久しぶりの女性ベーシストフェチは、ちょっと古めかしくも奇抜なロックをやってるイイ女たち。
Piper Robison – Gene Evaro Jr.
Piper Robison(パイパー・ロビソン)は、LA出身のシンガーソングライター、Gene Evaro Jr.(ジーン・エヴァロ・ジュニア)のベーシストであり、恋人。
ジーンは、以前“Gene Evaro Jr. & The Family”名義で活動していたが、近年は個人名となっている。だが、バンド形態で活動していることは変わらない。Sly & The Family StoneにJimi Hendrixが加入したような。ファンクでR&Bながらもロックでブルース魂溢れるジーンのギターはそのトーンともに絶品。
パイパー嬢のベースはこの手のバンドにしては、やけにライトなグルーヴで、軽やかな音運びがキレのあるリズムを生み出している。ノリ方かわいい。
Svetlana “Zombierella” Nagaeva – Messer Chups
Messer Chups(メッサー・チャップス)はロシアの暗黒サーフロックバンド。Zombierella(ゾンビエレラ?)こと、Svetlana Nagaevaは、そんなバンドイメージを象徴するようなゴシックでミステリアスなマブイオンナ。
吸血鬼などゴシックホラーの世界観や、セックス&バイオレンスの鬼才映画監督、Russ Meyer(ラス・メイヤー)の作品をロカビリー、ガレージロックにマッシュアップさせたようなバンドであり、Zombierellaのビジュアルとキャラクターはマッチししすぎている。
“Zombierella”の名のごとく、メインヴォーカルを取るゾンビソングもあります。実はこれ、50年代後期に活動していた、知る人ぞ知るドゥーワップバンド、The Crewnecks(クルーネックス)のカヴァー。
Chevelle Supersport – Guantanamo Baywatch
ゼネラルモーターズの自動車に、Chevrolet Chevelle(シボレー・シェベル)がありますが、そんな車名、Chevelle Supersport(シェベル・スーパースポート)を名乗っているのは、アメリカのポートランド出身の、Guantanamo Baywatch(グアンタナモ・ベイウォッチ)のベーシスト。”Guantanamo”はキューバの南東部に位置するグアンタナモ湾のこと。つまり、グアンタナモ警備隊。
細かいことは抜きにして、古き良きアメリカのガレージロックで踊れー! って感じのバンドでございます。
Julia Cumming – Sunflower Bean
以前、紹介したこともあるバンドだけど、NYブルックリンの3人組、Sunflower BeanのJulia Cumming(ジュリア・カミング)さまは、わりとペダルボードに組み込まれて踏まれたいタイプのベーシストですよね。なんてったってスーパーモデルですから。
長い四肢女性にリッケンベースっていうだけで、殺傷能力高いのに、サンダーバードなんて抱えられた日には、、、
Crisanta Baker – Lo Moon
LA出身のLo Moon(ロ・ムーン?ローン? スペイン語だよね)
とにかくめちゃくちゃ曲よくないすか? このバンド。
ドリームポップ?になるんでしょうかね、一応。でもどこか高貴な香りもするし、エレクトロでクラシカルなクロスオーバー加減が美しく。
ちょっとあどけなさも残る金髪ベーシスト、Crisanta Baker(クリスティーナ・ベイカー)ですが、ベースと鍵盤と、声を重ねながらサウンドを支える。
とにかくめちゃくちゃ曲よくないすか? このバンド。(大事なことなので、
Laura Lee – Khruangbin
最後に紹介するのは、今世界的に注目を浴びつつあるテキサスのサイケ・ファンク・バンド、Khruangbin(クルアンビン)
Mark Speer(マーク・スピアー)のどこかロマンチックでいやらしいギターも病みつきになるのだけれど、Laura Lee(ローラ・リー)のフラットワウンド弦ならではの弾むような音と、女性らしいしなやかさを持ち合わせたベースも最高。
いろんな意味で本当にエロいバンドだと思う。