンが信頼を寄せている(公私ともに)ということがすべてを物語っているような。ショーン、テメェこのやろう。

実際、親譲りのバカップルっぷりなこの二人なんですが、ケンプ・ミュールさまは、ショーンの影響で音楽を、ではなく、シンガーソングライター、ソロアーティストとして活動していたところ、ショーンと出会った。もともと音楽家としての才覚はあったと。

The Ghost of a Saber Tooth Tiger “Xanadu” on WNYC’s Spinning On Air

ショーン・レノンって野暮ったい印象だったけど、随分こざっぱりというか、いや、決して小奇麗ではないんだけど、ヒッピー感ありつつもオシャレになってるというか。こんなオサレな超絶美人な彼女がいたら、まぁ、そうなるよね。おれもケンプ・ミュールさまにコーディネイートされたい。

The GOASTT (Sean Lennon & Charlotte Kemp Muhl) at Vintage Vinyl – 05/02/14

そして注目すべきは、使用ベース。無類のビザール好きな彼女のベースコレクションを。

Wandre Davoli Guitars Tigre bass


Photo by Bill Kelly

鮮やかな青が印象的なメインベースは、イタリー・デザインの真骨頂、Wandre Guitars(ワンドレ)Tigre bass!!

使ってる人初めて見た。というか、ちゃんとした写真ですら見たことなかった。Wandre(ワンドレ)は1957年から68年まで製造されていたイタリアのメーカーで、斬新なボディデザインとアルミネックやセルロイドを使ったボディ構造、多様なスイッチなどで異彩を放つ存在。

世界における、コアな真のユニークギター・マニア(“ビザール・ギター”はリットーミュージックが付けた日本独自の名称なので、海外ではこの手のギター/ベースに明確な表現はなく、“Unique Guitar”などと呼ばれる)の間では、極めるとイタリア製ギターに行き着くと言われています。生産台数も少ないのでレア度も高い。イタリアのギターといえば、EkoやG.Loveが使って有名になった、Crucianelliなど、エレガントなデザインと、アコーディオンの製造技術を用いた先述のような変わった素材の奇抜なモデルが多いのです。その辺のデザインを継承しつつ、現代風に使い易くアレンジした〈Itaria Guitar〉というブランドもありますし。

Guild Jetstar Bass

The Ghost of a Saber Tooth Tiger @ Ryman

Photo by Lance Conzett

こちらはGuildのJetstar Bass。なんとも言えない形状で好みが別れ、不人気の故、モデル名そのままにSG型にボディシェイプが変更されてしまう悲しきモデルなのですが。このアメーバのような不思議な形ですら、美女が持つとオシャレアイテムに見えるから不思議。しかし、このシェイプはDeArmond製のシングルコイルピックアップのだけだと思ってたら、このEBタイプのハムバッカーのタイプってあったんですね。

Teisco KB

Yoko Ono Plastic Ono Band: Charlotte Kemp Muhl

Photo by Bill Kelly

我が国のテスコも弾きます。格子ピックガードの2ピックアップだからKB-200かな。よく見るとバダスタイプのブリッジに交換されていて、実用的な改造が施されています。

天は二物を与えた。しかも彼女の才能はこれだけでなく、写真家としての才も。ショーンの主宰するレーベル、Chimera Music(キメラ・ミュージック)の写真をすべて手掛けている。

Chimera Music

Charlotte Kemp-Muhl
Charlotte Kemp-Muhl

Photo by Alison Toon

しっかし、ビジョい!こんなポリス・ウーマンに理不尽な職務質問とかされたいですね!

The Ghost of a Saber Tooth Tiger “Too Deep” on WNYC’s Spinning On Air

追記:新しいバンド始めてます

Midnight Sun
he Ghost Of A Saber Tooth Tiger
Chimera Music
Release: 2014/04/19

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