The HU 〜蒙古襲来〜 モンゴリアンメタルの喉歌

YouTubeを徘徊中に見つけて「なんじゃこりゃぁ!!」と思ったバンド

The HU – Yuve Yuve Yu

スケールのドでかい、ハリウッド映画のようなオープニング。ドラマ?と思いきや広大な自然の中、伝統的な民族楽器を奏でる男たち——。中国……? いや違う、モンゴルか?

彼らはThe HUというモンゴルのバンドだ。民族音楽をメタル/ロックに持ち込んだ、いわゆるフォークメタルとも呼ばれるスタイルのバンドである。2018年11月にYouTubeに突如アップされたビデオが、世界中で話題となった。2019年1月上旬の時点で再生回数700万に達し、その独自性の音楽スタイルは映画並みの壮大スケールのミュージックビデオとともに、米NPRやPlayboyをはじめ、イギリスやインド……各国メディアで取り上げられるほど注目を浴びている。

The HUとは? モンゴル音楽をロックに


The HUは Gala, Jaya, Enkush, Temka の4人組。彼らは自らの音楽を‘Hunnu Rock’(フンヌ・ロック)と呼ぶ。’Hu’とはモンゴル語で「人間」を表す基本言語である。

「モンゴルの音楽文化を研究し、ロックスタイルに組み込んで世界中に拡げる」——2012年に活動を開始した彼らは、自国の伝統音楽を学び、研究しながらロックに組み込んで世界へ発信する。2018年11月に満を持して楽曲とミュージックビデオを世に出し、今年2019年にアルバムリリースすることを目指している。現在はBandcampとYouTubeで楽曲を聴くことができる。ちなみに、アルバムタイトルはもう決定しているようで、『Gereg』。これはモンゴル帝国、チンギス・ハン時代の外交パスポートを指す言葉。

彼らが武器とするのは、ヘヴィロックで見られるグロウルやガテラルといったデスヴォイスではなく、‘Mongolian Throat Singing’、“ホーミー”とも呼ばれるモンゴルの伝統的な歌唱法を用いる。喉を詰めて鳴らすような中央アジアのアルタイ山脈周辺の民族に伝わる特殊な歌い方、「Tuvan(トゥバン)=喉歌」の一種である。

使用楽器は、小学校の国語の教科書に掲載されているモンゴル民話『スーホの白い馬』でおなじみ、馬尾の弦を馬尾の弓で奏でる胡弓・馬頭琴(モリンホール)と、3弦のリュート族楽器・火不思(ホーブスー)、というモンゴルの伝統楽器をメタリックにリデザインにしたもの。これが最高にクールだ。

他には、Jaw Harp(口琴)リンべ(モンゴルの横笛)なども使用している。

The HU – Wolf Totem

現代版モンゴル帝国というべき、バイクにまたがったコワモテの遊牧民。こんなヤツらが襲来してきたら一目散に逃げるしかない。

本当の意味で「大草原不可避」なバンドのお出ましである。

馬頭琴

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